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2016.09.19
ラグビー

[ラグビー]リーグ開幕 順調な滑り出しをみせる

2016年度関東大学ラグビーリーグ戦2部 国士大戦

9月18日(日) 拓大グラウンド

○東洋大53{29-0、24-12}12 国士大

東洋大
スコア
国士大
前半
後半
得点
前半
後半
T
G


P




D


2924
12
53合計
12


 

背番号/ポジション
名前
出身校
学年
1/PR
木田 大雅
國學院栃木

2/HO
岡部 景和
東福岡

3/PR
古舘 康大
盛岡工業

4/LO
常泉 達
國學院栃木
5/LO
川島 卓也
國學院栃木
6/FL
黒川 眞琴
石見智翠館
7/FL
高野 雅義報徳学園

8/No,8
土肥 航
長崎海星

9/SH
内野 晃成
長崎海星

10/SO
村上 晴太
仙台育英

11/WTB
田淵 恵太
昌平

12/CTB
古川 拓実目黒学院
13/CTB
柳井 佑太
荒尾

14/WTB
菊池 優介
國學院栃木

15/FB
平原 賢
國學院栃木

 


先制トライの川島を笑顔で迎え入れるフィフティーン


体を張ったプレーで何度も相手の反撃の芽を摘んだ


悲願の1部昇格へ、リーグ戦が幕を開けた。国士大相手に終始攻めこまれるも堅い守りと安定したスクラムで主導権を握り53-12で勝利。見事開幕戦で白星、幸先良いスタートを切った。

 「過去の中でも一番いい開幕戦じゃないかな」と笑顔の高野監督。オフシーズンに行われた夏合宿を経て、自信をつけたフィフテーンはその力を見せつける。開始直後、国士大の激しい攻撃になかなかハーフウェイラインを割ることが出来ないが、柳井主将が「想定内でした」と言うように選手たちに焦りはなかった。今日に至るまで国士大のアタックをビデオで研究したという。それが功を奏したか、鉄壁のディフェンスでピンチをうまく切り抜けトライは決して許さない。ディフェンスから流れを呼び寄せ迎えた前半6分、LO川島が一瞬の隙を見逃さなかった。相手のラインアウトでのキャッチミスでボールを奪い、そのままボールを持ち込み先制のトライ。その後も攻撃の手を緩めない。春からずっと力を入れてきたスクラムでは相手を圧倒。セットプレーでの驚異的な強さを見せ、立て続けに得点し反撃の芽を摘んだ。

 29-0で折り返した後半、疲れが見えたか集中力を欠き開始早々トライを許す。「夏合宿ではトライを取られた後ミスが重なって気持ちが沈んでしまうことはよくあった」と村上は課題に挙げていたが、今日はしっかり修正。ゲームメイクでの細かいミスは見受けられたが、全員が声を出しチーム一丸で試合を作り上げる東洋らしいラグビーは健在だった。勢いそのまま、スクラムの押し込みを軸としたオフェンスで3連続トライを決め一気に突き放した。

 スクラム、ディフェンス、モールで圧巻の立ち回りをみせるなど成長著しい東洋大フィフテーン。ここ数年2部に甘んじているが、「今年こそは」と雪辱を誓いグラウンドに立つ。1部昇格への道は始まったばかりだ。

 

 ■コメント

・高野監督
しっかりやってきたことができた。過去の中でも一番いい開幕戦じゃないかな。試合に入る前から、今までの中で一番準備が確実にできたという自信が自分たちにはあった。だからこういう試合になった。スクラム、モール、ディフェンス、この3つが相手を上回ることができたので、充実した試合ができた。後半はマネジメント、プレーの選択に判断ミスがあった。ゴール前で耐えきれないということは1試合の中で何度かあるので、そこはしっかりリーダーたちで話し合って修正したいと思います。(次戦に向けて)すぐに試合があるので、選手がやってきたことを(試合で)出せるようにもう一回準備していきたいです。

・柳井主将(済4=荒尾)
最初ということで緊張したけれど、みんながいい雰囲気で盛り上がっていたのでみんなに助けられたという感じです。(試合開始直後は押されていたが)ああなることは想定内でした。上手く切り抜けられたと思います。国士舘のビデオを見てアタックの形やどういうアタックをしてくるか少し分かっていた。なので、前半は練習通りに自分たちのペースでできた。後半はフォワードも頑張っていたので疲れもあったと思う。気の緩みや疲れで入りが悪かった。気持ちを切らさないように来週の試合まで、調整していきたい。

・村上(3=仙台育英)

初戦だったので堅実なプレーを選択したが、エリアマネジメントの部分でもう少し考えてやったほうがよかった。去年国士舘とここまで点差は広がらなかったので割と良かったと思う。東洋らしいラグビーをしようということで開幕戦へ向けて練習をしてきた。いつも通りできていた。(後半について)特に問題はなかった。今日の試合は無かったが、夏合宿ではトライをとられた後ミスが重なって気持ちが沈んでしまうことはよくあったので改善していきたい。

 

 TEXT=大谷達也 PHOTO=菅野晋太郎