Article

記事


2016.09.26
サッカー

[サッカー]痛恨失点に浦上「もっと厳しく」


第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)

第14節  9月24日(土) 東京国際大学第一サッカー場


東洋大1ー2明学大


CKで競り合う浦上


  いつもは取材に快活に答えてくれる浦上も、この日は時折、言葉を詰まらせながら慎重に口を開いた。


  「(仙頭)啓矢くんが前節ケガをして、メンバーが変わった中でも、もっと積極的にやらなければいけない」。プロ入りも決定した絶対的エースがけがによりベンチスタート。明学大の激しい球際へのプレスに苦しみ、前半は攻撃を組み立てられなかった。「(チームとして)甘い部分があった」。浦上はいつも以上にディフェンスリーダーとして声を張り続けたが、前半のチームは後期ワーストに近い出来だった。
  
  後半、仙頭の出場とともにチームにギアがかかる。PKで同点に追いつくと、ピッチにも観客席にも逆転ムードが漂った。しかし90分、相手が右サイドから放ったクロスが浦上の頭上を越えるとファーサイドにいた選手に角度のないところからネットを揺らされ、痛恨の失点。「絶対に失点できない時間帯で、自分の場所からやられてしまって、チームのみんなに申し訳ない」。浦上は試合後、肩を落とした。

  「まだまだ(仙頭)啓矢くんに頼ってしまっている」。エース不在の前半のふがいなさ、終了間際の失点。2年生でありながら中心としてチームを引っ張る浦上は、この敗戦を重く受け止めた。それでも、リーグ戦は続く―。インタビューの約5分間、降りしきる雨の中で言葉を絞り出した。「もう一回ここで自分にも、チームにも、厳しさを求めて立て直していきたい」。
  次節は東洋大の集中応援日。気持ちを切り替えた浦上が最後方からチームを勝利に導く。試合後は、最高の笑顔で取材に応じてくれるだろう。


 

次節はきっとこの笑顔がピッチに帰ってくる【右・浦上、徳市】(写真は16節朝鮮大)


■コメント

・浦上(国2=大宮Y)

 1部昇格争いをしている中で下位チームに負けるというのはすごいもったいない。(前半からかなり声を出していたが)(仙頭)啓矢くんが前節ケガして、メンバーが変わった中でもっともっと全体が積極的にやっていかなければいけないのに、まだまだ強引さだったり甘い部分っていうのがあった。そこを修正したくて自分だったり徳くん(徳市)だったりが声をかけて少しずつ修正はできていたが、やっぱりまだまだ(仙頭に)頼ってる部分が出てしまった。もっと言えたらよかったかなと思う。(失点シーンについて)イケイケのムードの中で、同点に追いつくことができた。そういうときは守備陣はゴールをとる意識はとともに、絶対に失点はしてはいけない。自分の場所からやられてしまって、すごくチームみんなに申し訳ない気持ちがある。(次節へむけて)今日の敗戦っていうのはすごく大きいと思うが、リーグ戦だからここで下をむくわけにはいかない。試合に出させてもらっている以上、負けて終わりじゃなくてこっからもう一回自分に矛先むけてもっと自分に厳しくして、チームにも厳しさを求めて立て直していきたい。


TEXT=吉本一生 PHOTO=土橋岳、美浪健五