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第92回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月25日(日) 日体大世田谷キャンパス
東洋大67-72順大
19|1Q|11
11|2Q|20
22|3Q|19
20|4Q|17
スターティングメンバー
2山口健大
10鷲見隆行
11中村晃太郎
29岩淵俊也
88山本大貴
体を張りリング下を支配する渡邉瑛
リバウンドでチームに貢献した鷲見
ここまでのリーグ戦成績が2勝5敗同士の試合となった順大戦は67-72で敗れ6連敗となった。接戦のまま4Qに入り序盤に点差を離されると、終盤に追い上げるも及ばず。これでリーグ戦の成績は2勝6敗。崖っぷちとなってしまった。
1Q序盤は開始3分で9点を先制するも後が続かず、すぐに逆転を許す。2Qも点差を離される中、目(さっか)監督は渡邊瑛(済3=市川)を相手の得点源のディフェンスに起用する。渡邊は「(監督から)ディフェンスをしっかりやってからリバウンドを取れと言われた」と密着マークで相手を封じると攻撃面でも活躍する。オフェンスリバウンドを何度も取り得点を重ねる。すると鷲見(ラ4=千葉英和)も渡邊瑛に負けじとリバウンドから得点を挙げ、残り時間1分には逆転してハーフタイムを迎える。3Qは、逆転されては再び逆転する一進一退を繰り返す展開となる。順大の2点リードで迎えた4Q、ディフェンスリバウンドが取れなくなると6点差に離される。ここで再び渡邊瑛を投入すると「時間がなかったので3ポイント狙っていけという指示だったので、自分はディフェンスとリバウンドをやるだけだった」と再び相手の得点源を封じるとディフェンスリバウンドも取り始め、流れが傾く。しかし残り時間30秒を切って6点差、このまま試合終了かと思われたが、ここから脅威の追い上げを見せる。岩淵(済3=新潟商)が3ポイントエリアでファールを受けるとフリースローを2本沈め4点差とする。3本目のフリースローは外れるが、リバウンドを鷲見が取るとパスを受けた山口(済4=桐光学園)が3ポイントシュートを決め、1点差まで縮める。勢いに乗りたいところだったが反撃もそこまで。フリースローで再び離され67-72で敗れた。鷲見は「(1点差に縮めた)あの場面で勝ちきれないのは気持ちの問題もある」と振り返り、渡邊瑛も「大事なところで(リバウンドを)落としてしまったので申し訳なかった」と反省した。
試合後、目監督は「控えのメンバーが本当に良く頑張ってくれた」とベンチメンバーの活躍をたたえたが「シュートも良い形で打っているんだけど、しょうがないけど入らない。現状は我慢するしかない」とシュートへの不満も口にした。鷲見が「みんなしっかり動けていたが、どうやって勝てばいいのか分からなくなってしまっているのだと思う」と言った通り、まさに連敗の泥沼にはまり抜け出せなくなっている。次の相手はここまでリーグ戦全敗の法大だが目監督は「法大は強い」と気を引き締めた。法大戦を終えるとリーグ戦も折り返しを迎える。勝って良い流れで折り返したいところだ。
■コメント
・目(さっか)監督
控えのメンバーが本当に良く頑張ってくれた。前の試合が終わったあとに控えのメンバーには「次の試合使うからな」と言っておいて、力を存分に発揮してくれた。リバウンドとルーズボールという課題の中の、ルーズボールの気が抜けている。点数リードしているときにターンオーバーが起こってしまう現状がきつい。そういうミスをすると下級生がもっときつくなる。本当に一番いいことは勝つこと。シュートも良い形で打ってるんだけど、しょうがないけど入らない。現状は我慢するしかない。4Qで本当はチームの核となっている選手が頑張ってほしいけど、精神的にまいってしまってなにをやってもうまくいっていない。キツイ。入れ替え戦には行きたくない。目標はすごく変わってしまったけど、こればっかりは仕方が無い。現実を受け止めて、また練習からチームを作り直します。法大は強い。ディフェンスが相当いいので、うちは得点力がないのでドロースコアのゲームになると思う。頑張ります。
・鷲見(ラ4=千葉英和)
昨日も4年生だけで集まって話したりして、山口・中村中心で外のシュートや、ドライブからのセンターとの合わせをやりたかったが、うまくできなかった。みんなしっかり動けていたが、どうやって勝てばいいのか分からなくなってしまっているのだと思う。(4Q終盤で1点差になったときは)あの場面で勝ち切れないのは、気持ちの問題もある。焦りがあって、逆転できるシュートも入れることができなかった。リバウンドも負けていたし、チームファールも溜まってフリースローで差を広げられてしまったのも反省点。とにかく1勝しないとこの悪い流れが切れないと思うので、来週必ず勝たなければならない。リバウンドなどセンターの仕事をしっかりして、チームの勝利に貢献できたらと思います。
・渡邊瑛(済3=市川)
みんな頑張っていたが自分は役割を果たすことができなかったので反省すべき点が多い。(監督からは)何番か忘れたが背が高い人が得点源だったので、ディフェンスをしっかりやってからリバウンドを取れと言われた。オフェンスリバウンドは取れていたが、大事なところでポロポロしてしまって取れなかったのでそこは反省。(4Qは)時間がなかったので3ポイント狙っていけという指示だったので、それに徹して自分はディフェンスとリバウンドをやるだけだった。大事なところで落としてしまったので申し訳なかったと思う。(次の試合に向けて)もう崖っぷちというか後がない。あと1回で前半も終わるので、その1回いい形で終わって後半につながるような試合をしたい。
TEXT=土橋岳 PHOTO=髙橋雪乃、木谷加奈子