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2016.09.29
準硬式野球

[準硬式野球]中大に先勝!今季初スタメン若松躍動

平成28年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・中大1回戦

9月28日(水) 上柚木公園野球場


東洋大4-2中大


(イニングスコア)

1回戦










中大










東洋大








×


(東洋大)

川合(工1=日本文理)、○割石(社2=越谷南)、瀬下(営1=藤代)―佐藤弘(法3=星稜)


スクイズを決め笑顔の若松


川合は先発として流れを作った


最後は瀬下が試合を締めた


 全日本王者中大との戦いに先勝した。三回に相手の失策に乗じ2点を先制すると、六回には多田(ラ2=高松西)の適時二塁打、若松(法2=座間)のスクイズで追加点を挙げる。初先発となった川合(工1=日本文理)が試合を作るなど、3投手のリレーでリードを守り切った。

 

 今季初スタメンの男が存在感を発揮した。春季はほとんどの試合でスタメンとして出場した若松だが、今季はベンチからのスタートが増えている。しかしこの日は「左ピッチャーのときは自分がいい当たりを打つことが多い」と語った通り、相手先発が左腕のタイミングでスタメンに名を連ねた。第1打席は死球で出塁し先制のホームを踏むと、第2打席は中越二塁打を放ち好調ぶりをアピールする。そして六回一死1、3塁で迎えた第3打席。相手がエース投手に代わった直後だった。「不安はあった」と話した若松だったが、代わり端の初球からしっかりスクイズを決め、貴重な4点目を加える。思わず浮かんだ笑顔で1塁コーチャーの津賀(ラ2=早稲田佐賀)とハイタッチをかわし、ベンチの手厚い歓迎を受けた。コーチの佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)も「4点目をスクイズでとれたのは大きい」と評価した。

 控えから出番を待つときの若松は、積極的にベンチの外で素振りを行う努力家。今季の出番は限られた状態だが、常日頃からの努力とこの日の活躍でより多くの出場機会を狙う。「これから先も左ピッチャーが先発のときはスタメンを狙って、代打でも出ていきたい」と語った若松。強豪相手の連勝で勝率を5割に戻したチームとともに、チーム随一の“左投手キラー”も波に乗る。


■コメント

・佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)

向こうがエラーしてくれたので、そのおかげ。ただ向こうのエラーでチャンスは作ってもらったが、最終的に打ったのは黒瀧のピッチャー強襲のヒットであったり多田の左中間へのタイムリー。エラーで作ってもらって、こっちで打てたというのはいい展開。(スクイズについて)大差がつくゲームではないと思う。4点目をスクイズでとれたのは大きい。(次戦へ向けて)負けたら勝ち点を落とす試合なので勝ちに行くのは当然だが、やはり勢いが無いと勝っていけないと思う。月曜の試合から僕らは挑戦者として、勢いを持って積極性を持たしていこうということを言ってきたので、専大戦もその気持ちを持ってやっていこうと思う。2連勝できているのはいいことなので、その流れを持ってやっていけたら良いと思う。


・若松(法2=座間)

2打席目のツーベースは、0ー2のカウントになって、ここ来たら振ろうって決めていて、その通りに来てくれた。思いっきり振ったらセンターオーバーのいい当たりになった。(スクイズについて)不安はあったが、ピッチャーの投げたところが良かった。構えたところにストレートが来て楽に決めることができた。(打撃の調子は)左ピッチャーのときは自分がいい当たりを打つことが多いので、これから先も左ピッチャーが先発のときはスタメンを狙って、代打でも出ていきたい。(次戦へ向けて)今日はどちらかというと相手のエラーで勝つことができたので、今度はちゃんと自分たちが打って、自分たちの攻撃をもっといいものにして勝つことができたらと思う。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘