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平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・専大1回戦
9月28日(水)神宮球場
○東洋大6-3専大
(イニングスコア)
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 6 |
専 大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
(東洋大)
○飯田(2勝)、片山翔、山下-西川元
本塁打:中川(六回ソロ)
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (二) | 阿部健(営4=帝京) | 5 | 2 | 0 |
2 | (右) | 安西(営4=聖光学院) | 5 | 0 | 0 |
3 | (指) | 中川(法2=PL学園) | 3 | 1 | 1 |
走指 | 蛭田(法3=平塚学園) | 0 | 0 | 0 | |
打指 | 宇佐川(営3=済美) | 1 | 0 | 0 | |
4 | (中) | 笹川(営4=浦和学院) | 3 | 1 | 1 |
5 | (三) | 田中将也(営3=帝京) | 5 | 1 | 0 |
6 | (一) | 鳥居(営4=愛工大名電) | 2 | 0 | 0 |
7 | (遊) | 津田(総1=浦和学院) | 2 | 0 | 1 |
8 | (左) | 茶谷(営4=東北) | 3 | 1 | 1 |
打 | 上島(営4=佐久長聖) | 0 | 0 | 1 | |
左 | 西村(営4=広陵) | 0 | 0 | 0 | |
9 | (捕) | 西川元(営3=浦和学院) | 4 | 0 | 0 |
計 | 33 | 6 | 5 |
名前 | 回 | 打 | 球数 | 安 | 四死球 | 振 | 責 |
○飯田(営3=常総学院) | 52/3 | 19 | 86 | 3 | 0 | 4 | 0 |
片山翔(法3=大社) | 30/3 | 12 | 58 | 4 | 0 | 3 | 2 |
山下(営1=東邦) | 1/3 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
中川は神宮球場に初アーチを架けた
飯田は専大打線を6回途中1失点に抑えた
一打同点のピンチで登板し、見事な救援を披露した片山翔
専大との初戦で勝利を飾り開幕4連勝。六回に中川(法2=PL学園)が神宮初の柵越え本塁打を放つなど、中盤以降得点を重ねていった。先発の飯田(営3=常総学院)は、初回から打たせて取る投球がさえ2勝目。代わった片山(法3=大社)もきっちり抑え、勝ち点奪取に王手をかけた。
背番号8に待望の一発が生まれた。六回1死、ここまでチーム全体で2安打とこの試合の打線は湿り気味。打席に向かいながら中川の頭には「自分の役割はチャンスメイク」という言葉がよぎった。クリーンアップを担う役目として、“どんな形でも出塁すること”にこだわりを持っている。燃える闘志が後押しして、2球目の内角に入ったまっすぐをスタンドに運んだ。「打った感触が良かった」と自画自賛の本塁打。ボールの行方を見届けると、しっかりした足取りで颯爽とダイヤモンドを駆け抜け、チームメイトと笑顔でハイタッチを交わし喜びを分かち合った。「神宮では初めてだったので新鮮で気持ち良かった」と口にした中川は“神宮1号”を機に重圧から吹っ切れたように見えた。
「納得のいかないシーズンだった」と振り返った春季リーグ。長期休暇を利用し、課題克服に励んだ。ティーバッティングをはじめ、ワンバウンドボールを打ち返す打撃練習や守備では基本固めを行った。開幕前、「今年の春に比べ調子は上がっている」と話したようにこの本塁打が好調さを、そして“努力は必ず報われる”ことも証明した。
一方投手陣は、好投を続けていた飯田が六回2死から二塁打を打たれ、片山翔にマウンドを譲った。「いつでも投げれるように準備していた」とこのピンチを見事三振で切り抜けた。その後も、好守備に支えられ相手に隙を与えない完璧な投球。九回、突如三連打を浴び今季初失点したものの、後を受けた山下(営1=東邦)がしっかりと後続を断った。試合後、片山翔は「スライダーを狙われていることに気付かなかった」と反省も忘れなかった。「野手が作っているいい流れを落とさず連勝したい」と同学年の飯田とともに投手陣を引っ張っていく。
開幕から今だ負け知らず。専大戦は、今春優勝した亜大にリベンジするべく、勝ち点を落とせない重要なカード。本塁打を放った中川は「勝ち点取るためにチームに貢献できるバッティングをしたい」と意気込む。念願の優勝へ、“打の東洋”は加速し続ける。
■コメント
・高橋昭雄監督
中川がよく打ってくれた。あとは片山翔もよくつないでくれました。(これからも)一つひとつ勝っていきたいね。
・笹川主将(営4=浦和学院)
空き週と試合が流れて時間がかなり空いたが、うまく点が取れてよかった。専大はアンダーがあると思っていたので、やってきた対策が実った。打線は悪くないから明日以降も続けていきたい。
・飯田(営3=常総学院)
(今日の試合を振り返って)しっかりと一人一人丁寧に投げ込めたと思う。六回のツーアウトから簡単にヒット打たれてしまったのは反省点。(牽制球でのエラーが失点に絡みましたが)あの場面はしっかりと抑えなければいけなかった。次の登板の機会があれば反省を生かしていきたい。いつ当番の機会があっても、しっかりと投げれるようにしておく。
・西川元(営3=浦和学院)
(飯田は)先週の国学大戦で真っすぐで押していって失敗したので、変化球中心で攻めたのがよかった。(六回のピンチは)ストライクを取りにいかずに、ボールを振らせようとしたのがよかった。(次戦も)落ち着いて目の前のプレーに集中していきたい。
・片山翔(法3=大社)
いつでも投げれるように準備をしていた。監督から中継ぎとして投げろと言われているので、飯田がピンチを作ったらそれを抑えるのが自分の役割。(最終回の連打は)スライダーを狙われているのに気がつかなかった。国学大戦でスライダーを多用していたら、研究されてしまっていた。今日の反省を元に、野手が作っているいい流れを落とさずに連勝していきたい。
・中川(法2=PL学園)
1週目と2週目の中央と国学院では打てなかったので、気持ちを切り替えて思いっ切りいった。(本塁打のボールは)インコースのまっすぐを打った。打球も感触も良かったので入ると思った。ホームラン打ったのが久々で、神宮では初めてだったので新鮮で気持ち良かった。(打撃は)前よりタイミングが取れて、自分のバッティングができたと思う。(点数をつけると)50点(明日の試合への意気込み)明日も勝って2連勝し、チームに貢献したいと思う。
TEXT=星川莉那 PHOTO=永田育美、菅野晋太郎