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2016.10.02
準硬式野球

[準硬式野球]痛恨の逆転サヨナラ負け... 十一回に力尽きる

平成28年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・専大2回戦

9月30日(水) 上柚木公園野球場


東洋大5-6×専大(十一回サヨナラ)


(イニングスコア)

2回戦










10
11

東洋大













専大











1×

(東洋大)

木村(工1=青森)、●川合(工1=日本文理)、割石(社2=越谷南)-佐藤弘(法3=星稜)


佐藤弘は攻守でチームを引っ張った


今季初の1番で起用された印南は2安打の活躍


 専大に2連敗で勝ち点を落とした。初回に相手の冒頭などで2点を先制し、三回までに4点のリードを奪う。しかし、五回に同点とされるとゼロ行進が続き迎えた延長十一回、一死満塁から右前適時打を許し、無念のサヨナラ負けとなった。


 序盤の快勝ムードから一転、悔しい敗戦となった。三回には多田(ラ3=高松西)、稲川(文3=稲毛)、木藤主将(法3=浦和学院)の3連打が飛び出すなど、序盤の流れは東洋大にあった。しかし五回に雲行きが怪しくなる。「序盤先に点を取ったら気が緩む」という佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)の悪い予感は的中した。序盤から制球に苦しんでいた先発の木村が失策で先頭打者を出すと、続く打者に7球目を右翼席へと運ばれる。続く打者にもボール先行となり、投じた3球目はまたしても右翼席に消えた。この2者連続被弾で流れが一変すると、後を受けた川合も制球が定まらず暴投で同点の走者をホームに返してしまう。「自分がもっとリードしきれた」。捕手を務める佐藤弘もこう悔やんだ。川合はその後粘りの投球を見せるも、相手投手の復調や継投策により野手陣が沈黙し、得点を奪えない。そして十一回、川合が一死満塁のピンチを作ると割石へと継投。エースに命運を託したが、続く打者が放った打球は右翼手、稲川の前にポトリと落ちた。自己最長の六回2/3を投げた川合は、試合後悔し涙を目に浮かべた。

 「いつも通りやれば勝てるだろうという考えが甘かった」。序盤のリードを保てず、佐藤彰も悔しさをにじませた。しかし、「各自が今日の自分の何が悪かったかを分かって反省できている」と佐藤彰は語る。開幕から継続してきた若原(社1=九州学院)、印南(文1=浦和学院)の1、2番コンビの打順を入れ替え、お互いに2安打を放つなど収穫も見えた。「こういう負け方はしたくない」。佐藤弘を含め全員が感じたこの屈辱を、残りの試合で晴らす。


■コメント

・佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)

うちのチームは序盤先に点を取ったら気が緩む。その雰囲気があった。(お互いミスが目立ったが)木村にしても川合にしてもボールが続いた。ピッチャーと野手が息を合わせてテンポよくストライク先行でいけたら守備のミスは減らせた。いつも通りやれば勝てるだろうという考えが甘かった。(勝ち点を落としたが)。各自が今日の自分の何が悪かったかを分かって反省できているので、そこを修正したらここから落とすことは無い。(次戦へ向けて)1点でも多くとって相手を最少失点に抑える。1点1点重ねて、逆に守備では1点1点防ぐことを大事にしたい。


・佐藤弘(法3=星稜)

一番は悔しい。こういう負け方はしたくない。打つべきバッターが打てていないので、もっともっと打ってチャンスメイクだったりターニングポイントで打てれば、簡単に今日の試合は勝てたと思う。(投手陣は)1年生ということで経験も浅はか、自分がもっとリードしきれたのかなと思う。でも1年生なりには頑張ってくれていたと思う。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=永田育美