記事
第41回札幌マラソン
10月2日(日) 真駒内セキスイハイムスタジアム~札幌駅前通
ハーフ男子10・20歳代
3位 竹下 1:04'45
4位 橋本 1:05'33
招待選手としてスタートした竹下(左)、橋本
竹下は最後まで熱戦を繰り広げたが3位で悔しそうな表情を浮かべた
第41回札幌マラソンの男子ハーフマラソンの部に主将の橋本(工4=館林)、竹下(済3=東農大三)の2名が出場。ラスト1kmに及ぶデッドヒートの末、竹下が3位表彰台、終盤に粘り切れなかった橋本は4位入賞に終わった。
快晴の中スタートした男子ハーフマラソン。レースは序盤、伊勢(駒澤大)、中村(駒澤大)の先導の元、10㎞を29分47秒のハイペースで通過する。しかし、その後すぐにペースダウン。中盤以降はライバルを振り落とそうと互いに仕掛け合う展開に。橋本と竹下も果敢に先頭集団に付いていたが、徐々に橋本が遅れ始める。ラスト勝負は竹下、伊勢、中村の3人に絞られた。コースは19kmから緩やかな上り坂が続く。竹下がここでスパートすると一時は先頭に立った。それでも大きく引き離すことはできず、ラスト1kmで逆転され1位伊勢と6秒差、2位中村と1秒差の3位でフィニッシュ。「自己ベストだが満足はしていない」と順位に対する悔しさを見せた。後半の遅れが響いた橋本はその後巻き返すことができず4位となった。
竹下がハーフマラソンに出場するのは今季の関東インカレ以来、自身2度目。今回の出場も「ハーフで経験を積んどいた方が今後の為になると思った」と自ら志願した。昨季は同期の堀(済3=大牟田)、野村(済3=鹿児島城西)らに遅れを取る形になったが、現在は調子の良さを感じているという。出雲駅伝のメンバーには入らなかったが、残る2つ(全日本駅伝・箱根駅伝)の駅伝に向けて「他大学に負けない走り、今日負けて悔しかった分取り返していきたい」と意気込んだ。
今大会は気温が上昇したためにタイムは狙いにくかった。だからこそ優勝を求めた佐藤コーチだったが「走りに関しては悪くない。気持ちの差だったかな」と振り返る。長い距離への適性を見せる橋本、竹下だが、今後は"勝つ為の気持ち"が求められている。
■コメント
・佐藤コーチ
順位が3位と4位では選手たちも満足していないと思う。勝つレースというのを考えていかなければならない。思い切りの良さや、勝ちたいという気持ちが最後は足らなかった。(2人を出したのは)ハーフの力を見てみたかった。今後のことを考えるとやはり長い距離で戦っていかなければならない選手なので。(レース前には)勝てるレースをするようにと話していたが、勝ちたいという気持ちが相手の方が一枚上手だった。勝ってやろうという気持ちがないとレギュラーポジションも維持できない。天気の問題もあるのでタイムは期待できなかったが、走りに関しては悪くない。気持ちの差だったかな。
・竹下(済3=東農大三)
自己ベストだが満足はしていない。前半10kmまで駒澤の選手が速いペースで引っ張って、10km通過が29分40秒くらい。河川敷に入ってからはかなりペースがダウンして、遅いところは3分10秒かかるようなレース展開になった。15kmくらいからダッシュのような仕掛けを駒澤の選手が出たり、自分が出たりの繰り返しをしていた。残り2kmで自分がポンと前に出て離したが、ラスト1kmで後ろの駒澤の2人が仕掛けてきて、それに刺されてそのまま3位でゴールするという形だった。(アップダウンは)そんなに感じなくて、最初の5kmで少し上ってるなくらい。(出雲駅伝ではなく札幌ハーフに出たことについては)自分は1年生の頃から大学駅伝にも出たことがないが、ハーフマラソンに向けた練習もできていないし、経験が少ないと思っていた。これから箱根駅伝に向かうために、ハーフで経験を積んどいた方が今後の為になると思った。今日のレースも終始余裕はあったので、調子は良い。(今後は)出雲は外れたが、全日本、箱根で他大学に負けない走り、今日負けて悔しかった分取り返していきたい。
TEXT/PHOTO=伊藤空夢