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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)第17節 10月8日(土) 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場
東洋大0ー0拓大
<警告>
83分 徳市
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)
▽DF
浦上仁騎(国2=大宮Y)
倉本光太郎(国2=京都橘)77分→DF白石直毅(国3=前橋育英)
徳市寛人(法4=東福岡)
水落敬(国4=埼玉栄)
▽MF
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)
坂元達裕(社2=前橋育英)72分→FW佐藤仁紀(国4=武南)
高橋宏季(国2=FC東京U-18)
勝野瑛(国2=浦和Y)89分→MF篠田朋宏(国4=青森山田)
▽FW
宮野直也(法3=西武台)
仙頭啓矢(国4=京都橘)
「前線の責任」と仙頭は無得点を悔やんだ
けがの飯島に代わってスタメンに入った倉本
中央、サイドとポジションを変えながらゴールを狙った田中
試合序盤はセットプレーで拓大にゴールを脅かされ、持ち前の攻撃力は影を潜める。終盤は佐藤を投入し攻勢にでるも、最後までネットを揺らせず試合終了。スコアレスドローとなった。
開始直後、CKから2度ほどピンチを迎えると、その後もパスを回し試合の主導権を握ったのは拓大だった。「負ける要素もあったゲーム展開だった」と古川監督。東洋大のスタイルであるポゼッションからの崩しは見られず、攻撃は単発に終わった。
昇格圏を目指し勝点3が欲しいチームは、後半途中からこの日ベンチスタートとなった主将佐藤を投入し、攻撃のギアをあげる。徐々に相手ゴールに近づくと、74分には仙頭がFKを直接狙う。その後も両サイドバックが高い位置を取り、クロスから果敢に攻め込む。89分、水落のスローイングの流れから佐藤が体を張ってつなぎ宮野がシュート。この日一番得点の匂いを感じさせたが、GKのセーブに遭い、得点を奪えず。下位相手に痛い引き分けとなった。
「どうやってゴールを取るか、というところだと思う」。クロスなのか、パスなのか、シュートなのか。ゴールに近づくが、最後の部分の判断や精度が最後まで得点につながらなかった。ここ数試合は、流れからの得点は少なく、セットプレーから効率良くゴールを奪う試合が目立つ。昇格へ向けて結果が第一となるが、前線のメンバーが流動的になる中でもう一度攻撃の連携も高めたい。
一方で明るい材料もある。守備陣は失点をゼロで抑え、2戦完封試合を披露。今季リーグの総得点数では3位につける拓大攻撃陣をディフェンスラインの選手が変わった中でもシャットアウトした。さらに、昇格のライバルである中大、神大が共に敗れ、首位東国大も引き分けと上位陣が足踏み。昇格圏の2位まで勝点1差としただけでなく、上位3校との直接対決を残しているため、自力で昇格を決めることも可能になり状況は好転した。
昇格へむけ正真正銘の“絶対に負けられないラスト5戦”が始まる。まずは次節、首位東国大との一戦。最大の腕試しの場で、正真正銘の東洋大サッカーを展開できるか。今節のドローを乗り越え、チームは“絶対に勝つ”という気持ちをプレーで体現する。
■コメント
・古川監督
昇格争いから落とされないためにも勝ち点3を必要としたゲームだった。負ける要素もあったゲーム展開だったので、失点0でやれたというところは良かったが勝ち点3に届かなかったということで状況として厳しくなっていく。勝ち切れなくて残念だった。(FWの人選は)最後、得点を取りに行くときにパワー持ってゴール前に入りたいということで(佐藤)仁紀をカードとして持っておきたかった。(攻撃陣の課題は)どうやってゴールを取るかというところだと思う。サイドで崩したかなと思ってもクロスが相手に当たったりしてゴール前にボールが届かなかった。残り試合が少なくなってきたときにセットプレーでもオウンゴールでもかまわないので、まず先制して逃げ切ったり、追加点を取るという展開に持っていけるかどうかだと思う。先に取られると慌ててしまったり、リードされてる中で平常心で戦うというのは難しいので、自分たちが90分ゲームを構築させるためには先制してリードを保って、追加点というのが理想。(次節へ向けて)勝ち点3を取るというゲームになるので相手は首位のチームだが、守備では今日のように前線からプレッシャーかけて0で終えるということが勝利への近道だと思う。その中で、攻撃の部分で今日は点が取れなかったが、相手も引いて守ってくるようなチームではないのでチャンスも出てくると思う。しっかり勝ち点3取って昇格レースから蹴落とされないように、ひっくり返せるようにしたい。
TEXT=吉本一生 PHOTO=當麻彰紘、土橋岳
[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第18節 10月15日(土) 対東国大 東京国際大学第一サッカー場にて 14:00キックオフ