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第59回関東大学空手道選手権大会
10月10日(月) 日本武道館
男子団体組手 1回戦敗退
女子団体組手 ベスト8
大将を務めた古怒田
唯一、帝京大から点を奪った成海
第59回関東大学空手道選手権大会が開幕した。女子は強豪・駒大に敗れたもののベスト8に進出。一方、男子は1回戦敗退。前年度王者の帝京大に実力の差を見せつけられた。
「3年間の中で一番選手同士で盛り上げられた試合だった」。試合後に別府(法3=埼玉栄)がこう振り返るように、チーム内でよく声が出ており、積極的に攻撃を仕掛けた試合であった。1回戦、先鋒の宮坂(法2=日本航空)が引き分けると、中堅の別府が相手の反則により勝利。続く古怒田(法1=御殿場西)は上段蹴りを決め1本を取るなど、大将としての風格を見せた。2回戦も危なげなく勝ち進めると、3回戦の相手は強豪・駒大。宮坂も奮闘はするものの、終盤に相手に有効を重ねられ黒星を喫する。別府も駒大に対して得点を奪うことができず、結果ストレート負け。3位入賞には一歩及ばなかった。
一方、男子は初戦から前年度優勝校の帝京大との対戦。先鋒の大島(法1=埼玉栄)が敗れると、続くは次鋒の成海(法2=仙台城南)。3点先取されたまま迎えた残り12秒。上段突きにより1点を奪う。しかし、そこから逆転の一手は出ず、黒星をつけられる。その後も帝京大に対して1点を取ることが遠く、初戦敗退という悔しい結果となった。
次に控える団体戦は全国の舞台だ。この結果を真摯に受け止め、得た課題を克服しチーム一丸となって上位入賞を目指す。
■コメント
・別府(法3=埼玉栄)
駒大の選手は格上なので、注意しながらはやっていたが、いい試合ではなかった。(夏を通して)部員がより一層仲良くなれるような環境にはなっていった。今までの3年間の中で一番選手同士で盛り上げられた試合だったと思う。
・成海(法2=仙台城南)
1回戦で前年度優勝校の帝京大に負けてしまって、団体戦で初戦敗退は今まで経験したことがなかったので悔しい。次鋒は勝たなくてはいけないポジションなので、自分の仕事をやり遂げられなかったことは反省している。また、自分の得意技の蹴りで今回惜しい部分もあったので、磨きをかけて全日本までにはしっかりポイントを取れるようにしていきたい。(次の団体戦に向けて)試合は勝った方が楽しいので、一戦一戦を大切にしてチームとしても個人としても勝ちたい。昨年のベスト16を超えて今年はベスト8以上を狙っていく。
TEXT=永田育美 PHOTO=松井彩音、永田育美