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2016.10.13
硬式野球

[硬式野球]二年生が活躍も、打線沈黙で痛い敗戦 

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大2回戦

10月12日(水)神宮球場

●東洋大3-5亜 大

(イニングスコア)

2回戦









東洋大

亜 大


(東洋大)

石倉、甲斐野、●山下(1勝1敗)、中田-西川元、澤田

三塁打:中川

二塁打:阿部健


打順                    
守備
名前




(二)
阿部健(営4=帝京)

(右)安西(営4=聖光学院)

山田(総1=桐生一)

掛林(営3=西日本短大附)

(指)
中川(法2=PL学園)

(中)笹川(営4=浦和学院)

(一)上島(営4=佐久長聖)

打一鳥居(営4=愛工大名電)
(三)田中将也(営3=帝京)

原澤(営3=前橋工)

(左)茶谷(営4=東北)

打左
西村(営4=広陵)



田中悠(法3=上尾)

(遊)津田(総1=浦和学院)

打遊宇佐川(営3=済美)

(捕)
西川元(営3=浦和学院)


澤田(営4=新湊)




32



今季初の神宮で速球を見せた甲斐野


中川のバットは今日も好調だ



昨日9季ぶりに勝利した亜大との2回戦は、序盤に中川(法2=PL学園)の適時打などで3点を先制するも、継投で勝負に出た投手陣が逆転を許し敗戦。四回以降は打線がつながらずあと一本が遠かった。優勝がすぐ近くに迫る中で、痛い敗戦となった。


 先発の石倉(営4=帝京)は打たせて取る投球を見せるも、二回に6番打者に初球を右翼席に運ばれてしまう。直後の打者に四球を与えると後を受けたのは、夏の新人戦で好投を見せたものの、リーグ戦開幕から今カードまで一度もベンチ入りのなかった甲斐野(営2=東洋大姫路)。久しぶりの神宮のマウンドに「力んでしまった」という右腕だったが、最初の打者を併殺打に仕留め追加点を許さなかった。五回、それまで無失点に抑えていたが先頭に三塁打を打たれ、ピンチを迎える。次打者を簡単に追い込んだが「決めたいという欲が出てしまった」と甘く入った球を中前へ痛打され1点差。結局この回の途中で降板したが、4番打者に対し、最速147㌔の直球を内角に攻め、見逃し三振を奪ってみせる場面も。試合後に指揮官は「(起用できる)目途がついた」と安堵の表情を見せた。全打点を挙げた中川も「信頼できる投手」と同級生の活躍を称賛した。

また、終盤にはこの秋二試合目の登板となった中田(営2=大宮東)が緩急を自在に使い分け、4奪三振の好投。「初回からしっかり準備していつでも出られるようにしたい」と、頼もしい左腕がまた一人増えた。

 一方、打線はつながりに欠ける内容だった。六回には内野安打と相手の失策で1死一、二塁と追加点も期待できる中、後続は空振り三振と二ゴロ。相手にこの隙を狙われ、裏に逆転を許してしまった。今日は9回の攻撃のうち6回が三者凡退と、春にストレートで勝ち点を落とした亜大の前に、好機を生み出すことすら難しかった。2試合連続本塁打を放っていた安西(営4=聖光学院)もこの試合は無安打。「今日の敗因は自分が打たなかったから」と今季絶好調の主砲・笹川(営4=浦和学院)は自身の結果に責任を感じていた。

「明日負けたら何も残らない」と副将・阿部健(営4=帝京)が警鐘を鳴らす通り、明日の勝利が優勝への絶対条件。今日はバットがおとなしかった分、負けられない一戦で“打の東洋”を感じる試合を見せつけたいところだ。


■コメント

・高橋監督

投手リレーがもうひとつ上手くいかなかった。山下は春から一回も失敗はなかったからね。仕方ないよ。打線は前半はつながって、良かった。あとは自分で反省していかないと。収穫は甲斐野に目途がついたことかな。この負けを次につなげて、勝たないとね。


・笹川主将(営4=浦和学院)

自分が打てなかったから勝てませんでした。自分が全てだめだったので足を引っ張ってしまった。明日またあるので一からやっていきたいと思います。


・阿部健(営4=帝京)

点を取れるところで取り切れなかった。チャンスがあるところで取り切れなくて、後半押されてしまったのが反省点。明日負けたら何も残らない。バッター陣がどんどん点を取って勝ちに行きたい。


・中川(法2=PL学園)

(試合を振り返って)先制点とれて良かったが、その後はなかなか打線が繋がらなかった。亜大に流れを持って行かれた。(明日に向けて)なんとしてでも勝ち点とる。


・甲斐野(営2=東洋大姫路)

元々、投げると言われていた。久しぶりで気分的にも力んで、力任せで投げてしまった。自分のピッチングができなかった。(五回に適時打を許したが)1点はOKと言われていた。追い込んでいたので決めたかった。その欲があったせいで、甘く入ってしまった。次はいい投球ができるように気持ちを切らさずに、いつでも投げられるようにしたい。


TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=松本菜光花、星川莉那