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2016.10.12
硬式野球

[硬式野球]流れ変えた!鳥居、終盤に貴重な一打

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大1回戦

10月11日(火)神宮球場

○東洋大6ー3亜大


適時打を放ち、指揮官の起用に応えた鳥居


 打球が二遊間をしぶとく破ると、チームに待望の追加点が入った。八回、2死から笹川(営4=浦和学院)主将が左前に落とす意地の二塁打で出塁すると、途中出場の鳥居(営4=愛工大名電)に打席が回る。簡単に追い込まれたが、鳥居は負けなかった。1-2からの4球目、相手の勝負球が高めに入る。「とりあえずボールに食らいついていこう」と振り抜いた打球は中前に抜け、二走・笹川が生還。「ベンチが盛り上がっていたので嬉しくて」と一塁の塁上で、鳥居はたまらず拳を振り上げた。チームは二回までに5点を奪ったが、その後は相手2番手投手を打ちあぐね、四回以降一人の走者も出せない苦しい展開が続いていただけに、流れを取り戻す値千金の一打となった。

 先週の国学大戦で開幕からの連勝が止まった。「この負けをどうつなげていくか。とりあえず元気を出して、技術どうこうじゃなくて気持ちでプレーしよう」。ミーティングで、亜大戦に向けて全員で気持ちを切り替えると、鳥居は敗戦から試合前日まで、全体練習終了後も自身がしっくりくるまでバットを振り続けた。そして、その成果が八回の適時打につながった。

 「(優勝は)意識したらダメ。一戦一戦やっていって、勝っているうちに優勝が決まるというのが一番いい形」と自分に言い聞かせるように、鳥居は話す。次戦に勝利すれば、今春連敗した亜大から勝ち点を奪うことになる。「明日もチャンスでつないでつないで、5点、6点取って、ピッチャーを楽にできたら」。そう話す鳥居の一打で、勝ち点をもぎ取る。


■コメント

・鳥居(営4=愛工大名電)

 (高橋監督から)右投手に代わったらいつでもいけるようにと言われていた。追い込まれてから、とりあえずボールに食らいついていった結果がヒットになってよかった。国学院に負けてから、この負けをどうつなげていくかと考えて、とりあえず元気を出して、技術どうこうじゃなくて気持ちでプレーしようということになった。(優勝は)意識したらダメ。一戦一戦やっていって、勝っているうちに優勝が決まるというのが一番いい形だと思う。(次戦は)明日もチャンスでつないでつないで、5点、6点取って、ピッチャーを楽にできたらいいです。


TEXT=菅野晋太郎 PHOTO=美馬蒔葉