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平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大3回戦
10月13日(木)神宮球場
●東洋大4-6亜大
(イニングスコア)
3回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
亜 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 6 |
東洋大 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
(東洋大)
飯田、山下、片山翔、●甲斐野(1敗)、中田、山田-西川元
三塁打:鳥居(一回)
二塁打:阿部健(一回)、西川元(九回)
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (二) | 阿部健(営4=帝京) | 4 | 1 | 0 |
2 | (右) | 安西(営4=聖光学院) | 4 | 1 | 0 |
3 | (指) | 中川(法2=PL学園) | 3 | 0 | 1 |
4 | (中) | 笹川(営4=浦和学院) | 4 | 1 | 1 |
5 | (一) | 鳥居(営4=愛工大名電) | 3 | 1 | 1 |
打 | 原澤(営3=前橋工) | 1 | 0 | 0 | |
6 | (捕) | 西川元(営3=浦和学院) | 4 | 3 | 0 |
走 | 竹原(法2=二松学舎大附) | 0 | 0 | 0 | |
7 | (三) | 田中将也(営3=帝京) | 3 | 1 | 1 |
打 | 上島(営4=佐久長聖) | 0 | 0 | 0 | |
走 | 宇佐川(営3=済美) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (左) | 石倉(営4=帝京) | 0 | 0 | 0 |
左 | 西村(営4=広陵) | 2 | 0 | 0 | |
打 | 掛林(営3=西日本短大附) | 1 | 0 | 0 | |
左 | 茶谷(営4=東北) | 1 | 0 | 0 | |
9 | (遊) | 津田(総1=浦和学院) | 4 | 0 | 0 |
計 | 34 | 8 | 4 |
・投球成績
名前 | 回 | 打 | 球数 | 安 | 四死球 | 振 | 責 |
飯田(営3=常総学院) | 71/3 | 29 | 106 | 6 | 3 | 2 | 1 |
山下(営1=東邦) | 1/3 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
片山翔(法3=大社) | 1/3 | 4 | 16 | 3 | 0 | 0 | 2 |
●甲斐野(営2=東洋大姫路) | 1/3 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 |
中田(営2=大宮東) | 1/3 | 4 | 10 | 1 | 1 | 1 | 0 |
山田(総1=桐生一) | 1/3 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
飯田は8回途中まで無失点の快投も実らず
九回、自身の失策に表情を曇らせる田中将也
最終回、好機を作るも津田が三振に倒れ、逆転はならなかった
・順位表
※10月13日(木)現在
順位 | 大学名 | 日 大 | 東洋大 | 亜 大 | 国学大 | 中 大 | 専 大 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 勝ち点 |
1 | 日 大 | * | ○ | ○△○ | ○○ | ●○○ | 7 | 1 | 1 | .875 | 3 | |
2 | 東洋大 | * | ○●● | ○● | ○○ | ○○ | 6 | 3 | 0 | .667 | 2 | |
3 | 亜 大 | ● | ●○○ | * | ●○● | ○○ | 5 | 4 | 0 | .556 | 2 | |
3 | 国学大 | ●△● | ●○ | * | ○○ | ○●○ | 5 | 4 | 0 | .556 | 2 | |
5 | 中 大 | ●● | ●● | ○●○ | ●● | * | 2 | 7 | 0 | .222 | 1 | |
6 | 専 大 | ○●● | ●● | ●● | ●○● | * | 2 | 8 | 0 | .200 | 0 |
勝ち点奪取を賭けた3戦目は、終盤に投手陣が踏ん張り切れずまさかの逆転負け。打線は初回に4点を先制したが、二回以降は相手2番手投手・高橋遥を前に散発の3安打に抑え込まれた。開幕から打撃陣、投手陣ともに好調が続いていたが、4カード目を終え正念場を迎えた。
誰もが予期していなかった。3点リードのまま迎えた最終回、前の回に引き続き片山翔(法3=大社)がマウンドに上がる。今季好投を続け、勝ちパターンの一角を担っている左腕に、誰もが不安を感じることはなかった。しかし、「あまりボールがきていなかった」と西川元(営3=浦和学院)が話すように、先頭打者に対し珍しくボールが先行しファールで粘られると、9球目を右前に弾き返される。ここから亜大の猛追が始まった。後続にあっさりと連打を浴び、1死も奪えないまま片山翔が降板。今季初めて打ち込まれマウンドを譲ると、すかさず、指揮官は前日好投した甲斐野(営2=東洋大姫路)と中田(営2=大宮東)を送り出したが歯止めが効かない。1死満塁で打順がトップに返り、一本出れば同点のピンチ。ここで中田は直球で押す強気の投球で3球三振に切って取る。ベンチ、スタンドもこの日一番と言えるほど沸いたが、それもつかの間、一転して次打者には一球もストライクが入らず、押し出しで1点差。一打逆転の場面で3番打者を迎えると、阿部健(営4=帝京)が「同点は仕方ないと思っていた」と話すように、全員同点は覚悟していた。しかし、相手打者は中田が投じた2球目を凡打。打球は三塁手・田中将也(営3=帝京)の元へ。しっかりさばき、試合終了かと思われたが、送球が逸れ一塁がセーフの判定。その間に逆転の走者の生還を許し、亜大ベンチはお祭り騒ぎ。あと少し手を伸ばせばつかめた勝利は、亜大の執念によって奪い取られた。
試合の入りは最高だった。初戦で攻略した、相手先発投手・山田義に5安打を浴びせ4点を先制。このまま得点を重ねていくかに見えたが、二回から代わった2番手投手・高橋遥からはチャンスらしいチャンスは作れなかった。「(高橋遥に対し)どういう風に攻めていこうかは明確だったけれど、ヒットもランナーも出せず、対応しきれなかった」と阿部健は二回以降の攻撃を悔やんだ。
今季初の連敗で勝ち点を落とし、同率で並んでいた1位の座からも初めて後退した。笹川主将(営4=浦和学院)が「日頃の練習の甘さがここで出た。勝ちきれないのが駄目」と厳しい表情を見せれば、阿部健は「ここからつぶし合いなので、今日亜細亜にやられた分、つぶしていきたい」と気持ちを次戦に向ける。「この負けを乗り越えていけば強くなる」。指揮官の言葉通り、この悔しさを胸にチームは今、再出発を切るのみだ。
■コメント
・高橋昭雄監督
(今日の負けは)勉強になる。こういうのを乗り越えていけば、強くなると思いますよ。
・笹川主将(営4=浦和学院)
点を取れなかった。しっかりやるところができていない。昨日はスイングをイメージして個人練習をした。優勝争いのプレッシャーはない。日頃の練習の甘さがここで出た。勝ちきれないのがだめ。目の前のことをやる。引きずっても意味がない。
・阿部健(営4=帝京)
初回に点を取ってから、それ以降取れなかった。(九回は)同点は仕方ないと思っていたけど、そこから止められなかった。(亜大・高橋遥投手は)どういう風に攻めていこうかは明確だったけれど、ヒットもランナーも出せず、対応しきれなかった。
(来週は国学大戦)監督さんも言っていたが、ここからはつぶしあいなので、今日亜細亜にやられた分、つぶしていきたい。
・西川(営3=浦和学院)
片山はあまりボールがきてなかった。先頭バッターに粘られて、打ち取れなかったのがいたい。甲斐野はコントロールがいい投手ではないので、コースにはあまり構えていなかった。中田はフォアボールを1つ出してしまったが、サードゴロを打たせたし、三振もとれた。いいピッチングをしていたと思う。
TEXT=菅野晋太郎 PHOTO=菅野晋太郎、永田育美、美馬蒔葉
※日程変更のお知らせ
来週(18日、19日)に予定されておりました、日大との最終カードは再来週(25日、26日)に変更となりました。
代わりに来週は19日(水)に1勝1敗のまま未消化試合となっていた、国学大との3回戦が13時30分より行なわれる予定です。
観戦を予定されていた方がいらっしゃいましたら、お気を付けください。