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第29回関東大学ラクロスリーグ戦・2部Aブロック
10月9日(日) 東洋大学朝霞グラウンド
東洋大5ー10明学大
チームを率いる矢田主将
三角はこの試合3得点の活躍
リーグ最終戦は今季から2部に降格してきた明学大との勝負。矢田主将(ラ4=県立昭和)、AT三角(法4=東京成徳)共に「相手の技術が高かった」と語るように、5対10と力の差を見せつけられた。
第1Qから主導権は明学大だった。2点を先行された開始19分、三角がゴール裏をうまく使い、華麗なシュートを決める。その後は攻防が続きながら2対4で前半を終えた。ハーフタイムを終えると、また明学大のシュートラッシュが始まる。最大7点の差が開きながらも最後まで粘り、第2Q後半に2点を返すと5対10で最終戦を終えた。これが引退試合になるかもしれないため、矢田主将は「自分たちの守り方攻め方で行こうと思っていた」と語る。しっかりとしたゾーンディフェンス、得意のカウンターで得点を決めるのが東洋の戦い方。明学大は一枚上手だったかもしれないが、自分たちのやるべきことはこなした。
前回反省にあがった「気持ちのぬるさ」を改善すべく、試合前には2分間目を閉じて勝つ自分たちを想像した。気持ちでは負けていない。「明学大がうまかった」と相手をねぎらった。5点中3点を決めた三角は「自分が決めてやろうという気持ちがあった」と振り返る。
今年のチームスピリット“BREAK”には、自分の限界を突破することや、1部の壁を壊すという意味がある。10月10日に行われた明学大vs国士大が引き分けに終わったため、リーグ戦を1位か2位で終えること、そして1部との昇格戦が確定した。昨年は2部に残留することで喜んでいたチームが、今年は1部を目指すまでに大きく成長。勢いそのままに、ラクロス部の歴史を塗り替えていく。
■コメント
・矢田主将(ラ4=県立昭和)
強い相手だったので、同店か接戦かロースコアになるかなと予想していた。明学大はひとりひとりの技術が高いチームだったのでかつ、ディフェンスが東洋と同じゾーンディフェンスをしてくるチーム。最終戦でもあったので、私たちがやりたい守り方攻め方をしようとしていました。守り方は今までやってきたゾーンディフェンスで守り切る、攻め方はカウンターで攻め続け足を止めないということを頭に入れていた。(今日の試合足りなかった部分は)OGさんたちには気持ちが足りなかったといわれたが、コーチとフィールドに入っていたメンバーが思ったのは技術的な差。無責任なことになってしまうが、日々の練習でもっと詰められたところがあった。(前回反省にあがっていた気持ちの面の改善は)ひとりの部員が、「勝ちたい意志を持つことと、勝ちたいイメージを持つことは、イメージの方が勝つ」。という話をくれた。そこで、試合前に全員で2分間目をつぶって勝つイメージを想像すると、自然に自分たちも鼓舞されていた。今日初めてやったが、とても良かった。勝つイメージをするだけで、試合への入り方もスムーズになったのでそこは改善できたかなと思う。今年からBREAKとチームスピリットをつけた。2部を打開すること、自分の限界を突破することなどの意味がある。BREAKはマイナスなイメージがあるかもしれないが、それを私たちは壊す、限界、新しいことを導入し、伝統を崩すという意味でつけてみた。そしたらみんなが口ずさむようになってくれた。
・三角(法4=東京成徳)
私たちのミスが目立ったのもあるが、単純に明学がうまかった。技術的な面でうまかったなと思う。もともと、負けるつもりはなく、勝ちに行くイメージを常に想像していた。全然負けると思わなくて、試合が始まったらいきなり相手にボールを取られて、攻められてしまった。自分達ももっと、攻めないとという気持ちで試合には入っていた。今シーズンのリーグ戦は本当に後輩に助けられた。中盤の繋ぎや、アタックで攻めるときも、後輩頼りな部分があった。このリーグ戦は後輩がいなかったら勝ち進むことができなかった。今後も頑張って欲しい。コーチからは、勝負をかけろと言われていて、それで自分が決めてやろうという気持ちがあった。時間もなかったので、自分が行くつもりでやっていた。
TEXT=菊池美玖 PHOTO=菊池美玖、水野桜