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平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・国学大3回戦
10月20日(木)神宮球場
◯東洋大9-1国学大
茶谷の一振りが勝利を引き寄せた
ベンチからの祝福に笑顔で応える茶谷
優勝のために決して落とすことのできない一戦、「打の東洋」と呼ばれるこのチームの打線を活気づかせたのは茶谷(営4=東北)の一振りだった。
この日、茶谷は二回無死一、二塁の好機に代打で登場。初球を打ちにいくものの簡単に打ち上げ、力ない内野フライに終わった。仲間の作った先制好機に貢献できなかった茶谷は「初回でミスをしたので、チャンスで回ってきたら取り返せるように」と気持ちを一新して2打席目に備えていた。そして三回、すぐにその機会は訪れる。この打席も2死一、二塁と1打席目のミスを挽回するにはもってこいの場面。2―1からの4球目を豪快に振り抜くと、三遊間を破る左前への痛烈な一打となった。チームに勝利を引き寄せる適時打となり、ベンチで声援を送る仲間に笑顔を見せた。
続く打席も積極的に振りに行くと、打球はしぶとく二遊間を破り2者が生還。この日2安打3打点と大活躍を見せた。今季、ここまでわずか3安打と不調に思われていた茶谷であったが、その不安を払拭するような結果となった。
4年生の茶谷は今季が最後のシーズン。「絶対に負けられない。点を取ってピッチャーの援護をしていきたい」と強い気持ちで優勝のかかる日大戦に臨む。
■コメント
・茶谷良太(営4=東北)
最初代打でミスしてしまったので、チャンスが回ってきたら取り返せるように。打ち方よりも、どういう風にしたらチームに貢献できるかを考えていた。(今日の試合は落とせない一戦だったが)負けたら終わり、4年生なので悔いの残らない試合にしたかった。(日大戦に向けて)今日同様絶対に負けられない。1試合1試合大事にしていく。バッティングのチームなので、点を取ってピッチャーの援護をしていきたい。
TEXT=永田育美 PHOTO=望月優希