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第92回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月22日(土) 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大69-82江戸川大
12|1Q|22
14|2Q|15
19|3Q|22
24|4Q|23
スターティングメンバー
2山口健大
29岩淵俊也
30川上海斗
33平孝介
88山本大貴
島崎は積極的にシュートを狙った
スリーポイントを決め流れを作った塚原
プレーでチームを引っ張る山口
連勝し最終戦まで良い流れをつくっていきたかった江戸川大戦。最大17点の差あったが4Qで3点差まで迫る。しかし、そこから完全に流れを引き寄せることができず黒星をまた一つ増やしてしまった。
1Qは先制点を奪ったがすぐさま江戸川大にスリーポイントを3本立て続けに決められてしまう。シュートのうまい江戸川大に備えて、対策としてゾーンディフェンスを取り組んできた。しかし「勝たなきゃいけないっていう思いから固くなってしまった」と山口(済4=桐光学園)が話すようにプレッシャーからディフェンスが機能せず、相手に得点のチャンスを与えてしまった。2Qで決まったシュートは開始して3分の1本のみだったが、途中から出場した塚原(営4=北陸)は「出たからにはやるしかない」という思いで必死に食らい付き、ボールを奪うとスリーポイントを決めるなどチームに活気をつくった。
11点差で迎えた3Q。点差が開く前に追い付きたかったが、後半に相手のシュートが安定してきて気がつけば点差は17点に広がっていた。さらに、4Qではこれまで攻守ともにチームを引っ張っていた山口が相手選手との衝突で一時戦線を離れた。この穴を埋めるかのように島崎(ラ4=松本蟻ヶ崎)が「思いっきり打って、点差を縮めないといけないと思っていた」と積極的にシュートを打つ。全員で得点を稼ぐとディフェンスで相手のシュートの機会を封じ、勢いに乗ってきた。残り4分でついに3点差まで迫った。このまま逆転できると思われたが、ルーズボールやリバウンドを取られてしまうなど些細なミスが増える。さらにボールを奪いにかかるとファールを取られフリースローのチャンスを与えてしまった。この隙に江戸川大が次々にシュートを決め、追い上げも虚しく試合終了。後半に巻き返し、勝機が見えただけに悔しい一戦となった。
「ルーズボールとリバウンドを取られすぎた」と目(さっか)監督。少しのミスから主導権を握ることができなかった。そんな中、粘り強くディフェンスをした塚原や後半の得点源となった島崎は追い上げの起爆剤となったに違いない。二人の活躍に「良く頑張ってくれた」と監督も称えた。東洋大は現在9位。入れ替え戦を回避するにはこの3試合を勝たなければならない。冷静に自分たちのペースでリードを奪い試合を進めて、勝利を手にしていく。
◾︎コメント
・目(さっか)監督
ルーズボールとリバウンドを取られすぎた。うちはサイズが小さいから仕方がないんだけども、それにしても取られすぎた。特にルーズボール。3点差まで詰めたときに、ゲームを壊してしまうプレーが続くから、追い付いてもあっという間に離される。相手がタイムアウトを取って苦しんでいるときに、ターンオーバーだったり、簡単にシュートを落としてしまったりすると中々、ゲームを作れない。保岡という選手と外国人選手に注意を払っていた。シュートが上手なので、逆にディフェンスで落ちたボールを取っていければ問題はなかった。敗因はルーズボールとリバウンドだね。塚原がディフェンスを良く頑張ってくれた。シュートも良く打ってくれた。島崎をシュートとかオフェンスを思い切って行けと言って出したんだけど、良く頑張ってくれた。残り3戦。全勝しないと3部との入れ替え戦に行ってしまうので、残り全勝します。
・山口(済4=桐光学園)
入りが固くなりすぎていて、ルーズボールやリバウンドを見てしまった。積極的に追うことが出来なかった。そこが後後響いた。勝たなきゃいけないっていう思いから固くなってしまった。プレッシャーの中最初からできないと駄目だなと思った。相手の23番を抑えて、リバウンドをみんなで取ろうと1週間やってきた。でも、入りゾーンディフェンスがうまく機能していなかった。次こそやれればいいかな。後半からメンバーが変わって4年生だけになって、その時に吹っ切ってやろうってみんなが感じた。その時間帯はやっていて楽しかったし、いいリズムで追い付こうとしてた。3年生や2年生も頼っているけど、4年生はここまで一緒に頑張ってきた。島崎と塚原は4年目にして試合に出るようになってきたのを見てるので、より信頼は厚い。次の立大も得点源や抑えどころが分かっている。入りを固くなく自分たちのペースでやるのと、リバウンドとルーズボールを徹底してやる。それさえやれば大丈夫。次こそ絶対に勝ちます!
・島崎(ラ4=松本蟻ヶ崎)
相手のオフェンスやディフェンス、リバウンドだったりルーズボールとが一枚上手だった。3、4Qの途中で追い付いてきたときにターンオーバーだったり、リバウンドやルーズボールを相手に取られてしまっていた。そう言ったちょっとしたところが負けにつながってしまった。(シュートがよく決まっていたが)3、4Qから出て点差が開いていたので思いっきり撃って、点差を縮めないといけないと思っていた。思いっきりの良さを自分が交代で出たときに最初からできたらいいと思う。(収穫は)リバウンドやルーズボールが取れているときにテンポの速い攻撃ができれば点差も縮まってきた。残り3試合もリバウンドやディフェンスをみんなで飛び込んでテンポの速い攻撃ができれば勝てると思う。
・塚原(営4=北陸)
勝てた試合だったので悔しい。今週はゾーンディフェンスの練習を多くやってきて、抑えられると思っていたが崩されてしまった。それが敗因だと思う。あとは、リバウンドとルーズボールが取れなかった。相手は大きいので、リバウンドの練習もしてきたが、試合になるとできなかった。(4Qで点差が縮まったときは)ディフェンスで前からプレッシャーを与えたことで、相手のミスが続いてこっちが得点してという感じで流れは良かった。でも、追い付けそうな大事なときにこっちがミスしてまた相手に離されてしまった。(塚原さんのディフェンスの良さが目立ったが)ガードへのディフェンスをはきついけど、出たからにはやるしかないと思って、死に物ぐるいでやった。内容は良かったが、やっぱり勝たないと意味がない。3部との入れ替え戦が懸かってしまっているので、明日からは切り替えて勝たなければならない。
TEXT=福山知晃 PHOTO=福山知晃、木谷加奈子、髙橋雪乃