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平成28度関東学生アメフト秋季リーグ戦
10月23日(日) アミノバイタルフィールド
東洋大0-28神大
0|1Q|0
0|2Q|7
0|3Q|0
0|4Q|21
オフェンスは最後までかみ合わず2戦連続無得点に終わった
神大の攻撃を抑えられず失点を喫した
アミノバイタルフィールドにて行われた秋季リーグ4戦目・神大戦。前半は7点差で耐えるも、第4Qで立て続けに失点を許してしまう。オフェンス陣の攻撃は再三のインターセプトに合い、敵陣に迫れず。2戦連続無得点で0-28と完敗。開幕戦勝利後、3連敗となった。
「自分のせい」。QB伊勢馬場(食3=横浜栄)は、2戦連続無得点の現状をこう嘆いた。4本のパスをインターセプトされ、第2Q、第4Qではその流れからタッチダウン(TD)を決められてしまった。「オフェンス自身が断ち切っていかなくてはならない」と西村ヘッドコーチ(HC)も得点が奪えない悪い流れに苦い表情をにじませた。
失点も2戦連続28。「東洋はディフェンスのチームなので28点取られてしまったのは痛い」とP長岡副将(ラ4=北多摩)。オフェンスが点を取れない中で、前半の点差のまま耐えて望みをつなぎたかったが、終盤に連続失点を浴びた。相手QBのオプションプレーに対応できずにランを進められたり、QBからのロングパス一本でTDを奪われるなど最後の最後で緩んでしまった。
アメフトはオフェンス、ディフェンスでチームが分かれるがそれぞれのプレーが攻守両方に左右する。「やる気の方向は前に向いているかもしれないが、そのベクトルの方向が一つにまとまっていない」。西村HCは厳しい言葉の中で、チームのREVIVE―復活―を求めた。「負のスパイラルに陥り出している状況だが、勝とうが負けようが1つのチームである以上もう一回チームとしてしっかりやっていかなければいけない」。勝敗以上にまずはチームとして戦う姿勢。一度、沈みかけた船を再出発させるのは、何よりも個ではなくチームの力だ。「このチームを必ず残留させるために、課題を徹底的に潰してチームみんなの気持ちを切らさないようにしていきたい」というDE長嶺主将(済4=函館ラサール)の言葉を胸に。もう一度チームはREVIVE―復活―を目指す。
■ コメント
・西村ヘッドコーチ
前半1本差、0-7で踏ん張ってはいたけど、後半になって一気に3本取られてしまった。失点のパターンもオフェンスがインターセプトされてそこからやられている。要は自滅。非常に良くない流れであって、それをオフェンス自身が断ち切っていかなくてはならない。今日の試合も、無得点でこの前の試合も無得点。2試合連続TDゼロというオフェンスの状態はチームにとってマイナスになっている。やる気を失っているわけではないが、まだまだ人任せな部分があるのではないかと。みんながやる気の方向は前に向いているかもしれないが、そのベクトルの方向が一つにまとまっていない。2回も3回も負ければより気持ちがバラバラになってそれぞれ違う方向を向きがちになってしまう。そんな時だからこそ、踏ん張らないといけないし、チームとしてまとまり直さないといけない現状だと思う。ディフェンスが取られてしまっているときだからこそ、オフェンスが底上げしてあげなければいけないし、オフェンスが取れていないときだからこそディフェンスが支えてあげなければいけない。チームとして負のスパイラルに陥り出している状況だが、勝とうが負けようが一つのチームである以上もう一回チームとしてしっかりやっていかなければいけない。(次の試合へむけて)はやく2勝目を取ること。そのためにもオフェンスは先制点。2試合点が取れてないが、先制してそこからいい試合運びができるように2週間準備していきたい。
・長嶺主将(済4=函館ラサール)
今日は本当に大事な試合で、これを落とすと下が見えてきてしまうので勝ちたかった。前半はよく耐えていたと思うが、中盤以降ディフェンスが崩されてしまってからオフェンスがなかなか上手く機能していかなかった。連敗して、どうしてもチーム全体の気持ちが下がってしまっていたが、今日の試合は気負わずに全力でやろうと心がけていたが、結果的に負けていまい、終わったときはみんなの雰囲気がかなり落ち込んでしまっていた。でも、これからも試合は続いていくので、ここで気持ちを切らさないで次に向けてもう一度切り替えてやっていこうと思う。(今後の課題としては)オフェンス陣は去年まで先輩方が中心でやっていたが、今年は新人が多いので、試合の中で自滅をしてしまうことがないようにするのが大事。またディフェンスは点数を取られて、苦しい局面になった時でも我慢をし続けることが必要だと思う。(次の試合に向けて)四年生としてこのチームを必ず残留させるために、課題を徹底的に潰してチームみんなの気持ちを切らさないようにしていきたい。
・長岡(ラ4=北多摩)
前節と同じ感じで負けてしまった。ディフェンスは4年生が多い分引っ張ってあげなきゃいけないし、東洋はディフェンスのチームなので28点取られてしまったのは痛い。前半の0-7の時点で逆転できる可能性はあったが、後半粘り切れなかったのが敗因。(現在連敗中だが)オフェンスは取れない、ディフェンスは決め切れない。そこにしか敗因はないと思う。前節も全く同じ点数でオフェンスは1個も取れないし、ディフェンスはTDを4本も取られてしまった。どちらもまだまだ改善するところはたくさんある。(よかったところは)前半のディフェンスはかなり良かった。特に1シリーズ目は相手ももっと出せると思っていたと思うので、そこでしっかりシャットアウトできたのはディフェンスの入りとしては良かった。オフェンスも終盤にロングパスが通ったのは良かったと思う。(次節に向けて)ディフェンスのチームなので、まずはディフェンスで抑えてオフェンスにいい流れを持ってくることができれば勝てる。まだたくさん改善点はあるが、それをこの2週間で直して気持ちの面でも改善できれば勝機はあるので頑張っていきたい。
・伊勢馬場(食3=横浜栄)
2試合連続でオフェンスが無得点だったのは自分のせい。4つインターセプトを取られたのは一番痛かった。ディフェンスがせっかくファンブルリカバーなどをしてくれても、自分たちが流れを持っていけなかった。インターセプトからのTDもあったのでそれがなければ失点も減らせて自分達のプレーができたかなと思う。(無得点の攻撃陣については)本当に自分の力不足かなと。周りは結構いいのが揃っているので、パスを出し切れてないのが自分の悪いところだと思う。後半は時間もなくてパスしかできない状況で、それでもラインは守ってくれていた。やっぱり俺がちゃんと投げられればレシーバーは取ってくれる。最後だけはそれができていた。(次節へ向けて)この2週間自分達にとって勝負の時期だと思う。自分が変われれば東洋の勝ちに繋がると思うので、今まで以上に頑張らないといけないのもそうですし、変わっていかなければいけない。次の2週間後には東洋のオフェンスが変わっている、と思わせるくらい頑張らないといけない。完封されている分取り返したいので5本はTDを取りたい。
TEXT=吉本一生 PHOTO=松井彩音、松本菜光花、美浪健五