Article

記事


2016.10.24
アイススケート

[アイスホッケー]下級生が勝利のカギに 2次リーグ連勝

平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

10月22日(土) ダイドードリンコアイスアリーナ


東洋大5―1日体大


[ゴール(アシスト)]

04:31 坂本 (石倉、所)

08:29 阿部

25:44 石倉(坂本)

55:24 柴田(坂本、阿部)

56:27輪島(石倉、坂元)

先制点を決めガッツポーズのFW坂本

GK水田は初の公式戦フル出場を1失点で抑える

石倉は1ゴール2アシストと大活躍

5得点目を挙げた輪島を囲み喜ぶ


 チームは開始から猛攻する。開始5分で先制、続けて得点を重ね1ピリを2―0で終えるも、2ピリの序盤ペナルティが引き金となり失点してしまう。だがその後1点を取りかえし、最後まで主導権を相手に渡すことなくスコア5―1と快勝した。
 
 
 開始から積極的にシュートを狙い、日体大に落ち着いた攻撃をさせない。そんな中最初にゲームを動かしたのはFW坂本(社2=八戸工大一)。「練習のときからシュートを意識していたので、成果が出た」と、先制点を決め勢いをつくる。続けてFW阿部(社2=白樺学園)が敵味方入り乱れる混戦の中、パックをゴールに捻じ込んだ。その後も相手に点は譲らず、1ピリをつつがなく終える。


 さらに追い込みたい2ピリだったが立て続けのペナルティで3人対5人の状況が生まれ、失点してしまう。しかし相手の得点を許したのはこの瞬間のみであった。このまま日体大のペースにさせまいと「自分からどんどん前に前に行って流れを変えていこうと考えていた」とFW石倉(社1=八戸工大一)が積極的な姿勢を見せ得点を決める。続く3ピリ途中には相手のペナルティにより、PP(パワープレー)という得点の絶好の機会を得る。このチャンスをものにするべく、じっくりパス回しをして相手を揺さぶろうとするもなかなかゴールをとらえることができなかったが、その沈黙を破りFW柴田(社2=武修館)が4点目を決める。そして最後に得点を決めたのは下級生のセット。先導したFW石倉のアシストにFW輪島(社1=白樺学園)が合わせ、確実にゴールを決めた。2次リーグ2試合目は5―1と危なげない勝ちっぷりを見せた。
 
 下級生の活躍が光った今試合。攻撃面ではどこかのセット、ラインに頼ることなく着実に得点を重ねられる力をチームはつけてきている。そして「いいセーブをしてくれた」と鈴木監督が語るように、今回初のフル出場となったGK水田(社1=駒大苫小牧)の好守備もあり2ピリの不利な状況以外を無失点で終えた。今後はPPでいかに攻めるかが課題にあげられた。
 
 次戦は日大。順位が下の相手ではあるが、チームの優勝のためにはもう勝利以外許されない。「どこのチームにも油断せずにしっかり準備したい」とFW坂本が語るように、チームは冷静に優勝までの道を見据えている。
 
 


◼︎コメント

・鈴木監督

次の試合も勝ちきるのが大事。結果的に5―1ってところで、1年生のGKの水田もいいセーブしてくれたし、坂本、所、石倉のライン、勿論1年生2年生だけってわけではないが、とてもエネルギーを持ってチームにいい影響を与えてくれた。いつもと同じセットが活躍できないかもしれないときにこういう活躍をしてくれる選手がいることもチーム力の一つだと思う。まずは今日の反省をしっかり受け止めてまた次に向かっていきたい。(前回の試合を踏まえて意識したところ)もう少しやっぱり守りの意識というのを強く持とうという話をして、1ピリそれですごく良いスタートは切れたと思う。守りは全体的に悪かったというよりも、細かいところで余計なペナルティするなどそういった小さなミスで流れが変わるというところをもう一回選手は自覚しないといけない。(パワープレーの戦い方)もうちょっとやはりパワープレーの精度はあげたかったところなので、今後改善点としてつなげていきたい。(ペナルティに関して)チーム柄ペナルティが若干他より多くなるというのはまあ仕方がない部分もあると思うが、必要なものと必要じゃないもの、あとは試合の流れを悪くするようなペナルティがまだチームでまだ目立つので、やっぱりそこを改善しないと、優勝にはなかなか届かないのでそこを改善していきたい。(次に向けて)今日はすごく良い部分も見えた。チームとしては本当に、アップダウンありながらもリーグを通じてすごく成長は見受けられると思う。まだ今シーズン負けてはいないのでまあ次のステップはどんな試合も苦しみながらでも勝ちきるってところそれをまた継続してやっていけるといい。


・FW坂本(社2=八戸工大一)
セットがつい最近変わって、コンビネーションとかの面で不安な部分もあったが、両ウィングがしっかり走ってくれたのでありがたかった。(自身の先制点は)最近シュートを打つ本数は増えてきたが、なかなかゴールを決められていなかったので、練習のときにシュートのことはすごく意識していたから、成果が現れたのかなと思う。(1年生の活躍は)やはりフレッシュですし、1年生が頑張ってくれることで上級生が危機感を持って取り組めるので良いことだと思う。ペナルティに関しては、昨年から無くそうって言い続けている、必要ないペナルティも出ているし、試合の流れを悪くさせるので、無くしたい。(ボクシング部の応援に関しては)僕たちもボクシング部の応援に行ったり、お互い頑張っていること知っているので応援に来てくれて嬉しい。課題としては3セット目はスキルがそんなに高くないから失点だけはとにかく避けたい。得点も決めつつ、守って、チームに勢いを与えたい。もう僕たちも負けられないので、どこのチームにも油断せずにしっかり準備したい。


・GK 水田(社1=駒大苫小牧)
プレッシャーにも負けずに我慢できていたが、2ピリで日体大のいいシュートが来て守り切れなかったことが今日の試合の反省点。(ペナルティで人数が減った時に意識したことは)とりあえずポジションをしっかりすることを心がけた。(ボクシング部の応援は)また来てほしい。嬉しかった。(初めてフル出場して)もう少しシュートを受けたかった。(次の試合に向けて)また出られるチャンスがあるなら、次は0で抑えたいと思う。


・FW石倉(社1=八戸工大一)

いつもの東洋のホッケーができなくて、流れをなかなか持っていけなかったけれど、3ピリから東洋のホッケーができてきて点が入って良かった。(自身のゴールについて)僕自身あまりスキルがない選手だと思っているので、やっぱり走ってパックを奪い取って、どんどんシュート打っていくしかない。それが今日は得点に繋げられたかなと思う。(積極的なプレーが目立ったが)チームの雰囲気が悪かったので、自分からどんどん前に前に行って流れを変えていこうと考えていた。(1年目の手応えは)東洋はチームの雰囲気も良くて、練習量も多いのでどんどんレベルアップができる良いチームだと感じている。(次節へ向けて)次の日大は順位が下のチームではあるけど、なめてかからないでいつも通り東洋のホッケーをして勝ちにいきたい。


TEXT=外狩春佳 PHOTO=玉置彩華、美浪健五、望月優希