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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第19節 10月22日(土) 中央大学多摩キャンパスサッカー場
東洋大1ー2東農大
<警告>
54分 勝野
60分 高橋
67分 仙頭
<得点者>
43分 坂元
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)
▽DF
浦上仁騎(国2=大宮Y)
飯島樹生(国4=流経大柏)
徳市寛人(法4=東福岡)
水落敬(国4=埼玉栄)33分→DF倉本光太郎(国2=京都橘)
▽MF
高橋宏季(国2=FC東京U-18)
勝野瑛(国2=浦和Y)76分→MF原田守(国3=藤枝東)
坂元達裕(社2=前橋育英)
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)
▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)
佐藤仁紀(国4=武南)81分→MF丹代藍人(国2=青森山田)
積極的にサイドから攻める田中
追加点を奪いに猛攻する仙頭
ここ2試合勝利のないチームは、1つも落とせない状況に陥っていた。その中で、東農大に1-2と逆転負けを喫する。昇格へ向け、イレブンはさらに厳しい状況へと追い込まれた。
前半は東洋大が主導権を握る。6分に左サイドの田中が積極的に仕掛け、クロスを上げると、坂元がヘディングで合わせる。ボールは惜しくも枠の外に外れるが、両サイドから得点機会をうかがう。すると実を結んだのは42分。仙頭が低い位置から簡単に左へ振ると、田中が再び縦へ仕掛ける。ファーサイドへ上げたクロスに坂元が頭で合わせネットを揺らした。この日、20歳の誕生日を迎えた坂元のバースデーゴールが飛び出し、前半終了間際に東洋大が先制を果たす。坂元は監督から「左からのクロスには常に入っていけと言われている」と話しチームの理想的な形から得点が生まれた。
追加点やセカンドボールを拾うという点で後半に向けて、監督は「90分勝ち切ることと+αの部分」を選手たちに求めた。しかし試合は思わぬ方向へと進んでいく。相手にボールを持たれて、カウンターを狙うも攻撃が単調になってしまう。さらにボールを支配していても前線に収めることができず、簡単にカットされる。追加点を奪えない悪循環に陥り、ピンチを招いた。そして76分、84分と続けざまに失点を喫し逆転されてしまう。相手の中盤3枚に対してボランチの対応が遅れると、「2人とも(イエローカードを)もらってしまい相手に強く行けなくなった」。監督は勝野に代えて原田を投入し、バランスを整えるも、同点ゴールは生まれず。
1つ下の順位に付いていた東農大に抜かれて5位転落。2位の昇格圏まで自力では厳しい状況になってしまった。それでも「去年、一昨年とギリギリの昇格争いをしてきたので、その積み重ねをアドバンテージとして戦える」と監督は語った。過去2年の悔しさをバネに、ラスト3試合で、この逆境を乗り越える力を見せる。
■ コメント
・古川監督
勝たなくてはいけない試合の中で結果的に負けてしまった。リードして折り返したゲームだったのでしっかりディフェンスのところでゲームをコントロールして、相手にボールを持たれる時間帯もあるかもしれないが失点ゼロで終えられれば、と伝えた。(勝野の復帰について)篠田はオフェンスの面での良さがストロングポイントだと思うし、(勝野)瑛に関しては相手をつぶすとかセカンドボールの反応というところがある。(高橋)宏季をある程度前目にプレーさせたいということも加味して組み合わせとして選んだ。(リーグ終盤の難しさ)ほんとに難しい状況の中でのプレーになるし、相手も必死になってくる。その中でいつも通りのサッカーをすることが重要だと思う。なかなかゲームにはいれなくなってしまう選手も出てくるが、そこで我慢するべきなのかタイミングによって交代で修正するかというところ。今日に関してはそういったところをうまく生かせず残念な結果になってしまった。(次節へむけて)より厳しい状況にはなったが、まだ可能性がついえたわけではない。可能性がある限りできることをトレーニングでやっていく。
[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第20節 10月30日(日) 対東海大 東洋大学朝霞グラウンドにて 14:00キックオフ
TEXT=藤井圭 PHOTO=當麻彰紘、横山恵美