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平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・日大2回戦 始球式
10月26日(水) 神宮球場
見事な投球を見せた桐生
大学野球ファンからの歓迎に笑顔で応えた
硬式野球部と同じユニフォームには背番号9の文字
リオデジャネイロ五輪男子400mリレー銀メダルの桐生(法3=洛南)が東都大学野球秋季1部リーグ戦・東洋大対日大2回戦で人生初の始球式を行った。試合は10対5で東洋大が勝利した。
日本最速の男が野球でも魅せた。硬式野球部・高橋監督から「9秒台を出せるように」と受け取った背番号9のユニフォーム。それを着てマウンドへ上がると大歓声で迎えられた。全力投球した一球は高めながらもノーバウンドで捕手のミットへ一直線。大役を務め上げ笑顔でマウンドを後にすると、観戦を楽しんだ。
この日に向けた練習は1回のみ。練習パートナーとなったのは元野球少年で短距離部門の主将を務める与那原(法3=那覇西)。「ワンバウンドしないように」と言われていただけに、投球後は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今季は9月にフランスで行われた国別対抗戦(デカネーション)を最後に1ヶ月のオフを満喫。御嶽海こと大道(H26年度法卒)の相撲や錦織のテニスを観戦し、「贅沢なリフレッシュを過ごせた」と笑顔を見せた。4日前に練習を再開。1ヶ月のブランクに「軽く走ったが、吐きそうになった」と話す。今後は徐々に体力を戻し冬季練習へとシフトする。
■コメント
・桐生(法3=洛南)
(始球式の感想は)こういうところで投げられたので楽しかった。(練習は)1回だけ(与那原と)キャッチボールをした。とりあえずワンバウンドしないようにと言われた。(背番号は自分で選んだか)いや、高橋監督からもらったときから9番だった。9秒台を出せるように頑張りたい。(野球部との交流は)寮のある場所が一緒。マネージャーとはよく話すし、学部が一緒の人もいる。風呂場で一緒になれば話す。(今はオフか)4日前くらいから少し体を動かし始めたくらい。昨日も100mと200mを軽く走ったが、さすがに気持ち悪くなった。吐いたことはないが吐きそうになった。(どういうリフレッシュをしたか)色んな試合観戦をしたり友達とご飯に行ったりした。贅沢なリフレッシュを過ごせた。丁度夏休みも被っていた。東洋大卒業の大道さんの相撲を見に行ったり、テニスの錦織さんの観戦にも行った。街ではまあまあ気づかれる。(「代走頼むぞ」という声もあったが)ベースを回れない。1回遊びでやったが回れなかった。ベースを踏むのもこけそう。難しい。(他に観てみたいスポーツは)サッカー。レアル・マドリードが日本に来るので、行けるなら観たい。小学校はサッカーをやっていたので。小3から小6まで。市の選抜にキーパーで選ばれた。(球場に来たのは)初めて。(陸上に関しては)今は言うことはない。体力を戻してる段階なので。
TEXT=伊藤空夢 PHOTO=伊藤梨妃、伊藤空夢