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平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
10月29日(土)ダイドードリンコアイスアリーナ
東洋大14―0日大
[ゴール(アシスト)]
2:05 所(坂本)
3:59 石倉(田中、出口)
10:55 坂本(所、山田)
13:36 古川誠(阿部、柴田)
17:23 佐藤(阿部、柴田)
23:48 渡邉
27:14 所(山田、坂本)
30:53 川口(出口、古川誠)
32:32 坂本(坂本、山田)
34:22 出口
39:25 古川誠
49:05 古川誠(所、阿部)
53:27 出口(渡邉、田中)
57:26 田中(阿部、川口)
ハットトリックを成し遂げたFW所
GK宮川は最後までゴールを守り切った
DF川口はギャップコントロールで役割を果たす
14―0と大量得点で日大を圧倒し勝利した。中でもFW所(社1=駒大苫小牧)は1年生ながら3得点を決め、ハットトリックを達成。また1ピリ中盤から起用されたGK宮川(社4=北海)も完封するなど東洋らしさの光る試合になった。
60分間の猛攻だった。1ピリには5得点、2ピリには6得点が決まり、10点差のついた2ピリ中盤にはランニングタイムに突入。3ピリでも攻撃の手が止まることなく3点を追加。日大には点を許さず14―0と60分間東洋らしいプレーを見せた。特に活躍したのが1年生のFW所だ。1ピリ開始2分で相手GKの隙をつくように先制、続く2ピリ前半にゴール左脇から7点目を決めると、2ピリ後半も相手GK正面からまっすぐパックをゴールに放り込みハットトリックを達成した。鈴木監督は「今まではチームにエネルギーを与えるようなプレーをしてくれていたが、しっかりゴールも決められるといういいアピールをしてくれた」と評価。FW所自身は今試合を「楽しかった」と笑顔で振り返り、「前日のシュート練習がそのまま試合の成果になった」と納得の表情を見せた。
「スコアリング精度が改善されて高くなった」と監督が話したように、14得点と大量得点で日大を突き放した。そして1ピリ中盤から出場したGK宮川については「4年間地道に頑張っている選手なので、彼が最後まで無失点で抑えられたのは良かった」とねぎらいの言葉を贈った。
次戦は1次リーグでは想定外の引き分けとなった慶大との戦いだ。「トーナメントのような気持ちで戦いたい」と監督も気を引き締める。リーグ戦も残り4戦と迫っており、優勝には全勝しか残されていない。リンクを溶かすような闘志を燃やして次戦に臨む。
■コメント
・鈴木監督
まずはゲームの始めいいスタートが切れて、今日は本当に60分間東洋らしいホッケーを続けられたのではないかと思う。またスコアリング精度が改善されて高くなったと思う。(セット変更について)リーグ通して大幅にセットの変更はしていないがこの試合で色んなコンビネーションで試したかったのと、いい選手をどんどん使ってみたいという思いで今日はセット変更をした。FWもかなり集中して、練習ではシュート練習に力を入れているので今日の結果になったのではないかと思う。(1年生の所は)いい動きしていたし、今日は点差ついてる試合でしたが結果をしっかり残すというのはすごく大切なのでよかった。今まではチームにエネルギーを与えるようなプレーをしてくれていましたが、今日はしっかりゴールも決めれるといういいアピールをしてくれました。(慶大戦に向けて)前回引き分けでみんな頭に残っていると思うのでしっかりリベンジして上位戦につなげたいのと、4年生の宮川が途中から出場したんですが、試合数としては登場回数として少なかったが、地道に頑張っている選手なので彼が最後まで0で抑えられたのはよかった。まずはいいゲームができたので、これから上位戦に向けては全勝するしかないので、トーナメントの気持ちで戦っていきたい。
・FW山田(社3=埼玉栄)
基本東洋のプレースタイルが、走って当たって相手を圧倒して、自分たちのリズムで試合を運ぶというスタイル。相手と接戦になるときって、強い相手じゃないにしてもそれができなくて、相手と同じリズムで戦ってしまうとき。今日はそれがなく基本的な東洋のホッケーができたというのがこの点差につながった。僕らのセットでもそれが実行できたと思う。(セットの変更は)チーム内で紅白戦をやって、この試合の前日に大きく変わった。連携の部分で良くなった部分も悪くなった部分もあるが、フレッシュなプレーになるという点ではメリットになった。(慶大戦に向けて)一巡目は自分たちの準備不足で、相手もかなり努力してくるチームなので、それに合わせてしまったことが引き分けにつながってしまった。次は二度と同じことにならないようにしっかり準備をして、東洋のホッケーをしたい。
・DF川口(社1=白樺学園)
チームもいい準備ができていて、スタートから相手を圧倒することができたと思う。無失点で終われたというのも良かったと思う。(ゴールシーンを振り返って)いつも練習でやっている形で、試合でも同じようにできたのでそれはやっぱりいいパスを出してくれた出口(社2=駒大苫小牧)さんに感謝したい。(DFとしての役割は)ギャップコントロールが上手くできて、相手にシュートを打たせる隙をつくらせなかった点で評価できる。(慶大戦に向けて)1ピリからいいスタートを切れれば、自分たちの流れで試合が進められると思うので、一人一人しっかり準備をして、今日のように無失点で、点数を多く取って勝ちたい。
・FW所(社1=駒大苫小牧)
(今日振り返って)楽しかった。昨日の練習通りにシュートとかも決まって、練習の成果が出たかなと思う試合でした。スロット近くでのパス貰ってのシュートや、DFと合わせるシュート練習をしていました。(坂本、山田との連携は)先輩方2人に支えられている感じで、僕はシュート打ってるだけです。2人ともシンプルなプレーを心がけてやっていると思うので、パス技術も高くて僕にはないものをもっている。今のセットの方がやりやすい。(慶大戦に向けて)前回まったくシュートとか打てなかったので、今日みたいにガンガンシュート打って次こそは引き分けないように東洋らしいホッケーができたらいいなと思う。
TEXT=玉置彩華 PHOTO=坂口こよみ、金澤瑞季