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2016.11.14
サッカー

[サッカー]リーグ戦全日程が終了 ベストイレブンに3選手が選ばれる

第90回関東大学サッカーリーグ戦 閉会式

11月13日(日) 味の素フィールド西が丘


<2部ベストイレブン>

▽DF徳市寛人(法4=東福岡)

▽MF高橋宏季(国2=FC東京U-18)

▽FW仙頭啓矢(国4=京都橘)


<最多出場>

▽FW仙頭啓矢(国4=京都橘)


長期に渡るリーグ戦を戦い抜いた選手たち


ベストイレブンに選ばれた3人(左から仙頭、徳市、高橋)



 今季のリーグ戦の日程がすべて終了し、閉会式が行われた。2部リーグ準優勝の表彰があり、個人賞ではベストイレブンにDF徳市、MF高橋、FW仙頭の3名が選出され、仙頭は4年間での最多出場賞にも選ばれた。

 全試合に出場し、リーグ最少失点に貢献した徳市はDF陣を引っ張るだけでなく、最終節の神大戦での決勝点など、セットプレーの強さも見せた。チームメイトから慕われている一方で、試合中、チームメイトに対しても厳しく要求する姿も目立つが「そこのメリハリはしているつもり。そういったものを後輩たちに見せれた」と見本となる先輩像を後輩に残した。今後もサッカーを続ける予定だが「1年やって精神的にも疲れたのでまずは休んで、次サッカーをいつでもできるように準備を整えたい」と新たなスタートへ意欲を望ませた。

 高橋は昨年の新人賞に続き、ベストイレブンに選出された。今季はリーグ戦全試合に出場し、大車輪の活躍でチームの1部昇格の原動力となった。「チームのためのプレーを意識した」とふり返るように、献身的なプレーが評価されたのだろう。オフェンス面では前線への絶妙なパス、ディフェンス面では幾度となく相手の攻撃の芽を摘み取るなど、確実にチームにとって欠かせない存在へとなった。また、来季の戦いを見据えて自身の課題の1つに「得点力不足」を挙げた。今季は1ゴールに留まっただけに、今後はミドルレンジからのシュートにも期待したい。ようやく辿り着いた初めての1部リーグ。相手からのマークも厳しくなることが予想されるが、その中でも技術の高さを見せつけてほしいところだ。

 FWの仙頭は2年連続のベストイレブン選出となった。今期の12ゴール7アシストはいずれもチームトップ。エースとしてチームを昇格に導いた。さらに4年間で最も多く試合に出場した最多出場賞を獲得。「1年生のときから古川監督が使ってくれたおかげ」と使い続けた古川監督に感謝した。また、「全員がこういう賞を目指してやっていくモチベーションになればいいと思う」と後輩へのさらなる活躍を期待した。来年からはJリーグでの挑戦、仙頭の“恩返し“はここから始まる。


■ コメント

・徳市(法4=東福岡)

まさか取れると思ってなかったので驚き。僕はディフェンスの選手なので、他のディフェンスラインの選手がいたからこそ取れたと思う。(チームメイトからも慕われていたが)いじられキャラなので、特別なことはしていない。やるときはやるってうのはしっかり言っているので、そこのメリハリはしているつもり。そういったものを後輩たちに見せれた。(今後へ向けて)まずは1年やって精神的にも疲れたのでまずは休んで、でもまたすぐに身体を動かして、次サッカーをいつでもできるように準備を整えたい。


・仙頭(国4=京都橘)

(ベストイレブンと功労賞の受賞となったが)自分だけで受賞できたものではないですし、周りの皆とかチームメイトを始め、監督の古さんにも感謝しています。特に最多出場賞を貰えたというのは、1年生のときから古川監督が使ってくれたおかげだと思うので、周りの人に感謝したいと思う。(徳市選手や高橋選手の受賞について)自分のチームから出ることは良いこと。宏季も来年から主力でやっていくと思うので、全員がこういう賞を目指してやっていくモチベーションになればいいかなと思う。そういう意味では良い形で終われた。


・高橋(国2=FC東京U-18)

(今の気持ちは)正直嬉しい。(去年の新人賞に続いての受賞だったが)去年も貰えるとは思っていなかった。今年も貰えると思ってなかったし、取れたことは良かった。(どういうところを評価されたと思うか)何が良かったかって言われると自分でも分からないけど、自分はチームのためにプレーするってことを意識してて、それが周りから見ても伝わったのかなと思う。(来年も受賞するためには)今年の課題として得点力が低かったのかなと。来年は1部ということで今年以上にレベルが上がると思うし、そこを上げていけるように、そして来年もベストイレブンに入れるよう頑張っていきたい。


TEXT=美浪健五、土橋岳 PHOTO=當麻彰紘、豊川拳大、吉本一生、横山恵美、藤井圭、阿部美央奈