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第36回全日本学生スピードスケート選手権大会
12月10日(土)〜11日(日) 伊香保スピードスケートリンク
1日目
◆スプリント部門
男子500m
12位 川目拓 36秒90
17位 小林 37秒15
19位 上地 37秒30
25位 萩原 37秒74
26位 斉藤 37秒77
33位 河島 38秒49
38位 近藤 38秒75
40位 濱田 38秒98
45位 荒川 39秒32
男子1000m
9位 小林 1分14秒66
17位 川目拓 1分15秒20
25位 上地 1分17秒07
29位 斉藤 1分17秒42
36位 荻原 1分19秒24
37位 近藤 1分19秒38
39位 河島 1分19分42
40位 荒川 1分19秒47
◆総合部門
男子500m
3位 新井 37秒718
9位 川目健 38秒45
15位 小岩 38秒96
16位 島田 39秒00
35位 茅野 40秒74
男子5000m
8位 島田 7分4秒42
21位 新井 7分12秒09
31位 川目健 7分16秒84
36位 茅野 7分21秒22
39位 小岩 7分27秒66
2日目
◆スプリント部門
男子500m
15位 小林 37秒14
17位 川目拓 37秒20
19位 上地 37秒27
23位 斉藤 37秒77
26位 荻原 37秒99
36位 濱田 38秒53
37位 近藤 38秒71
40位 荒川 39秒01
41位 河島 39秒07
男子1000m
9位 小林 1分13秒96
21位 上地 1分16秒02
22位 川目拓 1分17秒01
25位 荻原 1分17秒47
30位 濱田 1分18秒41
31位 近藤 1分18秒48
34位 河島 1分18秒68
37位 斉藤 1分18秒89
43位 荒川 1分19秒13
◆総合部門
男子1500m
13位 小岩 1分56秒49
15位 新井 1分56秒88
16位 島田 1分56秒89
26位 川目健 1分58秒54
41位 茅野 2分5秒57
男子1万m
3位 島田 14分39秒12
6位 新井 14分57秒21
総合成績
◆スプリント部門
8位 小林
16位 川目拓
18位 上地
26位 斉藤
29位 荻原
36位 近藤
38位 濱田
39位 河島
42位 荒川
◆総合部門
5位 島田
8位 新井
16位 川目健
25位 小岩
35位 茅野
オールラウンダーとして注目される新井
島田は病み上がりレースで滑り切った
インカレでは表彰も期待できる小林
総合部門に初出場の新井(社3=岡谷南)は、元スプリンターの経験を生かし500mで表彰台に立つ。さらに、島田(社3=佐久長聖)が1万mで昨年と同様に3位と結果を残した。
快晴の中で行われた全日本学生選手権大会で、東洋大からは14名が出場。しかし、体調面などから全員が万全な状態ではなかった。そんな状況の中、加部監督は「照準をインカレに合わせるように」、今大会を練習の一環としてレースに送り出した。
1日目、総合部門500mで新井が37秒台に乗せ3位表彰台を飾る。5000mでも「スケート人生で初めてどこまで滑れるかなと思って」と、慣れない長距離にも必死に食らい付いき7分12秒09でフィニッシュ。2日目には総合成績の12番以内に入り、1万mに出場した。人生初だという最長距離種目であったが、終盤でラップタイムを上げ14分57秒21を記録。これには監督も「あれだけ滑れたのは立派」と称賛の言葉をかけた。
長距離を得意とする島田は、2日目の1万mで安定感のある滑りで14分39秒12で昨年と同じ3位表彰台に乗り、笑顔を見せる。体調も優れない状態だったが、気持ちが切れそうなときは仲間や両親の声援を励みに4種目を滑り切った。一方で短距離の注目株であった小林(社2=市立長野)は、入賞はないものの万全ではない状態で4レースを滑り切り、インカレに向けての経験値を積んだ。
「インカレのために」。全員がそんな思いで迎えた今大会。エース格たちが次々と体調を崩しながらもベストな状態が出せるのは、「練習の精度が上がっているから」だと、監督は言う。個人の成長からチームの成長へ、そして目指すはインカレの頂点へ。かけがえのないチームのために、4年生のために、支えてくれるすべての人のために、それぞれが抱く「思い」を抱えて、1ヵ月を切ったインカレに臨む。
■ コメント
・加部監督
この大会っていうのはインカレと同じで個人総合の学生ナンバーワンが決まる大会。その中でも上位の選手との差がまだまだ感じられた。大会を通してインカレに向けても自分達の今ある状態が分かったでしょう。1年生の小岩は全日本の大きな大会に出られる選手で、2週間前にあったジャパンカップでインフルエンザにかかってしまって、エースがみんな倒れちゃったんだよ。島田なんかは体重も筋肉もだいぶ落ちちゃってね、それで今回の大会と全日本は練習でいいので、しっかり照準を(インカレに)合わせるように決めた。その中でも小岩は腰痛もあって良くなったり悪くなったりで苦しんでいた。だけど2日目の1500mから、スケーティングの内容からするとよくなってきていた。本人も感覚が良いときのものに戻ってきているし、そこから何かを掴んでくれたし、俺も見ていてタイミングが良くなってきたのが分かった。島田も5000mは俺が思っていたよりも全然よくなっていた。タイム的にもね。本人にしてみればベストタイムよりは全然遅いけども、悪い体調の中であの内容のスケーティングができたっていうのは、1回1回の練習の質が上がってきているから。これから回復してほしいね。新井も長距離の選手じゃないんだけどあれだけ滑れたのは立派。最後までフォームも崩れなかったしラップも上がったし、島田が前にいたから追えたのもあるだろうけど練習の成果がしっかり出ていた。あいつは1500mの選手だけどもしかすると1万mもありかもしれないね。小林も1本1本やることで体力的にも復活してくるので全然心配はしていない。あとはしっかり滑り込んでほしい。これからインカレまで1カ月切っているんでね、しっかりチーム作りをしていきたい。
・島田(社3=佐久長聖)
病み上がりだったので、不安はあったがそれなりに滑れたので70点くらい。やっぱり勝負ごとなので負けると悔しい。(1万mは3位ですが)順位はこだわっていなかったので、気持ちを切らさないように自分の滑りを意識して滑った。気持ちが切れそうになったときはみんなの応援が1番の励みになった。(調子は)あまり良くなかった。貧血気味で目まいや立ちくらみもひどかったので、鉄分をたくさん摂取しました。(今大会前では)レースをやるごとにどんどん悪くなっていった。ただ、良かったときの感覚やその戻し方は分かっているので、改善のしようはある。(スケートに対してのモチベーションは)責任感を感じて練習に取り組んでいる分、結果がついてこなくて辛いこともあるけど、みんなが応援してくれているので頑張ることができる。(今回は)1万mに関してはリラックスして、力使うところでしっかり使えた。少し前までは5000mの方が調子良かったが、今回のようなレースをしてみると改めて1万m(の選手)なのかなって思っちゃいます。まだ自分の実力は下なので、これからのことは分からないです。病み上がりでよく4レースもやったなって思います。(インカレに向けて)今シーズンの目標がインカレの表彰台に乗ること。あと1ヶ月を死にものぐるいでやらないといけないので、責任を持ってやりたいと思います。
・新井(社3=岡谷南)
(今大会の総括)2年までスプリントでやっていて、初めて総合にチャレンジした。スケート人生で初めてでどこまで滑れるかな、と思っていた。配分とかも分からずどうやって滑ろうかなって感じだった。(初めての1万mは)ついて行こうとは思っていなかったけど、結果的にうまく追えていたのかなと思う。(大会の手応えは)手応えはあまり無いです。長距離の人すごいなと思います(笑)。(自身のコンディションは)1日目初めて5000m滑ってあまり疲れは残ってなかったけど、2日目の1500mでは力んでしまって悪い癖が出てしまった。(インカレに向けて)今シーズン始まってここに入るまで調子悪くてチームにも迷惑を掛けてきたので、インカレで滑らせてもらえるなら、チームのために最後まで滑り抜きたいと思います。
・小林(社2=市立長野)
(今大会の総括)反省点がすごい浮き彫りになった。先週インフルにかかって体調的に滑りが良くなかったけど、それなりの良さは出せたと思う。(コンディションの影響は)横風で体がブレちゃったりしてバランスを崩すことが多々あったので、外リンクならではの状況に対応できる力を身につけたい。(今回得た手応えは)2日目の1000mの(最初の)200mはスタートを改善したら結構良い感じで入れたのが良かった。(一方で出てきた課題は)500mの時に(最初の)100mが遅いのとスピードが出たときにコーナーで降られてしまってバランスを崩してしまうのを直していきたい。(インカレに向けて)目標は入賞。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=坂口こよみ、美浪健五、外狩春佳