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11季ぶりの優勝へ開幕5連勝とこれ以上ないスタートを切ったが、後半戦は競り合いを落とし、最終カード・日大との直接対決で胴上げを目の当たりにした。しかし、1部復帰初年度ながら春秋ともに優勝争いを演じ、復活を印象付ける1年となった。激動の秋を終えた今、選手たちは何を思うのか。そんな彼らの生の声を7日間に渡ってお届けする。
片山翔の好投がなければ、チームの優勝争いもなかっただろう
第2日は片山翔太(法3=大社)。今秋、シーズン序盤は救援、後半は先発として飯田(営3=常総学院)とともに投手陣を引っ張り、負けなしの3勝。不安視されていた投手陣だったが、その不安を拭い去る好投で、優勝争いの原動力となった。初めて1シーズンを投げ切った左腕が、激動の秋について語った。(取材日:12月4日、聞き手=菅野晋太郎)
――1年間を通して振り返ってみると、どんな1年でしたか
ケガがあったので、来年はケガをしないようにしたい。秋は良かったので、そのピッチングを来年もできたらと思いました
――今秋はどんなシーズンでしたか
最初は中継ぎでずっと投げていて、先発は3回やらせてもらって、自分では中継ぎよりも先発で投げたいと思っていた。とてもいい経験になった。オープン戦でもずっと中継ぎだったので、そろそろ先発もやってみたいと思っていた
――待望の先発を経験してみて、何か感じたものはありましたか
中継ぎだったら、1回1回、回が短いので思い切って投げられた。先発だったら、ペース配分も考えて投げないといけないので、それが難しかった
――上手くいったところ、いかなかったところはありましたか
上手くいかなかったところと言えば、やっぱり亜細亜に3連打を食らったことです。打たれ出すとテンポが一定になって、打者にとってタイミングも取りやすくなってしまう。そこを直すのが一番だと思います
――課題も見えてきた中で、今はどんなことを意識して練習していますか
フォームを固めることです。あと、このバッターに対してどんな球を投げればいいのかといった感じで、頭を使うように心がけています
――同期の飯田(営3=常総学院)も今秋は一緒に投手陣を引っ張ってきたと思います。ライバル心はありますか
決して、ライバル視することはないです。自分は飯田について行こうと思っているので。それで、もし、飯田が困った時があったら、助けたいなと思います
――その飯田は主将に就任しました。何か変化は感じますか
変わりましたね。一つ一つのプレーに対して厳しい目で見て、下級生にもしっかり教えています。練習も人一倍やっていると思います
――引退した4年生にはどんな印象を持っていましたか
一人一人の選手がプレーで引っ張っていたなという印象です。そういう姿を見て、自分たち3年生も見習っていかなければいけないと思いました
――今年は打線に助けてもらった試合も多かったと思います。来年はその打線の軸が抜けてしまいますが、どんな投球をしていきたいですか
やっぱり、打力は落ちるとは思います。なので、できればピッチャーが無駄な点を与えずに2点以内に抑えたいです
――最後に、来年への意気込みをお願いします
今年の秋は勝てた試合があったので、そういう試合は絶対に落とさないように、優勝を狙っていきたいです