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2016.12.22
硬式野球

[硬式野球]特集 7日連続独占インタビュー~選手が語る激動の秋~ 第3日 鳥居丈寛

11季ぶりの優勝へ開幕5連勝とこれ以上ないスタートを切ったが、後半戦は競り合いを落とし、最終カード・日大との直接対決で胴上げを目の当たりにした。しかし、1部復帰初年度ながら春秋ともに優勝争いを演じ、復活を印象付ける1年となった。激動の秋を終えた今、選手たちは何を思うのか。そんな彼らの生の声を7日間に渡ってお届けする。


勝負強い打撃が目立った鳥居


第3日は鳥居丈寛。今春は一塁手のベストナインを獲得し、打線を牽引。秋は左右投手に合わせ、上島(営4=佐久長聖)との併用となったが、少ない打席数ながらもしっかりと結果を残し、優勝争いに貢献した。頼れるクリーンナップの1人が、学生野球最後の1年を振り返った。(取材日:11月27日、聞き手=伊藤梨妃)


――鳥居さんから見て、秋はどんなシーズンでしたか

秋は自分としてはベストナインを取りたかった。けれど、取れなかったので春よりは結果が残せていなかったのではないかと思ってます。チームとしては春に1部でも戦っていけると分かったので、優勝を目指してやっていこう、全国大会に出られるようにやっていこう、という雰囲気はあったので自分にとって秋はいいシーズンになったと思います

 

――打撃面、守備面をそれぞれ振り返ってみていかかでしたか

打撃は、春より打点が少なかったので、秋はチャンスで打てなかったことが多かった。打率は多少は上がって、打点だけが落ちていたんで、そこが課題かなと思います。守備は春みたいに大きなミスが無かった。あとは監督さんにずっと声が出ていなくて、特に仲間に対しての声が少ないと言われていた。外野の安西(営4=聖光学院)とか、阿部健(営4=帝京)とか近いポジションの選手、ピッチャーに声をかけに行くことは意識してできたと思っています

 

――印象に残った試合はありますか

サヨナラ負けした日大の試合です


――試合の流れは良かったですが

後半になってリードしてて、先が、終わりが見えている、そのままリードして終わるっていうことを考えているからこそ最後に緩みが出てそこでピッチャーの球が甘くなったり、野手も点取らなくてい、リードしてるから、くらいの気持ちだから終盤に点を取られて負けてしまうっていうのがあると思う。

 

――シーズンを通して心がけたこと

自分の結果もそうだが、チームを勝つ、チームが勝つために何をすればいいのかをまず第一に考えた 

 

――開幕5連勝からの負け続き。チームの状態は変わっていたか

連敗が続いて流れが悪くなったらどうするみたいなそういう雰囲気はあったが、まだ終わったわけじゃなかったのでしっかりやっていく、切り替えていくっていうのはできた。

 

――開幕5連勝の要因は

ピッチャーがあんまり良くないときは野手が打って、野手が打てないときはピッチャーが抑えていた。うまくピッチャーと野手が連携できていたんで、雰囲気もよかったと思います

 

――初回に点を取ることが多かったと思います

野手としてはみんな攻撃からリズムを作って点を取っていく、まず先制点をというのは練習でも貪欲にやっていたので、それが試合につながったと思います

 

――最上級生として後輩に残すことができたものはありますか

結果とかではなくて、1学年上の先輩が1部に上げてくれたので、降格させることなく後輩も1部でプレーできるようにしたことが後輩に残せたものです

 

――新チームはこれからどんなチームになってほしいと思っていますか

今の4年生と新4年生を比べると飯田(営3=常総学院)くらいしか引っ張っていく人がいない。リーダー格の人が少ないと思う。なので、そこは全員がというのは難しいと思いますが、新4年生がみんなひとつになって引っ張っていって欲しい。あとは、今年は4年生がスタメンに並んでいたことが多かったので、今年出られなかった下級生たちに頑張ってもらいたいです。

 

――最後に、東洋大での4年間は鳥居さんにとってどんなものでしたか

大変でした。今思うと、このきつさが今後どこかで必ず生きてくると思います監督さんには何度も怒られて、井上コーチにも厳しい言葉をかけられた。それでも、試合では使って頂いた。感謝しなくてはいけない。選手もみんな雰囲気が良くて、本当にこの大学に入れてよかったなと思います