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11季ぶりの優勝へ開幕5連勝とこれ以上ないスタートを切ったが、後半戦は競り合いを落とし、最終カード・日大との直接対決で胴上げを目の当たりにした。しかし、1部復帰初年度ながら春秋ともに優勝争いを演じ、復活を印象付ける1年となった。激動の秋を終えた今、選手たちは何を思うのか。そんな彼らの生の声を7日間に渡ってお届けする。
ベストナインを受賞し、来年も期待がかかる中川
第4日は中川圭太(法2=PL学園)。今秋、笹川(営4=浦和学院)に並ぶ11打点を挙げ、指名打者部門のベストナインを獲得。11月には松山坊ちゃんスタジアム(愛媛県松山市)で行われた、第29回ユニバーシアード競技大会(来年8月に台湾で開催)野球代表候補選考合宿にも参加した。しかし「納得のいくシーズンではなかった」という。そんな3番打者に秋の戦いについて振り返ってもらった。(取材日:12月4日、聞き手=星川莉那)
――今秋はどんなシーズンでしたか
納得のいくシーズンではなく、悔しいという印象が残るシーズンでした
――開幕5連勝、そして優勝を争う中で試合をしたことで何か感じたことはありますか
春も優勝争いをしたが、秋の方が優勝により近い状態で戦うことができ、しびれる試合が続いた。その中で優勝出来なかったのは、何かが足りなかったからだと思う。優勝するのは難しいなと感じました
――専大1回戦では決勝本塁打を打ちましたが
狙い球をしっかり定めることが出来て、イメージ通りに打てた。自分でも完璧だったと思っています
――今春はしっかり調整ができないままリーグ戦に入ってしまいましたが、秋はどうでしたか
状態は悪くなかったのですが、相手チームが研究してきていたので、それを上回る技術がまだまだ足りないと感じました
――後ろに首位打者の笹川がいることは、やはり、心強かったですか
笹川さんが後ろにいるので、思い切って打席に入ることができました。リーグ戦の最初の頃は迷いがあったが、専大戦から自分のバッティングができるようになりました
――対戦相手で気になる投手はいたましたか
国学大の清水投手。スピードもあり、変化球のキレやコントロールが良くて、東都の中でもズバ抜けていると思います
――日大2回戦では公式戦では始めてセカンドの守備に就きました
高校の時から2年間離れていたので、少し違和感がありました。でも、段々慣れてきて、いつも通りプレーすることができたと思います
――練習では何か意識していますか
今までやってきてないブランクがあるので、動きに対してスムーズに動けていないと感じています。そこを課題としてトレーニングしています
――初めてベストナインを受賞されました。率直にどんな気持ちですか
成績はあまり良くなかったが、11打点を挙げていたことがベストナインにつながったのではないかと思う。素直に受賞できて、嬉しかったです
――来年の個人の目標とチームの目標をお願いします
この2年間のシーズンを通して、2部で1度しか打率3割を超えなかったので、来年こそは自己最高の成績を残せるように頑張りたい。チームとしては日本一という目標もあるので、そこに向かってまずは東都で優勝できるように頑張ります