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2017.01.06
アイススケート

[アイスホッケー]FW阿部4ゴール 大量得点で関学大戦を制す

第89回日本学生氷上競技選手権大会

1月5日(木) 新ときわスケートセンター


東洋大16―0関学大

[ゴール(アシスト)]
0:22 出口(佐藤、古川誠)
2:52 阿部(佐藤、田中)
5:45 古川誠(渡邊、出口)
14:40 古川誠(人里)
15:52 山田(渡邊、柴田)
21:00 人里(田中、川口)
26:18 山田(阿部、成田)
31:14 坂本(石倉、宮倉)
34:31    成田(阿部、山田)
41:58 阿部(柴田)
44:42 阿部(佐藤)
49:16 中澤(坂本、坂元)
52:43 川口(出口、古川誠)
53:57    輪島(坂本、奇)
57:13    阿部(山田)
58:25   柴田(坂井)

※GKは古川駿が先発。30:50から水田に交代


FW阿部の活躍が光った


上級生に続き得点にも絡んだDF川口


インカレの舞台を経験したGK水田


 インカレ初戦は怒とうの攻撃を展開し 16−0と関学大を寄せ付けることなく快勝。中でも2年生のFW阿部(社2=白樺学園)は4得点2アシストの活躍でハットトリックを達成。東洋らしい堂々とした開幕となった。

 

 開始30秒、FW出口(社2=駒大苫小牧)の放った一閃(いっせん)がゴールを射抜いた。それを皮切りにFW阿部、FW古川誠(社2=白樺学園)がそれに続き、東洋の猛攻が始まる。チームの巧みなパスワークでディフェンスを揺さぶり相手を翻弄した。東洋のオフェンスの手は止まることを知らず、1ピリには5点、2ピリではさらに4点を追加して相手に攻撃の隙を与えない。9-0と大差をつけ迎えた3ピリでも勢いは衰えない。FW阿部の本日3点目となる得点や「チャンスがあったら得点に絡めるように」と語ったDF川口(社1=白樺学園)の得点、関学大のDF陣をかいくぐったFW柴田(社2=武修館)のシュートでだめ押しの16点目を決める。終始リンクを支配し相手のシュートも無失点で抑え、圧巻の強さで初戦を終えた。途中出場のGK水田(社1=駒大苫小牧)も鈴木監督の指示通りに0点で抑え、「緊張せずにやれました」と自身の役目をまっとうした。

 

 「本当に東洋らしい試合を60分間できた」と監督が振り返ったように、一人一人の健闘で勝ち取った初戦。ハットトリックを達成したFW阿部は「インカレ合宿から『ゴールに向かえ』と言われ続けていて、それを実行して、結果につながったことは嬉しい」と自身のプレーを振り返った。

 

 今回の大会でこの体制は最後を迎える。「チームのために自分は何ができるかっていうのをしっかり考えてやりたい」と静かに闘志を燃やすFW人里主将(社4=白樺学園)。「4年生とできる最後の大会なのでしっかり最後まで残って、最後まで勝てるように頑張りたい」と語ったFW山田(社3=埼玉栄)。学年それぞれの立場で臨む最後の大会。チームが見据えているのは優勝ただ一つだ。


◼︎コメント

・FW人里主将(社4=白樺学園)

(今日の試合を振り返って)やったこともないし、見たこともない相手でどういう試合になるか予想できなかったが、相手関係なく自分たちのホッケーをしっかりやろうというミーティングだったので、しっかりそれができたので良かったと思う。最後だなと思って、負けたくないし最後はしっかり勝って終わりたいなっていう気持ちがすごく強いので、自分のやることをしっかりやって、チームに少しでも貢献できればいいなと思ってやっていた。(チームは)合宿もすごくいい準備ができたし、細かい修正点などまだまだあるが、すごくいい状態だと思う。優勝したいというのはすごく強い思い。ずっと自分が入ってからタイトルを取れていないし、スタッフも4年目なのでそろそろタイトルをスタッフにプレゼントしたいという気持ちもあるし、自分自身も地元で最後の大会をできるので、チームのために自分は何ができるかっていうのをしっかり考えて、次、次々とやりたいと思う。


・FW山田(社3=埼玉栄)
初戦だったので固くなるかなと思ったが、すんなり動けて1ピリに5点取って優位に試合を運べたのが良かった。(合宿では)今までやってきたことの振り返りと、新しい取り組みも入れつつコンディショニングを上げた。午前と午後で練習のテーマを分けてみんなで取り組んできた。(チームの調子は)かなりいいと思います。合宿でもみんなコンディショニングが上がってきてシステムも自分たちで判断して、セット5人がしっかり動けるようになってきている。(次戦に向けて)残り4試合だが、まずは一つ一つの試合を大事にして、4年生とできる最後の大会なのでしっかり最後まで残って、最後まで勝てるように頑張りたい。


・FW阿部(社2=白樺学園)
インカレの初戦は、4年生と最後ということもあって緊張もあったが、インカレ合宿から「ゴールに向かえ」と言われ続けていて、それを実行して、結果につながったことはうれしい。(ハットトリック達成は)得点は狙っていたけれど、いいパスがきて自分は決めるだけだった。パスのおかげだと思う。みんな足動いていたし、キーパーもしっかり守ってくれていたので東洋らしいホッケーが60分間できたと思う。この後もちゃんといい流れで自分たちのホッケーができれば、勝ち進んでいけると思う。この1年間、4年生にはプライベートでもホッケーでも本当にお世話になっているので、この想いを、優勝という形で恩返しできたらいいなと思っている。


・GK水田(社1=駒大苫小牧)

(初めてのインカレは)途中出場だったんですけど、緊張せずにやれました。監督からはゼロでいけと指示が出ていたので、そこはしっかり守れて良かったです。(チームの雰囲気は)みんなインカレ優勝に向けて高まっていていい雰囲気だと思います。(次戦に向けて)出場機会をもらえれば、自分のできることをしっかりとやっていきたい。


・DF川口(社1=白樺学園)

今日は最初から最後まで東洋大のホッケーができたので、インカレの初戦でいいスタートができたと思う。(自分のプレーの点数は)70点くらい。これからどんどん上げていきたいと思う。(試合展開は)特にピンチの場面もなかったので、終始試合を支配できていてよかった。(得点を決めた時の気持ちは)いいパスが来て、あとは決めるだけだったのでいいパスがきてよかった。チームも自分もいい状態なので、このままどんどん上げていきたい。(インカレの目標は)チームの目標はやはり優勝なのでそこに全員で向かって東洋大のホッケーを貫いて優勝したい。自分の目標は、ディフェンスなのでしっかり守って、チャンスがあったら得点に絡めるように頑張りたい。(次戦に向けて)次は青学との試合なので、今回みたいに東洋大のホッケーができれば最初から最後まで試合を支配できると思う。スタートからしっかりいい入りができるように準備していきたい。


TEXT=外狩春佳 PHOTO=望月優希、玉置彩華、坂口こよみ