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2017.01.07
アイススケート

[アイスホッケー]4年生根性の4得点 準々決勝へ意欲を高める

第89回日本学生氷上競技選手権大会

1月6日(金) 白鳥アイスアリーナ


東洋大6―0青学大


[ゴール(アシスト)]
01:15   坂井(柴田、田中)
02:29   人里(古川誠、川口)
09:48   田中(石倉、渡邊)
25:10   田中(柴田、阿部)
33:37   成田(中澤)
58:11   人里


2得点に絡みチームを勝利に導いた


FW成田のゴールは流れを変えた


2アシストとゴールの立役者となったFW柴田


 2回戦目の相手は関東リーグ2部の青学大との戦い。1ピリ前半に3点を奪い好調なスタートを切るが、思うように試合を運べず点差が開かない。さらに試合終了直前にSH(ショートハンド)というピンチを迎えるが、FW人里が最後の1点を絞り出した。最終スコア6-0で準々決勝へ試合の駒を進めた。

 

 先制点は1年生の手によって決められた。DF坂井(社1=白樺学園)が開始2分たたずに見事シュートを決めると、続いてFW人里(社4=白樺学園)がゴール裏からのパスを的確にゴールへとねじ込む。さらに「シンプルにブレイクタイムを早めにとって決めることができた」というDF田中(国4=ロックリッジ・カナダ)のロングシュートが決まり、一気に3点差をつけ試合を優勢に進める。

 

 しかし1ピリ後半から2ピリにかけて、個人プレーが目立ち東洋大らしいホッケーができず、思うように動けない場面が続いた。DF田中による追加点はあったものの、勢いがなかなか戻らない。そんな中要求された2ピリ中盤のタイムアウトでは「チームに喝が入り、プレーに変化があった」と振り返ったFW成田(社3=武修館)。タイムアウト直後に貪欲にゴールを決めチームに貢献した。最終ピリオドでは、ラスト49秒、SHの形勢不利な状態からFW人里ががら空きのゴール前からネットを揺らし、6-0で試合を終えた。

 

 「スタートは悪くなくて、1ピリで点数取れたのでよかったが、そこから少し選手が安心し、運動量が落ちたかなと思う場面はあった」と冷静に振り返った鈴木監督。しかし好調に勝ち進み、選手たちのモチベーションも全開な今、残りの試合に対しても「個人的にすごく楽しみ」と声を弾ませた。今試合で2得点を決めたDF田中(国4=ロックリッジ・カナダ)は2ピリPP(パワープレー)の場面での得点を「練習していたのでいい形で決められてよかった」と話し、FW人里の2得点も相まって4年生の意地が垣間見える試合となった。


 ついに次戦からは準々決勝と、徐々に選手たちにも緊張感が高まりはじめる。4年生にとっても、今のチームとしても最後のインカレの舞台。FW柴田(社2=武修館)も「絶対に優勝して、4年生に恩返しがしたい」と勇み立つ。絶対に負けられない戦いを制し、悲願の優勝へと歩みだす。


◼︎コメント

・鈴木監督
スタートは悪くなくて、1ピリで点数取れたのでよかったが、そこから少し選手も安心して、運動量が落ちたかなと思う場面はあった。でもトーナメントは勝つことが大切なのであとは明日の準備をしていきたい。明日からが接戦になってくると思うが、1、2戦目は、まあ2戦目は物足りない部分もありましたが、危なげなくしっかりプレーできたので、個人的にはすごく楽しみにしている。全体的にいい時はスケートをしっかりできているので、うちの持ち味であるフィジカルとスケートをできているというのはすごくいいと思う。今までしっかり準備してきたので、楽しんで東洋らしいホッケーをしていきたい。


・DF田中(国4=ロックリッジ・カナダ)

(今日の試合は)1ピリは良くて流れに乗っていたが、2ピリから少しチームでやりたいことができなくて、点数が入らなくなった。監督がタイムアウト取って流れを変えようとしてくれたが、それを自分たち選手が良い方向に持っていけず、内容としては良くない試合になってしまった。ところどころでは明日につながるようなプレーができたと思う。(自身の得点シーンについて)1点目は、シンプルにうまくブレイクアウトを早めにできて、前にスペースがあったのでそのまま持っていってシュートを決められた。2点目は、パワープレーの練習もしている中で最近すごく形がいいので、その中でゴールできたのは良かったと思う。(次の試合は)もう勝ち続けるしかないので、しっかり内容にこだわって、その内容が良ければ良い結果につながると思うので、しっかり1アシスト1プレーを大切にして、良い結果につながるように1人1人責任を持って頑張りたいと思う。


・FW成田(社3=武修館)

ゴールを決めた場面では貪欲にいけたので、いつもの自分のプレーができたと思います。(チームの状態は)2ピリにタイムアウトとって、チームに喝が入った。そこからみんなプレーが変わったので、切り替えをしっかりして明日も戦いたいです。(4年生とは最後だが)4年生にはよくお世話になったので、4年生のためにも自分は体を張って頑張りたいです。(次戦に向けて)自分の力を出すだけなので、そこに結果がついてくればいいと思います。


・FW柴田(社2=武修館)

2ピリに入るにつれて個人プレーに走ってしまって、チーム的にはそこがあまり良くなかったように思う。(チームの調子は)結構良いと思うので、このまま継続していきたい。今回のように個人プレーに走っているときに流れをしっかり変えられるプレーを自分は心がけていきたいと思います。(アシストに関して)PPでチャンスだったのでスペースが空いていて、そこに出せて得点につなげられてよかったと思う。(大会にかける思い)4年生には色々、寮生活とか私生活でもお世話になっているので、ここでしっかり恩返ししたいなと思っています。絶対優勝して、恩返しをしたい。(次戦に向けて)明日は法政大学と試合になると思うので、しっかり最初から東洋の走って当たるホッケーをして、勝ちにつなげたい。


TEXT=玉置彩華 PHOTO=外狩春佳、金澤瑞季、美浪健五