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2017.03.02
コラム

第546回 ヒーローに会いに行こう 執筆者・豊川拳大

 ついに来てしまいました、最後のコラム。今週はサッカー班、ボクシング班を担当しておりました、豊川拳大が担当します。ここまで同期のコラムを見ていて「レベルが高いな」と他人事のように言っていたらいつの間にか自分の番が回ってきてしまいました。

 何について書くか悩んでいた時、最後らしく良いものを書こう!と意気込んだのですが、自分のハードルを上げすぎたので、今回は後輩たちへのメッセージを代わりに綴っていこうかと思います。

 

 私自身すごく口下手で、思ったことを伝えるのが少し苦手です。でも、これまでの経験を後輩に伝えたい、という気持ちはありました。なので、スポトウで培った文章を使って書いていこうと決めました。後輩からしてみれば余計なお世話かもしれませんが、あんなこと言ってる先輩がいたな~ぐらいの感じで見てくれれば大丈夫です(笑)

 

 

 私が伝えたいのは、取材にはより多く行ってほしいということです。それぞれの予定があり、アルバイトや授業の関係で行きたくても行けないことがあるかと思います。もちろん交通費もかかるのでタダではありません。これは他の予定をすっぽかしてでも行けということではありません(笑)取材というのはお金には変えることのできない大切な「何か」を見つける場だと思っています。その「何か」というのは人それぞれです。

 

 私の担当しているサッカー班は昨年1部に昇格しました。昇格を決めたのはリーグ最終戦で、私は取材に行ったのですが、もし取材に行っていなければその光景を見逃していました。それどころか試合の勝敗すら変わっていたかもしれません。

 また、ボクシングでは全日本選手権で木村選手とOBの金城選手が優勝しました。この大会は愛媛県で行われたのですが、遠征になるため正直行くか迷いました。お金もかかるし、授業も休まなければいけない。でも行くという決断をしたことで、光栄なことに記事を書くことができました。

 

 勝敗に関しては結果論です。それでも2つの部会とも共通して言えることは、試合が終わってからは今までのことが走馬灯のように浮かんできました。試合に勝つこともあれば負けることもあって、ここまで色々あったけど、最後の最後にこんなに素晴らしい結果に終わることができて良かったなと、選手と同じように私自身も嬉しかったです。

 

 

 スポトウに所属すること=「記者」という特権を得ることになります。その特権をぜひとも活かしてほしいです。選手や監督にインタビューしたり、試合の写真を撮ったりと、どれも特別なことばかりで、「記者」だからこそできること、また「記者」にしかできないことをたくさん経験することができます。経験を重ねれば責任も問われるし、決して簡単な仕事ではありません。でもそういうことはあまり感じず、取材自体を楽しむことが大切だと私は思います。

 

 

 取材に行く度に新しい発見があります。また、たくさんの出会いもあります。それはきっとあなたたちにとっての財産となるはずです。スポトウでの活動を誇りに思ってください。きっと今は気付いていないかもしれませんが、引退する時に気付くはずです。

 

良いことばかりじゃないからさ
痛くて泣きたい時もある
そんな時にいつも
誰よりも早く立ち上がるヒーローに会いたくて


 

 ここまで偉そうにベラベラと話してしまい、申し訳ございません。

 最後になりますが、サッカー部とボクシング部に関わる全てのみなさま、お世話になりました。そして、3年間本当にありがとうございました。今後ともスポトウをよろしくお願いします。