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引退してから早くも1ヵ月が経ち、ついに最後のコラムを迎えました。スポトウの思い出はすでにふわふわとしたものになり、毎週末取材に出向いていたことが嘘のようです。
何について書こうか迷いましたが、私の「陸上人生」について書かせて頂きます。
陸上競技の経験は中学生までと短いものでしたが、私にとって陸上は特別です。小さい頃から不器用で、球技はできないし泳ぎも苦手でした。それでもかけっこだけは得意で誰にも負けたくありませんでした。運動会や陸上競技大会は唯一自分が輝ける場所でした。
中学でも迷わず陸上部へ。中学では走幅跳を専門として、朝練から午後練まで毎日部活の日々でした。しかし、2年目以降はけがや不調で成績が出せなくなりました。頑張っても頑張っても成績は出ず、中学生ながら限界を感じていました。「最後の総体で入賞できなかったら陸上はやめよう」。結局、最後はあと1センチのところで入賞を逃しました。
今思えば中学生で決めるなんてバカだな~と思いますが、当時は精いっぱいでした。高校では競技場を見るたびに中学時代の悔しさを思い出して「陸上なんて嫌いだ」と思う一方で、「陸上部に入ったらまた頑張れたかも」と後悔し続けた3年間でした。何となく入った他の運動部も途中で辞めてしまいました。
陸上とは関わりのない生活を送っていた中、また陸上を見るようになったきっかけが箱根駅伝でした。チームのために苦しくても前を追う選手を見て、「やっぱり陸上って最高にかっこいい!」「またどんな形でも陸上に関わりたい」と思い、大学では引き寄せられるようにスポトウに入りました。「このサークルしかないし、陸上班しかない」。久しぶりに行った競技場は陸上のにおいがして、「自分はやっぱり陸上が好きなんだ」と感じさせてくれました。
スポトウに入ったことで陸上と再会でき、後悔だらけの陸上人生が充実したものになりました。陸上班では陸上大好き芸人の先輩や同期に囲まれて自分の陸上大好き感は目立たなかったと思いますが、実は大好きでした。これで私の陸上人生は終わりです。今後は深く陸上とかかわることはないでしょう。つらいこともたくさんありましたが、最後までスポトウを続けることができ、今は達成感しかありません。
最後に
取材させて頂いた皆様へ
いつも取材にご協力ありがとうございました。選手一人一人、もっと取り上げたいくらいストイックに競技をしている姿がかっこよくて、私も取材頑張ろうと思えました。これからも応援しています。
読者の皆様へ
自分は何のためにスポトウをしているんだろうと思った時も続けてこられたのは、読者の皆様の感想や激励の言葉があったからです。後輩たちが最高の新聞を作りますので、今後とも楽しみにして頂きたいです。
スポトウのみんなへ
いつも優しくしてくれた先輩、嫌われ役になってくれた先輩、仲良く遊んでくれた同期、人見知りの私に話しかけてくれた後輩、頼れるスポトウのみんなに出会えたから充実した3年間になりました。一人でやってるんじゃないこと。みんなでやるからできること。どこへいっても大事なことをスポトウで学べました。ありがとう。また遊ぼうね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!