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平成29年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・日大1回戦
4月2日(日) 上柚木公園野球場
東洋大9X―6日大
(イニングスコア)
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
日大 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 6 |
東洋大 | 3 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 0 | 6 | x | 9X |
(東洋大)
割石(社3=越谷南)、木村(工2=青森)、川合(工2=日本文理)、瀬下(営2=藤代)-多田(ラ3=高松西)
3ランホームランを放った四番の多田
黒瀧の三塁打で逆転に成功した
諦めない気持ちが勝利を導いた。3点ビハインドで迎えた8回裏。勝負を決めたのは、この日途中出場の黒瀧(文3=朋優学院)であった。
先制点は四番の一振りからうまれた。山岡(法2=柳井)、鈴木(営3=水戸葵陵)が相手の失策と四球により出塁すると、この好機で打席が回ってきたのは、今季から四番を任されている多田(ラ3=高松西)。フルカウントから振り抜いた6球目、打球は右翼手の頭を悠々と越えスタンドに。3点本塁打となり、ベンチからは手厚い歓迎を受けた。
しかし、日大も黙ってはいない。じわりじわりと点差を詰められ、ついには6回に犠飛で同点とされる。そして8回には3安打の猛攻を受け逆転を許し、3点ビハインドで裏の攻撃を迎えることとなった。
鮮やかな逆転劇であった。一死から印南(文2=浦和学院)が左前への単打を放ち、反撃の口火を切ると後続も続けざまに出塁。押し出しで1点を得ると、ついには若松(法3=座間)の内野安打で同点まで追いつく。なおも2死満塁と逆転のチャンスで打席が回ってきたのは、この日途中出場の黒瀧。「絶対に1本打たなければ」。強い気持ちで打席へ向かった。追い込まれてからの3球目、振りぬいた打球は左中間へ伸びていく。走者一掃の三塁打となり、一挙3得点。これが決勝点となり、開幕戦を勝利で飾った。
開幕から幸先の良いスタートが切れた。今季、「一部で優勝して全日本選手権に出場」を目標に掲げる準硬式野球部の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
■コメント
・若松主将(法3=座間)
チャンスで4番の多田と、副将の黒瀧の長打によって点を取れたことが一番大きかったと思います。ピッチャーもそれに応えるよう、ピンチを作りながらも踏ん張って投げてくれました。それが最終的に8回裏の攻撃につながったのだと思います。
・多田(ラ3=高松西)
勝った中でもバントミス、ランナーのボーンヘッドなど反省点が多くあったので、気を引き締めて次の国士舘戦へ向けて練習していきたい。四番という打者は毎試合必ずチャンスでまわってくるバッターなので、1打席1打席こめる思いは強いです。今季は一部で優勝して全日本選手権出場できるよう頑張ります。
・山越(社3=横浜隼人)
初回に点を取ることができて、いい流れができてたのは良かったのですが、そこからなかなか1本が出ず、日大相手にこのままじゃいけないなと思ってたら点をとられてしまいました。最後、全体的にいい雰囲気で試合運びができたので逆転できたと思います。(割石を先発にした理由は)一番信頼のおけるピッチャーなので、迷うことなく割石を選びました。(狙わせてたボールは)特に全員で統一してはありませんでしたが、相手を助けないということは常に言っていました。
・黒瀧(文3=朋優学院)
怪我をしていて、全部出れない中で自分を使ってもらっているということもあって、絶対に1本打たなければと、強い気持ちで打席に入りました。自分はあまり考えないタイプなので、きた球を打ちました。今季は全部の大学に勝ってリーグ戦優勝できるよう頑張ります。
TEXT/PHOTO=永田育美