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2017.04.10
アイススケート

[アイスホッケー]FW所が決めた4得点!下級生の活躍光り初戦突破

秩父杯第65回関東大学選手権大会

4月9日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ


東洋大17―1立教大


[ゴール・アシスト]

10:25 中村(武部、成田)

17:27 所(石倉、柴田)

22:36 出口(古川誠)

28:41 古川誠(坂元、古川駿)

29:34 石倉(所、柴田)

33:38 所(阿部、川口)

34:25 石倉(成田、山田)

37:39 柴田(山田、水田)

41:48 清水(成田、坂元)

44:42 清水(佐藤、川口)

47:48 中村(古川誠、出口)

50:06 所(柴田、清水)

52:24 出口(坂元、古川誠)

54:46 所(清水、佐藤)

56:33 古川誠(出口、石倉)

57:20 古川誠(出口、坂元)

58:24 坂本(武部、笹川)




FW所は4得点と大健闘

DF中村は先制点を決めた

新一年生FW清水は早くも頭角を現した


 新体制となり初の公式戦である関東選手権が開幕。DF中村(社2=八戸工大一)の先制点やFW所(社2=駒大苫小牧)の4ゴールなど2年生の活躍が光り、初戦の立大相手に17-1と大幅リードで勝利した。

 新しい戦力が開花した。1ピリ開始の10分間、相手ゴール前で果敢にシュートを入れようと攻めるがなかなか決まらない。そんな状況を変えたのは昨シーズン試合に出ることのなかったDF中村だ。PP(パワープレー)のチャンスに真正面から一直線に放ったパックはそのままゴールに吸い込まれる。DF中村は「練習通りにパスがつながったので決めるしかないと思った。決められてうれしい」と先制点に喜びをあらわにした。1ピリ終了2分前にはFW所がゴール右手からのアシストに瞬時に反応し、ねじ込むように2得点目を決め、2点リードで勢いをそのままに試合は2ピリに続く。

 2ピリからは得点の連続。FW古川(社3=白樺学園)とFW出口(社3=駒大苫小牧)の安定したコンビが早々に2得点奪うと、その後もゴールが止まらず2ピリでさらに4得点を追加。3ピリでは大会初出場ルーキーのFW清水(社1=白樺学園)が初ゴールで2得点を決めるなど、合計9得点が入り、17-1と大差をつけて立大を下した。

大量得点が印象強い今回の試合だが、チーム最多の4得点を決めたのがFW所だ。4得点について「FWの役割は得点を決めること。うれしいはうれしいが、これからもっと大事な試合でも決められるようにしたい」と冷静に試合を振り返った。さらに「最多得点も毎回狙っていきたい」と闘志を燃やした。また新1年生ながら2得点を決めるファインプレーで早くも頭角を現したFW清水は「まだ大学のプレースピードに慣れていない部分もあるが、先輩に気を遣わないでプレーしようと心掛けていた。期待に応えられるように積極的にゴールを狙っていきたい」とやる気十分だ。

下級生の活躍が光った立大戦、「どんな相手でもハードに走り抜くという部分が全員に浸透していて、東洋大の良さがでた」と監督は振り返る。さらに毎週続いていく関東選手権に対しても「このチームで勝てないということはない」と静かに言い切った。新たな戦力を携え、近年遠ざかっていた優勝へと今駆け出した。


■コメント

・鈴木監督
新チームの公式戦スタートということで1ピリに少し固さがあったが試合全体としてはどんな相手でもハードに走り抜くという部分が全員に浸透していて、ウチの良さが出せた試合になった。練習試合だったり練習は重ねてきたが、本当の試合というのが久しぶりだったのと、新チームとしての開幕試合だったということでスタートに固さが生まれた。今回のチームは、絶対的なリーダーがいるというわけではなく、全員がリーダーだという気持ちで戦える新しいチーム。すごく楽しみなシーズン。(期待のルーキーは)まぁ今日出場していた清水はそうです。もはや新人というくくりりではなくチームの中心で戦ってほしい選手。どんな試合でも結果で残すことが大切。実行してくれて嬉しい。(システムの強化の成果は)上級生はある程度システムはもう体で反応できる状態なので、そういう意味での充実は感じられている。(次週の意気込み)実は来週の試合からは代表チームと合流するため来れない。今日試合前にも話したが、すごくいい習慣がついていてどのチームにも負けないような練習をしてきたのでそれをどう試合につなげられるかが課題。見れないですがとても楽しみ。このチームで勝てないことはありえないと思っている。変わらず自分たちのプレーに集中して戦うのみ。


・DF中村(社2=八戸工大一)
PPで練習通りパスとかがつながっていて決めるしかないと思ったので、決められて嬉しかった。去年試合出ていないので、今年こそ出ていない人たちのためにも頑張ろうと思っていたので結果で表せられてよかった。(意識の変化は)今年からウエイトのパートナーができて、意識高い人と一緒になったこともあって切磋琢磨し合えていたので、それの成果が出た。ブロックショットとか体で止められるところとかできたらGKを楽にできたと思うのでそれはプレーヤーの責任。(DFの動きは)結構よかったと思う。練習通りにダンプでチェンジしたり、チェンジの切り替えも早かったし、どんどんいいサイクルができていたと思います。


・FW所(社2=駒大苫小牧)

シーズン初めての試合で良い試合だったと思うし、これを継続してこの春の大会しっかり全部やれてけばいいなと思う。(今日の得点を振り返って)フォワードとしての役割が点数を決めることなので、嬉しいは嬉しいですけどもっとこれから大事な試合とかで決められる選手になりたいと思う。(チーム)最多得点も毎回狙っていきたい。(新チームについて)始まったばっかりだから最後のインカレが1番いい状態に持っていけるようにチーム作りをやってければなと思う。(次の試合は)勝つか負けるか分からない大事な試合なので、そこでまた得点決めて勝って、またしっかり優勝できるように頑張りたい。


・FW清水(社1=白樺学園)

まだ1年生で、まだ大学のプレースピードに全然ついていけない部分があるが、先輩に気を使わないようにプレーしていこうかなと心掛けていた。プレッシャーは特になかったです。(大学に上がって)初ゴールできたことは嬉しいけれど、まだまだ試合はあるので、大事な試合で決められるように頑張っていきたい。(ゴールした時の心境は)率直に嬉しかったです。(期待の新入生との声に関して)そう言われていることは嬉しいので、その期待に応えて毎試合得点に絡めるように、積極的にどんどんゴールに向かってプレーしていきたいって思います。(高校の時とのプレーの違い)高校の時は一人で持っていったりできたが、大学にいったら全然持っていくこともできないので、人を使って、それでまた自分がもらうようなプレーしていきたい。(次戦について)来週も活躍できるように頑張りたいと思います。


TEXT=玉置彩華 PHOTO=外狩春佳、金澤瑞希