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2017.04.13
硬式野球

[硬式野球]打線沈黙 主将に援護なく黒星発進

平成29年度東都大学野球春季1部リーグ戦・中大1回戦

4月12日(水)神宮球場

●東洋大0-3中大

(イニングスコア)

1回戦











東洋大





中 大




×


(東洋大)

●飯田(1敗)、村上―西川、田中悠

二塁打:宝楽(五回)


・打撃成績

打順                    
守備
名前




(中)
竹原(法3=二松学舎大付)




(右)
納(総1=智弁学園)




(三)
田中将也(営4=帝京)




宇佐川(営4=済美)




(二)
中川(法3=PL学園)



(一)佐藤(法2=聖光学院)

若原(営4=愛工大名電)
(指)宝楽(営3=PL学園)

(左)川本(営2=帝京)


(捕)西川(営4=浦和学院)





田中悠(法4=上尾)


(遊)津田(総2=浦和学院)


打遊
小川(法1=霞ヶ浦)







29



・投球成績


名前


球数

四死球


●飯田(営4=常総学院)

27
112




村上(総1=智弁学園)


26




主将として初のマウンドとなった飯田


鍬原を前に2三振と振るわなかった田中将也


雨で順延し1日遅れで迎えた中大1回戦は散発の4安打完封負け。開幕投手を任された主将・飯田(営4=常総学院)は、緩急を折りまぜた投球で打ち取っていったが味方の失策も重なり、適時打こそ許さなかったものの、2失点で敗戦投手に。八回には、村上(総1=智弁学園)が大学公式戦初登板となったが、三塁打や暴投で点を与えるほろ苦いデビューとなった。打線は出塁後の三振が目立ち、六回以降は二塁すら踏めず。新チーム船出は黒星スタートとなった。

 背番号〝1〟を背にマウンドに立つ初めての試合。一週間前に決定していた大役に「変に意識することなく臨めた」という飯田。開幕前に左打者への対応を課題に挙げていたが、相手打線は9人中7人が左打者と、飯田を意識した打線に。最速145㌔の速球や110㌔台のカーブ等、豊富な球種を使い分け、フライアウトが9つと打たせて取る投球を心がけた。

三回、先頭打者に三塁打を浴び、次の打者には2球目で犠飛を放たれ失点。五回には連打と四球でピンチを招き、慣れない一塁の守備に就いていた佐藤(法2=聖光学院)の失策により失点。指揮官は「エラーは仕方ない。負けているゲームだとつきものだから」と話したが、責任感の強い主将は「無駄に出塁させてしまった自分の責任」と悔しさをにじませた。昨秋開幕戦の中大戦は無四球完投勝利していただけに、再現とはならなかった。

 打線は、先週の日大戦でも完封勝ちを収め、この試合で最速151㌔を記録した右腕・鍬原に手も足も出ず。五回には宝楽(営4=PL学園)がチームで唯一の二塁打を放ち、犠打で三塁まで駒を進めたが、その後は二者連続空振り三振。七回にも相手の失策から出塁したものの、そこからまさかの三者連続空振り三振。キレのあるスライダーに翻弄され、14個の三振を喫し、指揮官も「変化球にやられたね」と振り返った。また、1年春以来のスタメン復帰となった竹原(法3=二松学舎大付)はチーム唯一の2安打と気を吐いたが、「いい当たりだけで終わってしまってはいけない。チームを勢いづける一打を」と、より上を見る。

 昨年の鍬原との対戦時には3点を奪っているが、どの得点も昨年の4年生が挙げたもの。また、昨秋にも鍬原から三振を喫した西川(営4=浦和学院)は「秋よりもよくなっている」と話し、成長した相手投手に歯が立たなかった。「今日の試合はバッターに責任がある」と言い切った中川(法3=PL学園)。「昨年の方が打撃が良かった」と言われないためにも、明日から打ち勝ちたいところだ。


TEXT/PHOTO=美馬蒔葉