Article

記事


2017.04.13
硬式野球

[硬式野球]投手陣立ち直れず 勝ち点奪取ならず

平成29年度東都大学野球春季リーグ戦・中大2回戦

4月13日(木)神宮球場

●東洋大3-10中大

(イニングスコア)

2回戦











中 大


10
東洋大



(東洋大)

●片山翔(1敗)、村上、福山、山下、上茶谷―西川、浦岡、佐藤


・打撃成績

打順                    
守備
名前




(中)
竹原(法3=二松学舎大付)

(左)
納(総1=智弁学園)



末包(営3=高松商)

川本(営2=帝京)

(右)
宝楽(営3=PL学園)


堀北(営2=龍谷大平安)




(二)一
中川(法3=PL学園)



(三)田中将也(営4=帝京)
(一)捕佐藤(法2=聖光学院)
(指)山田(総2=桐生一)


(遊)小川(法1=霞ヶ浦)

(捕)西川(営4=浦和学院)


浦岡(営3=東洋大姫路)



若原(営4=愛工大名電)

打二諏訪(総1=浦和学院)




33


・投球成績


名前


球数

四死球


●片山翔(営4=大社)
2 1/31344
村上(総1=智弁学園)
1 1/3
24
福山(営4=東亜学園)0 2/320
山下(営2=東邦)3 2/31548
上茶谷(法3=京都学園)14



相手投手に翻弄され、打線が機能しなかった

上茶谷が三者連続三振と猛アピール

佐藤が2安打と気を吐いた

 勝ち点奪取のためには後がなくなった中大2回戦は、昨秋負けなしの片山翔(法4=大社)が先発。しかし、序盤から中大打線に捕まると、続く投手陣もまさかの炎上。打線もつながりに欠け、昨年成し遂げられなかった優勝へ向けて、課題の残る厳しい1戦となった。

 仕切り直しを図るべく、サウスポーエース・片山翔がマウンドに上がる。昨秋、2度の先発登板で好投し期待に応え続けていた左腕。立ちあがりは失策によって出塁を許すも、後続を抑えて事なきを得る。140km/hの直球を投げ続け、好調のように見えていたが、「全体的にボールが高めだった」と段々と球が浮き始めていた。続く2回には死球で走者を出してしまい、ペースが乱れ始める。左翼に痛打され先制を許すと、中々流れに乗り切れない片山翔は3回に「ボールが甘く入ってしまった」と本塁打を浴び、ここで降板。続く村上(総1=智弁学園)、福山(営4=東亜学園)も勢いに乗った中大打線に捕まると、5回までに10失点と大炎上。その後山下(営2=東邦)が8回まで好投し、最後は上茶谷(法3=京都学園)が三者連続三振ときっちり抑えるも、すでに後の祭り。昨年から大幅な入れ替えはなく、経験豊富な投手陣であったが、戦国東都の厳しさを痛感する結果となった。

 一方、打線は中大の先発投手から7安打を放つもわずか3得点。後続の投手陣には無安打と抑えられ、こちらも昨日に続き投手陣を援護できず。「たんぱくな打線」と高橋監督が評するように、昨年より大きく変わった野手陣の経験不足を露呈する形となってしまった。

 これで勝ち点を1つ落とし、優勝に向けて厳しい幕開けとなった。しかし、選手たちはくじけない。「望みはなくなったわけではない」と佐藤(法2=聖光学院)は亜大を例に挙げた。昨春の亜大は開幕カードを落としながらも、そこから驚異の10連勝で優勝にこぎつけたからだ。次週はそんな偉業を成し遂げ、1部復帰後に勝ち点を唯一奪取できていない亜大と対戦。高橋監督も「ここからがスタート」と言うように、チーム全体で頂を目指すべく、勝ちにこだわり続ける。

■コメント

・高橋監督

頑張れなかったね。たんぱくな打線でした。シーズン戦っていくのだからこういうこともありますよ。片山は4、5回まで頑張ってくれると思っていたけどなかなか厳しかったね。村上は使うことを伝えていた。高校と違ってすぐ打たれちゃうから、大学野球の厳しさを実感したんじゃないかな。ここからが彼の試練ですよ。ただ山下の目処も立ってきたし、上茶谷もいいピッチングしてくれたね。これから頑張っていけばいい、ここからがスタートだからね。


・西川副将(営4=浦和学院)

球を受けて、投手陣が自分の持っているものを出せていない印象だった。片山も先発することは分かっていたはずだが、本来の力を発揮できていなかった。終盤の山下や上茶谷はよかったと思う。


・佐藤(法2=聖光学院)

(4回二死からマスクをかぶったが)状況も状況だったので、プレッシャーの感じ方が全然違った。慣れない中ファーストも守ったが、やはりキャッチャーの方が自分の力を出せました。それでも、自分のリードというよりは投手陣がいいからよかっただけ。どうやって投手陣の良いところを引き出せてあげるかがキャッチャーの役目だと思っています。昨日の試合で自分のエラーで点を許してしまったので、昨日の反省を生かして守備もできたし、ミスをカバーするような打撃ができたと思います。勝ち点を取れなかったが、昨年、亜大も2連敗から優勝しているので、望みはなくなったわけではない。まだ優勝の可能性は十分あると思っているので、諦めずに戦っていきます。

・片山翔(法4=大社)

ストレートは走っていたが、全体的にボールが高めだった。(1回表のピンチは)野球はエラーが付き物なので切り替えてどうにか抑えられた。3回は1球目いいコースに投げることができたからこそ、甘くなって本塁打を打たれてしまった。切り替えて、一から次の試合に向けてやっていきたい。

・村上(総1=智弁学園)

高めのボールを打たれてしまった。今日投げるかもしれないと聞いていたのに、抑えられなかった。失点ばかりしているので、亜大戦では0点で抑えられるように頑張ります。

TEXT=青池藤吾 PHOTO=美馬蒔葉、青池藤吾