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2017JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアレスリング選手権大会
4月22日(土)~23日(日) 横浜文化体育館
上位入賞者
男子フリースタイル
55㌔級
岡迫大 (社2=霞ヶ浦)ベスト8
74㌔級
内山 (社1=霞ヶ浦)ベスト8
84㌔級
川畑孔 (法1=樟南)ベスト8
男子グレコローマンスタイル
55㌔級
菅原 (社1=秋田商)ベスト16
66㌔級
成富 (社3=花咲徳栄)ベスト16
120㌔級
若林 (済1=市立太田)3位
女子フリースタイル
51㌔級
堀 (社1=安部学院)準優勝
63㌔級
三輪 (ラ1=安部学院)3位
67㌔級
鈴木 (社2=市立太田)3位
準決勝では接戦を制した堀
3回戦内山は粘り強さをみせ僅差で勝利
川畑はリーグ戦での活躍に期待だ試合後は悔し涙を流した鈴木
東洋大として初の試合で表彰台に上った若林
JOCジュニアオリンピックが横浜文化体育館で開催された。東洋大からは、下級生を中心に総勢26人もの選手たちが出場。中でも女子フリースタイル51㌔級に出場した堀をはじめとするルーキーの活躍が目立った。
期待の新星、堀は1試合目、2試合目とともに上々の滑り出し。中でも2試合目は、開始1分11秒でテクニカルフォール勝ちと、圧倒的な強さを見せた。そして迎えた準決勝。相手は同じ高校の同期だった。「1番の山かなと思った」と語る堀。その言葉通り、抜きつ抜かれつの状態が続くと試合は接戦へともつれ込んだ。1点ビハインドで迎えたラスト20秒。堀はあきらめず相手に食らいつく。その思いが体現され、試合終了間際にバックで2点を追加し逆転。見事決勝への駒を進めた。
堀にとって2年連続となる決勝の舞台。相手は昨年もこの大会の決勝で対戦した加賀田(青学大)だった。一層気を引き締め試合に挑んだが、終始流れを相手に持っていかれてしまう。バックで大量に点を取られ、苦戦を強いられてしまう結果に。そのまま0-11で試合は終了。「昨年は2点取ることができた」と堀は悔しさをにじませたが、「次の試合では優勝したい」と意気込みを語り、すでに次戦への闘志を燃やしている。
他のルーキーも忘れてはいけない。男子フリースタイル74㌔級に出場した内山は、準々決勝で敗れてしまったものの、堂々のベスト8入り。最後まであきらめず、拮抗(きっこう)した試合を繰り広げるという、粘り強さを見せた。若林や三輪も表彰台へと上るなど、新入生の活躍が随所に見られた。
また、男子フリースタイル84㌔級で今大会に挑んだ川畑孔は1、2試合目こそ順調に勝ち進んだものの、3試合目で今大会優勝者である松雪(専修大)と当たり一点差での惜敗。東洋大のレスリング部を引っ張る存在であるだけに、次の試合に期待が掛かる。
次に迎えるのは5月のリーグ戦。万全の状態で試合に挑むため、個人個人が自分の課題を修正していく。
■コメント
・若松監督
(試合を振り返って)勝負どころの試合があったが、そこの部分で川畑孔が負けてしまった。相手に2点取られて、1点は取り返したが、体力的な面や、相手の選手が一回り大きかったことも影響して追いつけなかったのかなと思う。(堀については)決勝までは何とかいったが、準決勝が接戦でそのあとすぐに決勝があったので、体力があまり残っていなかったのが敗因だったのかなと思う。また、相手との相性も悪かったので、気持ち的に少し乗りきれてない部分があったのかなとも思う。(次の試合に向けて)これからどんどん試合があるので、これからの練習の中で課題を修正していけたらと思う。
・堀
(試合を振り返って)準決勝が高校の同期の同級生だったので、1番山かなと思っていたが、逆転されながらギリギリで勝つことができたので、そこは良かった部分だった。(決勝の相手との対戦経験は)昨年もこの大会の決勝で対戦した。その時は2点取ることができたが、今年は(相手にとって)無失点だったのでそこが反省点だし、課題だ。(次の試合への意気込みを)次は危ない試合をしないで、失点を少なくして優勝を目指したい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=梅山織愛、菊池美玖