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2017年度関東学生アーチェリー男子リーグ戦ㅤ2部
4月23日(日)一橋大レンジ
男子ㅤ第5戦
東洋大 3796―3608 法大(上位6名の成績)
個人成績
30m 50m TOTAL
1中野 316 343 659
2飯塚 294 330 624
3坂本 289 331 620
4星野 296 317 613
5竹内 301 331 632
6石田 290 339 629
7中村 272 332 604
8大澤 296 336 632
チーム一丸となって掴んだ勝利に笑顔を見せる選手たち
好感触の射に小さくガッツポーズをつくる竹内
リーグ最終戦、序盤から高得点を連発し、50m終了時には200点差をつけた。その勢いはとどまることを知らず、上位6人の合計点が3796点と第2戦で出したチーム新記録を大きく上回り快勝。予選を1位通過で入れ替え戦へ駒を進めた。
「絶対自分がチーム新に絡むぞ、って強い意志がみんなにあったのが良かった」と中野主将(法4=磯辺)は試合を振り返った。穏やかな気候の中で迎えた5戦目。前日から調子がよかったと選手たちが語ったように、全体的に安定して着々と得点を重ねた。無声応援ながら選手たちが口をそろえて言った「雰囲気が良かった」という言葉。それは射線だけではなく、チーム全体が一丸となって試合を作っていたことの証明だ。「良い雰囲気を作ってくれたみんなのおかげで取れた勝利だと思う」と竹内(ラ3=豊島学院)は仲間への感謝を口にした。成長株の大澤(済2=千葉英和)は「前半は(調子が出なくて)どうなるかと思った」と振り返りながらも、後半で立て直し竹内と並んで中野に次ぐ高得点をマーク。「調子が悪い時に得たものは大きかった」と試合での手応えを得たようだ。
次戦はいよいよ入れ替え戦。昨年昇格を目の前にして取りこぼし、唇をかみ締めた舞台だ。昨年の悔しさを知る選手たちの闘志は静かに燃えている。入れ替え戦は1部昇格への重要な一戦であると同時に4年生にとっては最後の試合になる。「主将らしく、一応エースと呼ばれている矜持もあるので。しっかり結果を残して引退したい」と、中野は意気込んだ。渇望していた1部昇格まで、あと一歩。現体制最後を勝利で飾るべく、ラストスパートをかける。
■コメント
・中野主将(法4=磯辺)
先週に引き続き今日も無声応援だったが、応援の子たちが声出さないなりのサポートとか雰囲気作りをしっかりやってくれて、選手はほんとにそれに答えようとみんな頑張っていた。結果的にチーム新を大きく更新して勝てたのが本当に良かったと思う。あとは素直にリーグ戦全部勝てて予選通過できたのが良かった。(チームの調子は)前日の練習の時から調子が良かった。少し雨が降った中での練習でも点数が良かったうえに、今日は晴れて暖かかったので。結構みんな試合楽しんでやっていたのが結果につながったのかな。そしてチームの中で激しい競争が生まれていて、絶対自分がチーム新に絡むぞ、って強い意志がみんなにあったのが良かったところ。(予選1位通過をして)予選を1位通過で入れ替え戦に行って1部に上がろうっていうのが今年の目標。今1位通過のところは達成できたけれど、重要なのは入れ替え戦で一部に上がれるかってところなので。評価されるポイントも、やらないといけないところも。ここで勢いをつけていきたいが、油断しない、気が緩まないようにしないと。(入れ替え戦に向けて)チームとしては、みんな入れ替え戦は緊張すると思う。後ろの人がどれだけ勢いつくってくれるかがカギだと思うので、応援、選手関係なくチーム全員で同じ熱量で勝ったら喜べるし、負けたら悔しがれる試合にしたい。個人としては、4年間の集大成なので。再来週は僕も一番緊張すると思うけれど、チームが、後輩が射ちやすいように貯金はつくってあげたいというのが今回のテーマ。そこはやっぱり主将らしく、一応エースと呼ばれている矜持もあるので。しっかり結果残して引退したいと考えている。
・竹内(ラ3=豊島学院)
今日は無声応援だったがチームの雰囲気がとても良かった。弓を持ってくれたりして射ちやすい環境を整えてくれたから、自分は射つことに集中できた。いつも通りに、楽しく射てて良い意味で緊張がなかった。良い雰囲気を作ってくれたみんなのおかげで取れた勝利だと思う。入れ替え戦のために今まで頑張ってきたから絶対に点数を出す。特に細かい目標点数は定めていないが、当てれるだけ当てていきたい。
・大澤(済2=千葉英和)
ここ最近調子が良くなかったから今日はとても良かったと思う。調子が悪い時に得たものは大きかった。前半は(調子が出なくて)どうなることかなと思ったが、今までの試合の経験が生きて後半での立て直しができた。今日の感覚を忘れず入れ替え戦ではもっと点数を出してチームに貢献したい。今後の目標は常に650点を超えられるような選手になること。そのための努力は怠らないように頑張りたい。
TEXT=外狩春佳 PHOTO=外狩春佳、中村緋那子