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平成29年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・中大3回戦
4月24日(月) 上柚木公園球場
◯東洋大3X―2中大
「チームの為に」と、気持ちでバットを振り抜いた
ベンチにいる仲間の歓声にガッツポーズで答える杉原
杉原(済2=広陵)の一振りが、中大からの勝利を呼び込んだ。
中大2回戦の後、次戦に向けて「自分が試合を決めるという気持ちで、レフトスタンドにホームランを打ちます」と意気込んだ杉原。そして迎えた中大3回戦。指名打者として今季自身2度目のスタメンに選ばれると、早くもチャンスが訪れた。
初回の攻撃、相手投手に四球が続き、二死1、2塁の好機を得る。一打出れば先制という大事な場面、ここで杉原に打席が回ってきた。「作ってくれたチャンスを、何としてもでも返したい」。気持ちで振り抜いた4球目、打球は左翼手を悠々と越えて、フェンス直撃の適時二塁打に。惜しくもスタンドにはあと一歩届かず。有言実行とはならなかったが、試合の主導権を掴んだ大きな一振りとなった。
ここまで指名打者、代打として4試合に出場。打率は驚異の6割越えと、確実に結果を残し続けている。この勝負強いバッティングが、25年ぶりである1部リーグ優勝への鍵となるに違いない。
■コメント
・杉原(済3=広陵)
初回にチャンスが回ってきたので、打つしかないなと思いました。気持ちで振り抜いたという形です。何がくるとか考えずに、せっかく作ってくれたチャンスを何とかして返したい、繋ぎたいという気持ちで打ったら、結果的に形になりました。ピッチャーに対して得意不得意はないが、自分はまだもらえるチャンスが少ないので、一打席一打席丁寧に、チームのためにバッティングをしていきます。自分ができることをやるだけです。(国士大戦のに向けて)もし出番があれば、とにかく自分の結果よりもチームの為にという気持ちで打席に立ちたいと思います。
TEXT/PHOTO=永田育美