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4月23日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ
東洋大11-1青学大
[ゴール・アシスト]
1:31 成田(渡邉、中村)
5:55 所(山田)
21:08 所(石倉)
30:34 成田(渡邉、坂井)
31:04 成田(山田、武部)
39:38 阿部(成田、山田)
43:01 坂本(笹川)
46:45 所(石倉)
51:31 坂井(阿部、渡邉)
52:39 武部(川口)
55:31 佐藤(阿部)
FW成田はハットトリックの活躍でチームをけん引した
安定した攻撃力を見せたFW所
FW武部は大学初ゴールを挙げた
1ピリ開始早々先制点を奪うと、立て続けに追加点を挙げ幸先のよいスタートを切る。続く2ピリで攻撃力が爆発し、4得点を挙げ一気に青学大を突き放すと、3ピリでもその攻撃が止むことはない。法大戦での敗北から一変、最終スコア11−1と点差をつけ試合を終えた。
開始早々、ゴール前でパスを受けたFW成田(社4=武修館)が落ち着いて先制すると、続いてFW所(社2=駒大苫小牧)がパックをゴールに押し込み追加点を奪う。その後は落ち着いた試合展開が続く。シュート数こそ多いものの点数につながらず、流れを掴めないまま2点リードで1ピリを終える。
さらに得点を決め流れに乗りたい2ピリ、開始1分でFW所が自らパックをゴール前に運びシュートを決める。果敢にゴールを狙うも得点に繋がらない展開が続くが、流れを変えたのは先制点を決めたFW成田。相手GKのこぼれ玉を押し込み、追加点をあげると、またもFW成田が得点を奪い、流れを一気に引き寄せた。その後は東洋大のペースで試合が進み、2ピリ終了間際にはFW阿部(社3=白樺学園)がダメ押しの追加点。東洋大らしいスピード感のあるホッケーが戻ってきた。
3ピリでもその勢いは止まらない。FW坂元(社3=八戸工大一)が相手をかわし技ありシュートを決めると、「一本一本しっかり集中して狙った」とFW所が今試合3得点目を決めFWとしての存在感を見せつけた。攻撃が開花した東洋大は、DF坂井(社2=白樺学園)、FW武部(社1=苫小牧工業)がそれに続く。これが大学初ゴールだったFW武部は「いいところに飛んできたので触るだけだった」と自身のゴールシーンを振り返った。その後、一瞬の隙を突かれ得点を許すが、その1分後にはDF佐藤(社2=駒大苫小牧)がスティックを一閃(いっせん)。11−1と10点差をつけ勝利を納めた。
まさかの負けを喫した法大戦から一週間、選手たちはミーティングで法大戦のビデオを見るなど勝利のために準備をしてきた。それが今回の勝利につながったのだろう。しかし課題はまだある。流れは東洋大だったにも関わらず、チャンスを生かし切れない場面が何度もあった。ハットトリックの活躍でチームを勝利に導いたFW成田だが「(3得点は)自分としては全然よくなかった」と満足していない。山口コーチも「相手に関係なく自分たちのホッケーをしなければいけない」と話した。本来なら決勝戦に進むはずだったが、舞台は敗者復活戦。絶対に勝たなければいけない。最後の一戦、勝利のために全力でプレーする。
◼︎コメント
・山口コーチ
(今日の試合を振り返って)この間法政大に負けて選手たちのモチベーションをどういう風に上げていこうか迷ったが、逆にあの負けが選手たちにも堪えたみたいでいろいろ勉強になって、ここでメンタルをある程度保ってくれて、こういう勝ち方ができて、1点(の失点)はいらなかったが良かったと思う。(先週の敗戦からどのように切り換えたか)金曜日(練習が)終わった後みんなを集めてミーティングをして、前向きにやっていかないといけないという話をして、その後法政大戦のビデオをいいところ悪いところ全部見せて、どういう風にやっていかなければいけないか一人ひとり意識付けをした。格下相手にもリスペクトしてやらないといけないということを伝えてはいるが、どこかで「法政には勝てる」みたいな油断みたいなのはあるので、そこを締めないといけないかなと思って、いいところ悪いところメンタルの部分でいろいろ話をした。(今日の試合では)相手に関係なく自分たちのホッケーをしなければいけないということはミーティングにも言ったし、金曜日も1時間以上話をして理解できてているので、後は体と頭を冷静に動かすだけだったので良かったと思う。点を入れられたのは良かった点。もっともっとスコアリングチャンスがあったのでこういう相手にはもっともっと貪欲に取らなければならないですし、10点でも20点でも取った方が選手たちのスコアリングチャンス、強いところに入れるんじゃなくて弱いところにも常にチャンスをものにするという考えをFWには頭に入れて動いて欲しいと思う。(今日の試合は新しい顔ぶれが多かったが)けが人が法政大戦とか練習とかで出て、出口とか柴田とかが休む結果になったが、もちろんそいつらがいなくても準備してる選手はいて、そこをうまくフレッシュなメンバーで挑んだ方がチームのためになると思い今日はフレッシュなメンバーで挑んだ。(次の試合に向けて)ここから最後今週中良い準備をして、慶応大戦決まったので、あそこ(慶応大)は一生懸命やるチームなので、それ以上に僕たちも良い準備をして、慶応以上に動いて勝利したいと思う。
・FW成田(社4=武修館)
負けた後の試合としてはみんな自分なりに考えて次に向かってやってきてくれたので前向きにプレーできたことはよかった。(法大戦で負けて)気持ちは沈んだけど次があるので、次の練習からはみんな切り替えて次の目標に向かって頑張れていた。(3得点は)自分としては全然よくなかった。自分のミスで気持ち的にも落ちていたし、だけど集中してやっていたらみんなもいいパスをくれて得点につながった。パスのチョイスであったり、パックに対して軽くいって置きにいってしまった部分がよくなかった。直していきたい。(次戦は)次も勝って東洋が負けたことはいい薬だったって思われるような試合にしたい。
・FW所(社2=駒大苫小牧)
負けた次の試合だったのでとりあえず気持ち切り替えて、最終戦まだ5位しっかり狙いにいくという気持ちで一生懸命やっていた。(ゴールシーンを振り返って)やっぱり法大戦の時何も出来なかったって悔しさもあったので、一本一本しっかり集中して狙った。FWなので誰よりも得点を決めたいし、誰よりも活躍したいという気持ちだった。(次戦に向けて)次の試合は法大戦の悔しさをしっかり慶大戦に向けて、一週間の練習から気持ちをいれて臨みたい。
・FW武部(社1=苫小牧工業)
前回法政大に負けてしまって、その後に全体でミーティングをしてチームのやるべきことをもう一回確認して臨んだ。1ピリから気合いが入ったプレーができたので良かった。(大学初ゴールについて)結構狙ってたがなかなか入らなくて、いいところに飛んできたので触るだけだった。もうちょっと大きい舞台で得点したかったが良かった。上位のセットで責任を持ってやれたので良かった。悪かった点は細かいプレーでターンオーバーが多かったこと。途中からチーム全体で「ターンオーバーないように」ということを言ったので、途中からそれが大量得点につながったと思う。良かった点はアタッキングゾーンのパス回しが僕のセットではよくできてたのではないかと思う。(次の試合に向けて)試合に出られるか分からないが、出た時は得点狙ってやっていきたいと思う。
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=玉置彩華、外狩春佳