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第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)
第2節 4月30日(日) 龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
東洋大 0-1 筑波大
激しい競り合いを繰り広げる小澤裕
体を張って筑波大に立ち向かった
リーグ戦の第2節、初めてベンチメンバーに入った1年生FW小澤裕(国1=千葉U-18)。0-0で迎えた後半10分、ついに公式戦デビューを果たす。「最初は慣れないところもあった」と初めての大学サッカーの舞台に戸惑うところもあったが、主将の伊藤(国4=柏U-18)を中心とした味方のコーチングにも助けられ、徐々に試合に馴染んでいった。古川監督から求められたのは前線に入り、攻撃に変化を加える役割。この日のような追い風が強く吹くピッチ上では、持ち味である裏への飛び出しは良策に見えた。しかし、相手は昨季インカレ王者の筑波大。そう簡単に自由なプレーを許してもらえない。スローインからうまくボールをもらおうと体を張るも、逆にその力を利用され、ファウルを取られてしまうシーンが2つ続いた。小澤裕は「うまさを感じた」とインカレ優勝を経験している筑波大の選手との差に唇を噛んだ。失点後は1点を取るために攻勢を仕掛けるものの、小澤裕は最後までシュートを放つことはできないまま試合は終了した。
「次は絶対にゴールを奪いたい」。試合を終えた後、得点への意欲を素直に口にした小澤裕。今試合でシュートを1本も打てなかったのが相当悔しいようだった。リーグ戦が開幕し、未だチームにゴールは生まれていない。連敗の悪い流れを断ち切るためにも次節での得点は必要不可欠だ。また、1年生の台頭は長いリーグ戦を戦い抜く上で大きな意味を持ってくる。小澤裕の初ゴールはいつ生まれるのか、今後の活躍に要注目だ。
■コメント
・小澤裕(国1=千葉U-18)
(初の公式戦は)最初はやっぱ雰囲気とかも初めてだったので、慣れないところもあったんですけど、周りの声にも助けられて徐々に試合に入っていけたと思う。(筑波大の強さはどう感じたか)強さ、というよりは巧さというのをすごく感じた。競り合いとかで体を当てようとしても、ファウルにされたりして巧いなと思った。(監督からの指示は)裏に抜け出す動きというのが自分の持ち味なので、体を張りながらそういう良いところを出してこいと言われた。(次節に向けて)チャンスをもらえれば次は絶対にゴールを奪いたい。今日もシュートが少なかったので、自分でもっと前に行ってシュートを狙っていきたい。
TEXT/PHOTO=美浪健五