記事
平成29年度第2回国士舘大学競技会
5月6日(土) 国士舘大学多摩キャンパス陸上競技場
男子10000m競歩
1着 池田 40'56"31
2着 川野 41'07"09
4着 石川 42'08"20
6着 河岸 42'58"09
16着 成岡 47'20"77
DQ 山下
終始レースを引っ張った川野(左)と池田
国士舘大学競技会に競歩部門から6名が出場、残り2枠になった関東インカレ(以下、関カレ)の出場権をかけ1年生の池田(済1=浜松日体)、川野(総1=御殿場南)が躍動。上位を独占し、収穫のあるレースを経験した。
一足先に関カレに内定している及川(済4=愛知)を除き、残るメンバーで関カレの出場権を争う。今回のレースが選考に重視されるため、各自積極的にレースを進めていった。レースが始まると、早速東洋大の独壇場に。河岸(ラ3=播磨工)が前に出て集団が続くと、先頭集団は東洋大のユニフォームだけで形成される。2000m地点で河岸、石川(済2=横浜)が遅れを取る形に。その後は最上級生の山下(総4=富山商)がレースを引っ張り、ルーキーの池田と川野が付いていく。しばらくこう着状態が続き、レースが動いたのは7000m。山下が2回目の警告からかスピードが落ちると、池田と川野のルーキー対決に持ち込まれる。ピッチが上がり、勝負は残り1000mへ。最後は池田が粘りの歩きで川野を制し1着でフィニッシュ。川野は遅れをとるも、安定した歩きで完歩した。
「順位というよりは記録を気にする場だった」と池田。1着でゴールするも、40分台前半を目標タイムとしていただけあって納得のいくレースではなかった。しかし「前回よりも歩形がきれいに保てた」と収穫も。川野は「最悪でも2着で入らないといけなかった」と最低限のノルマは達成。課題であるレース中の腹痛を克服して目標タイムの39分を目指す。
絶対的エース松永(H28年度工卒=富士通)が抜けるも、競歩王国東洋大の名は揺るがない。チーム内争いが激化し、ますますレベルの上がる競歩部門。関カレでは表彰台独占を目指す。
▪コメント
・池田(済1=浜松日体)
40秒前半を目標にタイムを設定して歩いたが、自己ベストを更新できず、タイムもあまり良くなかった。順位というよりは記録を気にする場だったのでタイムが出せなかったのが悔しい。収穫としては前回(平国大記録会)よりも歩形がきれいに保てたこと、ラストがしっかり歩けたこと。課題は全体を通してスローペースになってしまった。関カレにはまだ内定していないが、出場できるなら東洋大の名に恥じない結果を残したい。
・川野(総1=御殿場南)
気候が涼しく調子が前向きだった。及川さん1人が関カレに内定していて残り2枠の選考のため今回のレースは最悪でも2着に入らないといけなかった。途中でお腹の痛みがあっていい流れを最後までいくことができなかった。高校の時からよく横腹が痛くなってしまうことが多く、しっかり体幹を鍛えて直していきたい。(今シーズンの目標は)将来的にはオリンピックで50kmを歩きたい。その下積みの1年間にしていきたい。まずは39分台を目指して練習していきたい。
TEXT/PHOTO=大谷達也