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2017.05.08
アーチェリー

[アーチェリー・女子]法大を制し、12年ぶり3位決定戦白星!

2017年度関東学生アーチェリー女子3位決定戦


5月7日(日)武蔵大学レンジ




東洋大 2471―2466 法大(上位4名の成績)






個人成績


                     30m         50m     TOTAL




1中野            294          325       619


2吉留            280          333       613


3大久保        258          315       573


4渡邉            237          314       551


5清水            288          323       611


6小松            298          330       628


7横井            279          317       596


8渡邊            259          309       568


チームを王座進出に導いたエース・小松


常に上位3名に名を連ねる中野(右)、吉留、小松(左)


清水はチームメイトの声かけに、手を挙げ応えた


清々しい笑顔を浮かべる女子アーチェリー部


  法大との一騎打ち戦は、50mでリードを許すも、30mで巻き返し逆転勝利。嬉し涙を流し、熱い抱擁で喜びを分かち合った。

  12年の時を経て手にした3位決定戦の勝ち星。「絶対に勝ちたかった」と吉留(法3=千葉女子)は5点差の勝利に胸をなでおろした。今季1部昇格してから、リーグ戦4勝、そして王座進出。破竹の勢いで頂上戦まで登りつめた。清水(食2=花咲徳栄)は「気負わず試合に挑めた」と下級生とは思えない堂々とした射でチームに貢献。「リーグ戦はスランプ状態だった」。得点が思うように出ず、伸び悩む清水は「本番をイメージして射つ練習」を取り組んだ。努力が味方し、30m最終エンドで58点の高得点を出し、総合600点を大きく上回る結果を残した。

  「緊張からか、全体的に固かった」と口を揃えた3年Wエース・小松(社3=帯広三条)、吉留と実力者ルーキー・中野(総1=県立船橋)。猛暑と照りつける日差しで集中力が続かず、初めて立つ舞台に冷静さを失っていた。「自分の結果に満足してない」と中野は唇を噛みしめた。リーグ戦を通して、常にWエースとトップ争いをしていただけに、悔しい結果に。それでも「(緊張感の)空気を消化しながら射つことができた」と経験値が上がった試合となった。小松が「自分たちらしく焦りを感じなかった」と言えば、吉留も「強い気持ちを維持できた」と強靭な精神面を見せた。

  日本一がかかる王座戦は夏に開催される。暑さに耐える体力勝負に加え、リーグ戦と異なり70m競技を二射行う。「まずは(王座戦に出場できる)メンバー争いの選考に勝ち抜く」と人一倍気合が入る吉留。今試合、50mで好射した横井(ラ3=川口)は「チーム内5番手なので(王座戦では)4番手までに入りたい」と闘志を燃やしている。そして中野は「東洋大学の名を全国に広めたい」とアーチェリー強豪校としての認知度を上げようと意気込む。"進撃の女子アーチェリー部"は夏の陣に勝利し、日本列島に鉄紺風をなびかせる。


■コメント

・小松(社3=帯広三条)
最初固くなっていて、出だしも悪かったが、その後はいつも通りの射撃が出来た。相手と接戦だったが、自分たちらしく焦りを感じないで、淡々と射つことができた。ゴールデンウィークは休みだったので、各自時間を見つけて個人で練習していた。王座戦は距離が70mに変わるので、練習し直して頑張りたい。


・吉留(法3=千葉女子)
全体的にみんな固く、雰囲気も盛り上がりに欠けていた。今日は高い点数があまり出なくて、出てもその波に乗り切れなかった。勝てて本当に良かった。みんな勝ちたいと思っていて、絶対に勝つ、という強い気持ちを維持できて良かった。ゴールデンウィーク中も必死に練習に取り組んできた。王座戦は距離が変わって、70mを2射行う。50m30mと大きく違ってきて、射てるのが4人なのでまずはメンバー争いをしてその選考に勝ち抜く。そして3人に絞られるのでそこでも取りに行きたい。3人で回して射って、ポイント制で、相手との1エンド勝負になる戦い方。なので、しっかり練習したい。みんな初めての王座で、勉強して挑みたい。


・横井(ラ3=川口)

50mは全エンドで上手くいって良い点数が出てよかった。しかし、30mで1本失敗してしまって少し引きずってしまった。そこから頑張って立て直したが、追いつかなくて600点には届かなかった。個人的に悔しい試合だった。体を大きく使った分、少しミスが出てしまった。体が柔らかく動いてしまうので、セーブして体を固めることを意識した。50mではみんな点数が出て、チームの雰囲気は良かった。30mは50mでの法大との点数差を意識して緊張館があった。だが、応援の選手も含め1人1人が自分のできる・求められていることを精一杯できたことが、結果の5点差で勝てたと思う。時間を使いすぎて焦って、最後に失敗をしてしまうことが多いので、なるべく早く射つ練習をした。今試合でチーム内5番手なので、4番手までに入れるように頑張る。副リーダーになったので、全体を支えつつ自分の点数を出せたい。


・清水(食2=花咲徳栄)

3位決定戦だったが、王座戦には行けるので気負わずに臨めた。個人では悪くない点数だった。いつもは外したり、苦しまぎれに射っていたが今日は安定していたと思う。前半が終わった時、東洋が負けていたが30mで勝負を意識して負けたくないという気持ちで射った。最終エンドは58点を出せて良かった。リーグ戦で5点差を逆転して、今日もなのでここが東洋の強い部分だと自信になった。王座戦でもこの調子で、最後まで諦めなければ良い結果はついてくると思う。集中からか、緊張からか、暑さなのか、チームの雰囲気は静かだった。点数がいつもより出ていなかったこともあり、盛り上がりに欠けていた。本番をイメージしながら射つ練習をした。考えすぎたり、気負いしてしまうので精神面を安定させることができ、落ち着いてできた。メンバー争いが激しくなるので、メンバー入りするために点数をだしたい。今季のリーグ戦は全体的にスランプ状態になっていたので、ベストコンディションに持っていく。王座戦まで日が空くのでしっかり調整したい。


・中野(総1=県立船橋)

リーグ4戦を戦って、今日の3位決定戦はこれまでと違った空気を感じた。いつもは射線に立っている人も声を出していたが、今日は途中で絶えてしまっていた。自分の中で消化して、空気を噛みしめながら射っていた。自分の結果に満足していない。昨日の試合で良い点数が出たので、自分の目標点数とは程遠い低い点数を出してしまったから。チームの状態は、正直微妙な感じだった。無理に意識を高くしていて、それを強いられている感じもした。OBの方にも言われたが、全体的に固かった。授業が始まって、その空きをどう埋めるか、ということを練習の中で1番気を遣った。(王座戦に向けて)東洋大学という大学がある、ということを全国に広められるような点数を出したい。


TEXT=星川莉那 PHOTO=星川莉那、川口朋珠