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2017.05.10
硬式野球

[硬式野球]必殺仕事人・山下の好投で、優勝まであと勝ち2つ

平成29年度東都大学野球一部春季リーグ戦

5月10日(水)神宮球場

○東洋大9-2国学大


好リリーフを見せた山下



 7回二死満塁で先発・村上(総1=智弁学園)からマウンドを託されたのは、亜大2回戦以来の約1ヵ月ぶりの登板となった山下(営2=東邦)。「点差があったので、打たれてもいい」。そう投じた3球目、バットに当てただけの球は宝楽(営4=PL学園)のグラブの中に。ベンチと応援席でどっと歓声が沸き起こるも、ピンチを切り抜けた背番号15の英雄は表情を変えず、颯爽と仲間の元へ戻った。

 

 「(調子は)良くなった」。山下と西川(営4=浦和学院)は口をそろえる。6回、投球が定まらず四球で5番打者が出塁。「抑えよう」と気が走っていた山下に「力で押していけ」という内野陣の声かけ。この一言で落ち着きを取り戻し、見事後続を断ち切った。勝利の雰囲気が漂う9回に、先頭打者の中前打で走者を背負うも、淡々と打ち取り最後は三振で仕留めた。好投したリリーフエースに、女房役は「(山下は)試合中に修正していけた」と及第点を与えた。

 

 この試合で勝ち点3となり単独首位に浮上。空き週を挟む最終戦は、昨秋優勝争いで惜しくも敗れた日大だ。「しっかり調整して、いい投球したい」と山下は意気込む。同じ悔し涙は流さぬよう、頂上に向かって登りつめる。


◼︎コメント

・山下(営2=東邦)

満塁のピンチで登板したが、点差があったので、一点取られてもいい、という気持ちでマウンドに上がった。調子は良くなかった。空き週でしっかり調整して、日大戦ではいい投球したい。


TEXT=星川莉那 PHOTO=永田育美