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平成29年度東都大学野球１部春季リーグ戦
５月10日（水）神宮球場
○東洋大９－２国学大
気持ちを込めた一打を放ち、喜びを爆発させる竹原
悔しさを胸に秘めた一打となった。打線が爆発した２回に続き、再び好機が東洋大に訪れる。小川（総１＝霞ヶ浦）の適時打で１点を追加し、なおも２死満塁で竹原（法３＝二松学舎大附）に打順が回る。この打席で、竹原はある“仕返し”を考えていた。２回にも好機で竹原の打席に回って来ていた。村上（総１＝智弁学園）を援護すべく、点を加えたい場面ではあったが、結果は空振り三振。続く古田（法４＝天理）が走者を返し、追加点を奪ったものの「チャンスをものにできなかった」と唇をかんだ。ただ、やられっぱなしでは済まない。「打とうと思っていた」と前の打席で三振したスライダーに狙いを定め、振り抜いた初球。打球は右翼手の横を突き抜け、走者一掃の３点適時三塁打に。相手に打ち取られた球で適時打を放ち、仕返し成功。三塁にたどり着いた竹原は、ベンチに向けて大きく吠えた。
しかし、竹原はこの結果には満足していない。この試合では四球を含んで出塁はわずかに２。前日は出塁０と、リードオフマンとしての役割を果たせずにいた。「プレッシャーを与えたい」と竹原が語るように、試合を優位に進めるには先頭打者の出塁が効果的だ。再来週の相手は昨秋、辛酸を味わった日大。２連勝を果たし、「絶対に監督を胴上げする」と意気込む。“仕返し男”が、昨年チームが味わった悔しさを喜びに変えてみせる。
■コメント
・竹原（法３＝二松学舎大附）
２回に空振り三振してしまい、チャンスをものにできなかった。やられたのが悔しくて、（空振りしてしまった）スライダーが来たら打とうと思っていた。３回の初球で投げてきたので思いっきり振ったら、しっかり打てたので良かった。今日は主軸が機能せず、下位打線からのチャンスが多かった。今後優勝するためには厳しい。自分も初回の出塁率を高めて、塁に出て相手にプレッシャーを与えられるようにしたい。１週試合が空くので、試合への気持ちの作り方を整えていきたい。あと２勝すれば高橋監督を胴上げすることが出来る。しっかりと勝って優勝したい。
TEXT/PHOTO=青池藤吾
