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ジャパンオープン2017
5月19日(金)~5月21日(日) 東京国際辰巳水泳場
(2日目・予選)
◆女子400m個人メドレー
3組
8着 清水 4'59"63
4組
1着 大橋 4'41"82
→全体1位で決勝進出
5着 露内 4'43"71
→全体5位で決勝進出
◆男子400m個人メドレー
4組
4着 森時 4'24"39
◆女子50mバタフライ
2組
10着 中野 28"42
4組
3着 片山 28"46
6組
5着 遠山 27"80
8組
4着 藪 27"39
→全体7位で決勝進出
◆男子50mバタフライ
3組
6着 三好悠 24"65
8着 中村 24"99
◆女子50m平泳ぎ
1組
9着 松原 34"46
5組
5着 江口 32"81
◆男子50m平泳ぎ
2組
3着 毛利 28"59
◆女子400m自由形
2組
5着 濱田 4'22"90
3組 菊池 DNS
◆男子400m自由形
6組
5着 山本悠 3'55"13
→全体14位でB決勝進出
◆女子200m背泳ぎ
4組
8着 今井 2'16"78
5組
4着 大久保 2'13"17
→全体13位でB決勝進出
◆男子200m背泳ぎ
6組
4着 山本遥 2'01"44
→全体7位で決勝進出
3着 小鶴 2'01"74
→全体11位でB決勝進出
◆女子100m自由形
2組
6着 遠山 57"95
3組
4着 岩本 57"15
◆男子100m自由形
5組
4着 中村 50"74
(2日目・B決勝)
◆男子400m自由形
2着 山本悠 3'52"84
◆女子200m背泳ぎ
6着 大久保 2'14"69
◆男子200m背泳ぎ
4着 小鶴 2'02"24
(2日目・決勝)
◆女子400m個人メドレー
1位 大橋 4'36"48
8位 露内 4'47"25
◆女子50mバタフライ
8位 藪 27"41
◆男子200m背泳ぎ
8位 山本遥 2'02"92
表彰台で笑顔を見せた大橋
自己ベストを更新した小鶴
リラックスして試合に臨む山本悠
まとまった泳ぎでB決勝進出を決めた大久保
露内は最後まで攻めた泳ぎを見せた
自身のタイムに悔しそうな藪
1年生ながら決勝進出を果たした山本遥
ジャパンオープン2日目は、大橋(JAPAN)が女子400m個人メドレーで優勝。大会に向けての調整がないなかだったが、決勝には大橋をはじめ露内(文4=京都外大西)、藪(営3=武蔵野)、そして期待のルーキー山本遥(営1=豊川)の4人が進んだ。
日本記録保持者としての意地を見せつけた。大橋は女子400m個人メドレーで、最初のバタフライを3位で折り返したが、続く得意の背泳ぎでトップに躍り出る。平泳ぎで清水(JAPAN)の追い上げを感じながらも、最後は自由形で差をつけ4分36秒48でフィニッシュ。以前は苦手とする平泳ぎでトップを泳ぐ選手においていかれるレースをしていたが、今はそんなことを感じさせない泳ぎをする。「もうちょっと出したかった」と語る大橋。自身がコナミオープンで出した前の自己ベストである、4分35秒台を割ることを最低ラインとしていただけに、悔しいタイムとなってしまった。しかし、昨年3位だったこの種目で今年は優勝し、確実な成長を感じさせるレースとなった。
同じく女子400m個人メドレー決勝に進出したのが露内である。予選から4秒ほどタイムを落としてしまい、「心の弱さが出た」と振り返った。3日目には、200m個人メドレーが控えている。「おそらくこのような大きな大会で200m個人メドレーを泳ぐのは最後」と語り、ベストを出したいと意気込んだ。
1年生ながら決勝の舞台へ進んだのは、男子200m背泳ぎに出場した山本遥。アップで調子の良さを感じ、好タイムを狙ったが決勝でタイムを落としてしまい、「2本目を泳ぐ体力がなかった」とレースを振り返った。しかし、日本選手権、ジャパンオープンと立て続けに100m背泳ぎで自己ベストを更新。東洋大での練習に手ごたえを感じている。
B決勝には、小鶴(法4=日出)、山本悠(法3=智辯学園)、大久保(国3=草津東)が進んだ。小鶴は男子200m背泳ぎでは予選で1年ぶりの自己ベストを更新。ラストイヤーになって調子が上がってきた要因は、冬場に足を骨折してプルの練習しかしていない時期があったからだという。大きなストロークにプルの強化が繋がったことでタイムも出るようになった。ルーキーの山本遥と共に、インカレでは得点源になるだろう。
山本悠は大会初日の男子1500m自由形では、自己ベストから20秒以上遅れる悔しいレース。400m自由形は「ここまできたら自分らしいレースを」と挑んだ。200mを越えたところでギアを変え勝負に出る。スピードを上げてから最後まで粘り強い泳ぎを見せ、坂井(JAPAN)に次ぐ2着でゴール。自身初の3分52秒台にも突入し、自身でも納得のいくレースとなった。また、大久保も女子200m背泳ぎでB決勝に進出し、「昨年は出るだけだったけど、今年は勝負できてるのかな」と分析した。
大会最終日は、男子200m平泳ぎに出場する毛利、男子100mバタフライに出場する三好に期待だ。毛利は大会初日の100m平泳ぎで自己ベストを更新、三好も大会初日の200mバタフライで自己ベストを連発。2人ともそのタイムから調子の良さがうかがえ、積極的なレースで表彰台を狙う。
■コメント
・大橋(国4=草津東)
もう少し出ると思っていたし、出したかった。平井監督とは、4分35秒は割る、34秒台は確実に出すということだった。先週も試合があり、練習のうまくいっていない部分が出てしまった。バタフライ、平泳ぎは体重移動ができなかったと思う。ゴールデンウィークが自由形強化だったので、泳ぎを作るには時間がかかってしまった。和歌山の大会や、スペイン合宿までは時間があるのでっかり修正していきたい。今日は日本代表として恥ずかしくないレースを、プライドをもとうと思っていた。
・露内(文4=京都外大西)
この大会は調整もなにもなく、体がキツイ中でのレースだった。1日目の200m自由形では決勝に残れず。2日目の400m個人メドレーでは、決勝には残れたけどタイムが悪く。心の部分が弱いなあと思った。最終日の200m個人メドレーは、おそらくこういう大きな大会で泳ぐ最後のレースになると思うので、ベストを出せるように頑張りたい。
・小鶴(法4=日出)
去年もこのジャパンオープンでベストが出て、また今年久々にベストを出せた。(結果が出た要因)12月頃に骨折して、2ヶ月ほど足を使わずにプルだけ練習していた時期があった。テンポはゆっくりだけど、ストロークをしっかりすることが泳ぎの強みで、それがプルを強化したこととつながってきたと思う。(新入生、山本遥が入ってきて)練習で張り合う仲間ができて、いまはとても楽しく練習できている。(今後の目標)最後の年なので、インカレで表彰台を目指して、タイムは200m背泳ぎは2分を割って、1分59秒台を狙いたい。
・大久保(国3=草津東)
予選がいいタイムだったから、もう少し行けるかなと思っていたけど、体が疲れていた。去年は日本選手権やジャパンオープンに出るだけだったけど、今年は勝負できるようになったのかなと思う。B決で勝てるようになりたい。
・山本悠(法3=智辯学園)
1500mがダメで、400mの予選もあまりよくなくて。ここまできたら、自分のレースをしようと思っていた。感覚的にはもう少し遅いかなと思っていたけど、ベストを出せた。200mを泳ぎ終わってからギアチェンジして、加速した。ラストまで頑張って、粘って、そんなレースができたと思う。
・山本遥(営1=豊川)
アップでいい感じに泳げたから、もう少し出るかなと思っていた。最初の50mから自分の泳ぎができなかった。疲れはないし、東水会でもいいレースができたし、昨日もベストが出せたりしていた。ゴールデンウイークがフリーの強化練習だったこともあって、2本泳ぐ体力がなかった。(東洋での練習は)高校3年の時には、あまりベストが出ていなかったけれど、日本選手権、ジャパンオープンと続けてベストが出せて、夏に向けていい練習ができている。200mは高校2年の時から自己ベストが出てないので、泳ぎを修正していきたい。
TEXT=菊池美玖 PHOTO=森瑞季、望月優希