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2017.05.21
剣道

[剣道]ルーキー山中が大健闘!全日本出場を決める

第49回関東女子学生剣道選手権大会

5月20日(土) 東京武道館


ベスト32

山中 ※全日本大会進出

5回戦敗退

樺山

2回戦敗退

田島

藤岡

1回戦敗退

佐藤

徳田

堀田

住友


持ち味を存分に発揮し勝ち進む山中


 東京武道館で行われた関東女子剣道選手権大会に全日本女子学生選手権大会(以下、全日本)への出場をかけて東洋大からは8名の選手が出場。背水の陣で挑んだ敗者復活戦で山中(ラ1=新潟商)が意地を見せ、見事全日本出場を決めた。


 「東洋大の代表として絶対に勝とう」。チームメイトがコートのすぐ側で見守る中、山中は最後の試合に挑んだ。すでに敗者復活戦で一敗している山中にとって、泣いても笑ってもこれが全日本の切符を獲得するラストチャンス。だが、待ち構えるのは同じ高校出身の先輩である熊谷(明大)。「少しやりづらかった」と語るように、仕掛けにはいくもののなかなか1本が決まらない。試合は延長戦へともつれ込んだ。際どい所を攻められるも躱しつつ、互いに間合いを計ったその直後。武道館に鋭い音が響いた。山中の一撃が決まったのだ。試合を見守っていた仲間から歓声が上がり、そこかしこに笑顔の花が咲き乱れた。

 「1回戦から安定した試合運びで最後まで思い切ってできたのが良かった」と板原監督が語るように、初戦から強みとする引き技で勝利を重ねていった山中。特に1回戦、3回戦では2本先取し勢いのある試合運びを見せている。全日本に向けても「思いっ切り戦っていきたい」と闘志を燃やしており、若き剣士の活躍に期待が高まる。


 先日の男子3名に今大会の山中を加え、計4名もの選手が全日本進出権を獲得した。全日本までの約2ヵ月をより有意義なものにし、全国の舞台へ創部以来最多となる出場人数で挑む。


■コメント

・板原監督

(山中選手について)1回戦から安定した試合運びで最後まで思い切ってできたのが良かった。今回反省すべきところは反省して、自信を持って全日本に向けて頑張っていきたいと思う。(他の選手は)実力はあるがやはり勝った者が強い。強いから勝つのではなく、勝ったから強いということ。そこも各自で反省して頑張っていきたい。(全日本のあとには団体戦が控えているが)4年生中心になると思うがチームワークで全日本、上を目指して頑張りたい。

・山中(ラ1=新潟商)

(全日本を決めて)1試合目から自分の試合をしようと意識してやった結果だと思う。負けた試合はこれからの課題だと思うが、いいところも沢山出たのでそれを励みに全日本も頑張りたい。1試合目は2本引き技を取って、自分の強みは引き技なので引き技を活かしながら前の技を出していくようにした。(最終試合は高校の先輩だったが)少しやりづらかった。(最終試合に挑むときの心境は)自分しか残っていなかったので東洋大の代表として絶対に勝とうと思って試合に挑んだ。(全日本へ向けて)女子の代表は自分一人だけなので東洋大の代表として思いっ切り戦っていきたい。


TEXT=吉川実里 PHOTO=福山知晃