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第45回関東学生空手道選手権大会
５月21日（日） 日野市市民の森ふれあいホール
[上位進出者]
男子組手の部
ベスト32
東出
幸保
４回戦進出
山田
女子組手の部
３回戦進出
真室
宮坂
古怒田
都築
東出は最後まで攻めの姿勢を見せた
団体戦にも出場しており期待のルーキー幸保
大学デビュー戦を白星で飾った都築
今季２戦目の関東空手道選手権大会。昨年の同大会で上位進出を果たしていた選手が苦戦を強いられた中、東出（法４＝青森北）と幸保（法１＝埼玉栄）がベスト32に輝いた。
昨年以上の好成績を収めた男子。東出は３年連続４回戦止まりにもどかしさを感じていた。今大会で迎えた４回戦では積極的に攻める姿勢が功を制し、判定勝ち。４回戦止まりの壁を打ち破った。５回戦目では中学２年の時に初めて戦ってから、一度も勝ったことがない今尾（早大）との対戦に。上段突きを決められ、先制点を許すも試合終了間際に１点取り返した。しかし、得点は引き分けとなったが先取されたためここで敗退。因縁の相手との試合後は笑顔で固い握手を交わした。
「同じ１年生には負けない」と目標を立てて、大学初の個人戦に挑んだ幸保。大差で勝利とはならなかったが、相手に追加点を与えず得点を守りきり順当に駒を進めていった。そして迎えた５回戦の相手は強敵・帝京大。開始30秒で上段突きを決められ「負けていると焦ってしまった」と振り返るようになかなか反撃に出られない。その後も相手に着実にポイントを重ねられ、一手が出ないままここで敗退となった。１年生ながらもベスト32に輝いたが「もう１つ上にいきたかった」と悔しさをにじませた。期待のルーキーは秋に控える団体戦では「１年生ではあるが軸となって頑張りたい」と気合い十分だ。
一方、女子は公式戦初出場の都築（法１＝日本航空）が存在感をみせた。緊張があった中、「楽しんで試合をできたら」と臨んだ初戦。開始直後から果敢に攻め、先制ポイントを得る。その後も終始都築のペースでの試合運びとなり、得意の蹴り技で３点を決め試合終了。７ー１と上々の大学デビュー戦を飾った。続く3回戦では奮闘するも、惜しくも１点差で敗退。別府主将が「蹴りはチームで一番上手」と評するも、「突きがあまり取れていない」と今後の課題も挙げた。今大会の反省を生かし、10月に行われる団体戦での試合出場を狙っていく。
次戦は心機一転、チームワークが大事となってくる団体戦だ。個人戦で得た課題を一人一人が克服し、今大会で台頭した新戦力と共に、チーム一丸となり上位入賞を目指していく。
■コメント
・東出主将（法４＝青森北）
（試合を振り返って）楽しかった。３年連続で４回戦で終わっていたので最後に１つ多く勝って良かった。結果よりも最後に負けた相手が中学２年生頃に初めて戦って、高校生の時はナショナルチームで一緒にやってきて、試合は今まで１点差で負けていた。今回は得点は引き分けだったが、向こうが先取したため負けとなった。負けてしまったが、４年生最後の個人戦で今尾と戦えて自分にとっては良かった。（秋の団体戦に向けて）この前の２回戦負けは痛い。組み合わせ次第のところもあるが頑張りたい。
・別府主将（法４＝埼玉栄）
（試合を振り返って）４年生なので、関東個人に出場できるのは最後だったので、悔いが残らなければいいなと思った。１年生の時と比べて、成績は良くなかったが、昔より攻められるようになったと思う。（都築選手が初出場だったが）身長が低い選手には珍しいのだが、蹴り技がすごい上手で、チーム内でも一番上手だと思う。突きがあまり取れていないのは今後の課題。（10月の団体戦に向けて）団体戦はチームワークが大切なので、個人個人でレベルアップして、みんなで上がっていけるように努力していきたい。ベスト４に入れるよう頑張りたい。
・幸保（法１＝横浜創学館）
（目標は）同じ１年生に負けないように頑張ろうと思っていた。勝っているときは楽しかったが、負けているときは焦ってしまった。高校生の時とやはり雰囲気が違う。高校生は面に守られて安心できるが、大学は素面なので１つ１つをより集中しなければいけない。（５回戦目の強敵・帝京大は）同じ１年生で高校の時からずっと戦ってきた相手。負けたくなかったが強かった。高校の全国大会や日本代表の予選でも負けていた。今回も負けてしまい悔しい。（収穫は）防具のある高校生の時と変わって、ずっと点数を取れなかったが今回は点数が取れるようになったこと。課題はまだまだ強い大学とは、仕掛けだったり技の正確性が違うなと身をもって感じた。（結果については）もう１つ上にいきたかった。（秋の団体戦に向けて）この前は自分のせいで負けてしまったので、１年生ではあるが軸となって頑張りたい。
・都築（法１＝日本航空）
大学に入ってから初めての試合だったので、緊張はした。今回は、楽しんで試合をできたらいいなと思っていた。突き技を主体としていかなくてはいけないが、蹴り技を練習してきていたので、その流れで試合で一本を取れたのが良かった。
TEXT＝福山知晃、永田育美 PHOTO＝永田育美、五十嵐翔也
