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2017.06.19
レスリング

[レスリング]上位進出者現れず厳しい明治杯に

平成29年度明治杯 全日本選抜レスリング選手権大会 

6月16日(金)〜18日(日)代々木第二体育館


男子フリースタイル

74㌔級 川畑孔(法2=樟南)1回戦敗退

男子グレコローマンスタイル

98㌔級 中村(ラ3=宮崎工業) ベスト16

女子フリースタイル

63㌔級 三輪 (ラ1=安部学院)1回戦敗退

69㌔級 鈴木(社2=市立太田)1回戦敗退


均衡した試合の中で1回戦を勝ち上がった中村

三輪は得点を奪うことができず

片足を取られる川畑孔

調整不足が見られた鈴木

  6月16日から3日間に渡り全日本選抜レスリング選手権(以下、明治杯)が行われた。東洋大からは4名の選手が出場。ほとんどのメンバーは初の出場だったが、結果を残せず悔しい大会となった。


   初日はグレコローマンスタイル98㌔級に中村が出場。初戦は一歩も譲らない拮抗(きっこう)した試合となった。しかしアクティビティタイムで得た一点が大きく2ー1で見事勝利。2回戦へと駒を進め、同時に12月に行われる天皇杯出場権を手にした。2回戦の相手は世界選手権の代表内定の奈良(日体大)。格の違いを見せつけられ、開始1分45秒でテクニカルフォール負けとなった。「自分の技が1つできればいいと思っていたが、できなかった」と悔しさをにじませた。

 2日目は男子フリースタイル74㌔級に川畑孔、女子フリースタイル63㌔級に三輪が出場。それぞれ初戦はでフォール負けとなり、悔しさの残る結果となった。

  最終日には鈴木が女子フリースタイル69㌔級に出場。試合1週間前に膝の故障をしたことが響き苦戦を強いられる結果に。タックルを入れるも上手く交わされ得点を取れず、0ー4で1回戦敗退。「スタミナがなかったのが敗因だと思う」と自身の試合を振り返った。

  今年の明治杯は、それぞれが全日本で活躍することの難しさを味わって終了した。一方、台湾で行われているアジア・ジュニア選手権に出場している堀(社1=安部学院)は、決勝で5ー6と僅差で惜敗したものの準優勝という好成績を残した。今後は東日本大会を控えている。堀はもちろん今回出場したメンバーは誰もが優勝が期待できる選手。今回の悔しさをバネに次の舞台での活躍に期待したい。




■コメント

・中村

(目標は)1回勝って、来年の出場権を得ることが目標だった。組み合わせが、一回戦が互角か、勝てるかくらいの相手だったので、絶対に勝ちたいと思っていた。(試合を振り返って)一回戦は、自分のレスリングが出来て、ちゃんと前にも出ることができたが、もっと楽な戦い方ができたと思う。守りも全部全力だったので、そこを今後しっかりしていきたい。二回戦は、強い相手だったので、自分の技が1つできればいいと思っていたが、できなかった。(今後は)インカレで優勝、また天皇杯でも頑張っていきたい。

・鈴木

組手が出来なくて相手に先に失点してしまったのが大きかった、その後焦って点を取りにいったときに上手く崩せていなかったのでそれで失点してしまったのがよくなかった。1週間前に膝の靭帯を怪我してしまって練習をちゃんと出来るようになったのが3日前で体力がかなり落ちてしまって後半に取りにいこうと思っても取りにいけなくて相手を崩せなかった練習不足になってしまった。(対戦相手は)初めて。何回か練習経験はあるがその時も競るような戦いだった。試合では勝ちたいなという気持ちでやっていたが気持ちが届かなかったと思う。(やりづらかったと思うが)階級的に全然体重が足りていなくて相手が大きいという自覚はあった。パワー負けしないようにやってきたがやはりスタミナが無かったのが負けた原因だと思う。今週の新人戦に膝の様子を見ながら出るか決めるが新人戦の一週間後に社会人選手権があるのでそこに向けて体力を戻したいと思う。

・三輪

明治杯は2回目。去年の天皇杯では3位だったので、今回も3位を狙っていた。対戦相手の川井さんは、昨年クイーンズカップで戦ったことがあってその時は2対4で負けたけど、今回は得点も取れずフォール負けをしてしまった。差が開いたと感じた。タックルが失敗して何もできずに終わってしまったので、やらかしてしまった気持ちが大きい。来週は自分のレスリングをしっかりして、ポイントを取れるようにしたい。



TEXT=梅山織愛 PHOTO=菊池美玖、稲村真織