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平成29年度関東学生アメフト春季リーグ戦
6月24日(土)アミノバイタルフィールド
●東洋大0-90日大○
0|1Q|21
0|2Q|35
0|3Q|20
0|4Q|14
最後まで声を掛け合うメンバー
相手の固い守りに苦戦する
積極的なプレーで果敢に攻める田松
春季リーグ戦の集大成として、1部の上位チームである強豪日大に「チームの力がどこまで通じるか」という位置づけで挑んだ今日の試合。終始試合展開を握られ、90―0と格上相手に実力を見せつけられる結果となった。
試合開始直後、相手の48ヤードにも及ぶ独走からいきなりTDを決められ先制点を奪われると、その後も素早い攻撃で流れを持っていかれ次々と得点を許す。西村ヘッドコーチが「相手の動きの速さやパワーなどの質が高く、一つひとつのプレーにおいて、まだまだレベルの差があるなと感じた」と話すように、相手のスピードのある積極的な攻撃に圧倒される。さらに、激しいタックルを仕掛けられなかなか攻撃のリズムを作れない中で、インターセプトを奪われてからそのまま失点につながるなど、反撃のチャンスすらもらえない状況が続く。56―0と大差をつけられ前半を終える。
後半も、選手層が厚い日大は次々と選手を入れ替えながら猛攻を続け、連続してTDを決めていき、さらに差を広げられる。それでも、6月11日に行われた朝霞ボールで優勝を果たし勢いに乗っているチーム力を生かし最後まで諦めない姿勢で戦った。「途中で諦めずに最後までチャレンジし続けることができたというのが1番大事」と西村ヘッドが話すように、試合終盤にはWR鳴島(文4=聖望学園)がインターセプトを決め攻撃のリズムを作るなど厳しい試合展開の中でもチャレンジし続けるプレーを見せた。
終わってみると、全部で13回のTDを決められ、大学トップレベルの高い技術に圧倒され実力の差を見せつけられる結果となった。しかし、西村ヘッドは「この経験を秋に向けてそれぞれの選手がしっかりと生かしチーム全体のレベルが上がっていくことを期待したい」と前を見る。レベルの高い相手と戦うことで試合を通してそれぞれの選手が相手の強さを肌で感じ、目指すべき理想の形を改めて考えるための意味のある大事な試合となった。
次なる目標である秋季リーグに向けて「やるからには全勝。結果にこだわって勝ちというこの2文字のために戦っていきたい」と語った鳴島主将の言葉からは、早くも次の目標を見据えチームのレベルをさらに上げていこうとする気持ちが伝わってくる。今日の試合を含め、春季リーグ戦での今までの試合の経験を生かし秋季リーグ戦に向けてさらなる成長を遂げていくチームに期待が高まる。
■コメント
・西村ヘッドコーチ
1部上位チームである相手の動きの速さやパワーなどの質が高く、1つ1つのプレーにおいてまだまだレベルの差があると改めて感じた試合だった。実際に試合をやってどれたけ自分達との間に違いがあるかということを実感できたことは選手にとって大きいと思う。朝霞ボールで勝つべきところでしっかり勝って気持ちの整理をしっかりとして今日の試合に挑んだ。春季リーグ最終戦で今までやってきたことがチームとして、強豪相手にどれだけ通じるか、対応できるのかというところを考えていた。チーム全体としても強豪相手に悲観的になることなく、最後やるぞという気持ちで積極的に向かっていく姿勢で挑んだ試合だった。普段は戦うことがない1部の格上のチームと戦って強さを感じることができるのは選手達にとって重要なことで、自分達が理想とするような戦い方や技術を肌で体感できたと思う。今日のこの経験を生かすか殺すかは選手次第なのであとはそれぞれがどう考えてこれから練習していくかが大事。今日は挑戦させてもらってる立場なので最後までしっかりやりきるというのは当然であり、途中で諦めずに最後までチャレンジし続けることが大事だし、その気持ちがなければ上には上がっていけないと思う。選手達がそれぞれレベルを上げていきたいという気持ちに改めて向き合うことができたと思うので、この経験を秋に向けてしっかりと生かしてチーム全体の成長につながっていくことを期待したい。
・鳴島主将(文4=聖望学園)
今日は勝ち負けというよりも上位校に対してどこまでやれるか、という気持ちで戦っていた。自分的にはすべてを悲観的に捉える必要はないと思うし、大学トップレベルの相手とここで戦えたのはとても大きい。自分達を見つめ直すいい機会になった。(日大の強さは)基本的な速さと強さ。この2点のレベルが今まで戦ってきた相手とは全く違った。(この夏の強化ポイントは)個々の能力を上げていかないと人数が少ない分強くなっていかないので、オフェンスはブロック、ディフェンスはタックル。この2点が強化ポイントだなと思う。基本であるけれど、一番直さなきゃいけない課題だし、難しい課題だと思っているので、そこの質を上げないと勝っていけない。(秋季リーグ戦に向けて)やるからには全勝。入れ替え戦を含めて8試合全勝で上にいく。結果にこだわって勝ちというこの2文字のために戦っていきたい。
TEXT=松本菜光花、PHOTO=美馬薪葉、美浪健五、松本菜光花