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2017.06.26
柔道

[柔道]まさかの1回戦敗退 悔しい全日本に

平成29年度全日本学生柔道優勝大会

6月24日(土)~25日(日) 日本武道館


1回戦

東洋大2―2関西大

代表戦

●後藤―荒木〇 一本負け



代表戦を戦う後藤


 例年、全日本学生柔道優勝大会ではベスト16常連校だった東洋大。しかし、1回戦の関西大戦で代表戦にもつれこむという想定外の展開についていくことができず、大会初日で姿を消すこととなった。

 関西大が、先行逃げ切りのオーダーだったため、最初の3人が耐えることが重要と見られていた。先鋒・友田(営2=大成)は一本負けに喫したものの、次鋒・木下(文4=京都学園)、五将・山城(営4=沖縄尚学)は粘り強い試合を終始続け、引き分けに持ち込む。そして続く中将・那根(営2=沖縄尚学)だったが、惜しくも一本負け。相手が指導を2つもらっていたため、「指導差が2つあると、指導数が少ない方が優勢勝ちする」というルールに従い勝利の可能性があったものの、一瞬の隙を突かれてしまった。この時点で0-2となり、勝負は残り3人に託された。ここで魅せたのが続く三将・後藤(文3=東北)だ。「一発狙っていた」と語るように、試合開始20秒で寝技に持ち込み一本勝ちし、試合の空気を一変させた。大将・白井(営4=千葉経済大附属)も一本勝ちで、2-2となり試合内容にも差がなかったため、勝負は想定外の代表戦にまでもつれ込んだ。

 代表戦に選ばれたのは「ここ2、3カ月でぐっと力をつけてきた選手」と西山監督も語る後藤だった。今大会の予選でもある、5月の東京学生柔道優勝大会で優秀選手に選ばれており、勢いの良さを感じさせていた。しかし、相手は関西大会100㌔級チャンピオンの荒木(関西大)。幾度となく技をかけられると、華麗に一本を決められてしまった。後藤は「いいところなしで終わってしまった」と目を赤らめながら語った。プレッシャーのかかる中戦った代表戦は、後藤にとって大きな意識の変化があったはずだ。悔しさをバネに、これからの活躍に期待がかかる。

 9月には個人戦、10月にもまた団体戦が控えており「挽回できるチャンスはまだある」と木下主将は語る。敗戦の悔しさを忘れないよう、柔道部の鍛錬の夏が始まる。

■コメント

・西山監督

前の3人で勝負を決めたいと思っていた。これは体重無差別の団体戦なので、主将である木下は90㌔、後藤は107~108㌔ということや、後藤がここ2、3カ月でぐっと力を付けてきた選手であり、最初の試合も良かったので、代表戦に起用した。悔しさをばねに稽古に励んで欲しい。

・木下主将

関西大は3人先に強い人たちで固めてきたので、ここで落とすとしても1つだということは思っていた。そこで1つ落とした状態で、4人目が指導を2つ取られていながら負けてしまい、3-1で勝つという予定が、2-2となり代表戦にもつれ込んだ。こうなることを想定していなかった。そこで、代表戦に3年生を監督は出したという決断に疑問はない。あれはベストオーダーだから、言い訳はしません。相手の荒木さんは100㌔級の関西チャンピオンで、すごく強い。負けてしまった下級生には挽回できるチャンスがあるので期待しています。

・後藤

 代表戦に出させてもらい、技も出せず、いいところなしで終わってしまった。10月にまた団体戦があるのでリベンジしたいと思います。代表戦は木下さんも準備していて、自分は出ないだろうなと思っていたのでそこも準備不足だった。どんな状況でもすぐいけるように準備していかなければならない。(大きな出来事になっていくと思うが)今までは先輩がいるからと思っていたけど、来年からは自分たちが最上級生ですし、自分たちが引っ張っていかなければならない。


TEXT/PHOTO=菊池美玖