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2017.07.02
陸上競技

[陸上競技]男鹿駅伝 2年ぶりに王座に返り咲く!

第49回男鹿駅伝競走大会

7月1日(土)男鹿温泉郷〜入道崎 7区間 62.595km


大学の部

総合1位 東洋大A  3:05'53


1区(9.6km) 田上建 28'51(1位通過・区間1位)

2区(9.5km) 今西駿介 28'58(2位通過・区間6位)

3区(13.195km) 吉川洋次 39'03(2位通過・区間3位)

4区(9.1km) 田中龍誠 27'36(1位通過・区間1位)

5区(7.62km) 飯島圭吾 23'12(1位通過・区間2位)

6区(3.9km) 古江治夏 14'03(1位通過・区間3位)

7区(8.38km) 菅原勇聖 24'10(1位通過・区間1位)


総合6位 東洋大B 3:10'31


1区 小田太賀 29'24(3位通過・区間3位)

2区 浅井峻雅 28'29(3位通過・区間4位)

3区 田中建 40'11(6位通過・区間6位)

4区 中畑亮人 28'43(6位通過・区間6位)

5区 吉田梢 23'49(6位通過・区間7位)

6区 小倉知也 14'26(6位通過・区間5位)

7区 杉村宗哉 25'29(6位通過・区間7位)



選手たちは今回の経験を糧にさらなる成長を目指す

上りの適性を見せた田中龍

菅原はアンカーとしてトップを守り切った

区間賞を獲得した3人(左から田上、菅原、田中龍)


 秋田県の男鹿半島で第49回男鹿駅伝大会が開催され、東洋大からAチーム、Bチームの2チームが出場。1年生を中心に編成されたチームで男鹿の高低差のあるコースに挑み、Aチームが見事優勝を勝ち取った。


 ゴールの入道崎で歓声に迎えられ飛び込んできたのは鉄紺のユニフォームだった。Aチームのアンカー・菅原(工3=秋田工)はゴールで待つ仲間のもとへ、拳を突き上げ喜びをあらわにゴールテープを切った。この瞬間、2年ぶりとなる東洋大の優勝が決まった。

 1区から下級生が流れをつくった。1区の田上(ラ1=九州学院)は順調にペースを刻んでいくと、ラスト2km手前で単独トップに立つ。後続と10秒以上の差をつけて2区の今西(済2=小林)へタスキを渡した。そのまま先頭をキープしたい今西だったが、後方から猛追してきたワンブィ(日大)に抜かされ順位を一つ落としてしまう。しかし、続く吉川(ラ1=那須拓陽)が最長区間である3区で区間3位と健闘。一時は4チームで2位集団が形成されるも終盤の上り坂で粘りのある走りを見せる。トップを独走していた日大との差を20秒も縮める力走で4区へとタスキをつないだ。

 アップダウンの激しい4区で田中龍(済1=遊学館)が好走を見せた。上りを得意とする田中龍は、タスキを受け取った直後の急な上り坂にもリズムよく上っていくと、中盤の下り坂でついに日大の背中を捉える。「思ったよりも前のペースが上がっていなかった」と冷静に判断すると一気に抜き去り突き放した。田中龍の区間賞を取る走りでチームは再びトップへ。その後、5区・飯島(済1=山学大附)が区間2位と好走。後続との差をさらに広げ、上り坂の厳しい6区でも古江(済1=鹿児島城西)が粘り、1位を死守したままタスキはアンカーへと託された。昨年に続き7区の起用となった菅原。後続の大学が迫ってくる中でも、Aチーム唯一の3年生として後輩たちがつくった流れを最後まで切らさなかった。昨年の区間5位を大きく上回る区間賞の走りでゴールを駆け抜けた。

 

 「どの区間通じてもチームスローガンでもあるように1秒をけずって1秒を大事にする走りができた」と酒井監督は今大会の勝因を語る。下級生中心のチームで優勝できたことは今後の選手層の強化にもつながるはずだ。また、今大会では6位となったBチームの選手にも伸びしろが期待される。「今回はまだ通過点」と菅原が話すように、選手たちは男鹿の地での経験を生かしてさらなる成長へとつなげていく。

 

■コメント

・酒井監督

(区間配置は)1年生を主体に使いながらアンカーは上級生の菅原でしっかりまとめる意図だった。(吉川は)ロード適正もある選手なので。これまで3区は箱根駅伝でも使うような選手を使っているので、どれだけ走れるのかというところを見たかった。きついながらも先頭集団に食らい付いていって日大との差を詰めてくれた。4区で逆転して5区で差を広げてくれたので中盤が今回の優勝に大きかった。どの区間通じてもチームスローガンでもあるように1秒をけずって1秒を大事にする走りができたことが優勝につながったと思う。菅原は昨年駅伝はなかなか出られてなかったが、今回接戦の中で後輩たちがつくってきた流れを上級生がしっかり優勝というかたちで最後しっかりまとめてくれた。今回のかたちを3大駅伝でもしっかり持っていってほしい。(全体としては)1年生が多く出ている中で良かったところ悪かったところあるが、そこも含めて経験。このあとの夏合宿をしっかりやって秋口の駅伝に選手層をしっかりと3大駅伝で戦える層をつくるためのものにしていきたい。今回はそこに向けた一つのきっかけとなる大会だった。

 

・谷川コーチ

(Bチームの編成は)1年生中心のチーム。配置は3、4区には3年生を持ってきた。まだまだこれからの選手たちでまだ走力があるかというとそこまでではないが、本人たちはしっかり自分の力を出せていた。よく走れていた。

 

・菅原(工3=秋田工)

(目標は)チームとしてトップで走れればいいなと思っていた。区間賞も獲れて、チームも優勝できたのでとてもいいレースだったと思う。最初の折り返しで後ろのチームも見えていたので、なるべく最初の方の下りで離せるように走った。接戦だったが最終的に優勝できて良かった。チームの力だなと感じた。(今後は)今回はまだ通過点なので夏しっかり走って、秋冬でしっかり走れるように頑張りたい。

 

・田中龍(済1=遊学館)

(レースプランは)コースの下見がなかったので、プログラムを見て、アップダウンがあるということは分かっていた。どの辺りで上りがあるのか、また下りがあるのか考えながら走った。(レース展開は)上りが得意で、最初に上りが3キロくらいあったので、そこで前との差を詰めたかったが、うまく詰まらなかった。しかし、下りで思ったよりも前のペースが上がっていなかったので、そこで前との差を詰めることができ、抜かすことができた。抜かした時には、自分のほうが走りのリズムが良かったので、そのまま一気に抜かし、そのまま逃げ切るというレースだった。自分はおそらく4kmで抜かした。(区間賞を獲得したが)狙っていて、かつ頭の中にあったので、うれしい。(今後は)自分は上りが得意なので、箱根駅伝の5区を走ることを目標に練習を頑張っていきたい。

 

・田上(ラ1=九州学院)

残り半分くらいから3人ほどに減って、ラスト2km手前から一人だった。(区間賞を取って)率直にうれしい。自分は全然突き放せなかったとこがあるので他の仲間の走りで優勝が取れたと思う。うれしい反面、自分ももっと走れたのではないかというのはある。


TEXT=吉川実里   PHOTO=小野由佳莉、吉川実里、福山知晃

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