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2017.07.25
剣道

[剣道]全日本結果振るわずとも団体戦へつながる経験に

第65全日本学生剣道選手権大会

7月23日(日) エディオンアリーナ大阪


3回戦敗退

我妻

三輪

2回戦敗退

三山


約30分もの長丁場となった

3回戦では同じ関東大会を勝ち上がった明大の選手と対戦

惜しくも初戦敗退となった


 5月に行われた関東学生剣道選手権大会(以下、関東大会)で全日本学生剣道選手権大会(以下、全日本)への出場権を得た我妻(法4=京北)、三山(文3=九州学院)、三輪(ラ2=麗澤瑞浪)が全国の舞台へと挑んだ。シードのため2回戦からの出場となった3人。各地区大会を勝ち進んできた相手に苦戦を強いられ、我妻と三輪は3回戦、三山は2回戦敗退となった。


 関東大会ではベスト16まで勝ち進んで今大会へ駒を進めた我妻。初戦は試合前半で面を奪うとそのまま1本勝ちを決める。続く試合の相手は九州大会で優勝し全日本行きを決めた真田(鹿体大)だ。同日行われた全日本学生剣道東西対抗試合では西軍の大将を務めるほどの実力者。その真田相手に我妻は総試合時間約30分と粘る奮闘を見せた。何度か仕掛けるも1本を取ることができず、また真田からの攻撃もかわし続け5分間の制限時間内で決着は付かずに試合は延長戦となった。約2ヵ月前の関東大会から「自分の剣道を磨いてきた」という我妻。だが、自身の技を出しにいくも決定的な一打にはならない。拮抗する試合に終止符を打ったのは真田だった。面を奪われ、我妻は3回戦敗退となった。

 「初めての全日本ということで自分の力が出せるかどうかがカギだった」と我妻。強敵相手に大延長試合を繰り広げ「全部出し切れた」と振り返った。

 また、三輪は3回戦で敗れるも2回戦では連続で小手を奪い、初めての全日本の舞台で2本先取で勝利を収めた。三山は延長戦に突入した後の激しい攻防戦の末、1本を取られ初戦敗退となった。


 過去最多人数で挑んだ今大会。この舞台で勝ち進むことは容易ではなかった。けれども「出たことがいい経験になっている」と板原監督。今大会で得た経験は9月に控える団体戦で必ず生きてくるだろう。「団体戦でも全日本に来れるようにしたい」と我妻が語るように、次は2年振りとなる団体戦での全日本出場に挑む。



■コメント

・板原監督

(今大会振り返って)山中は調子も良く、もう少しいけるかなと思ったが一瞬の隙で1本を取られてしまった。男子の方は力を出せなかったという感じがある。(我妻選手は)もう少し早く感じて思い切りのいい1本を打って次につなげることが出来なかった。その点を修正して次に生かしたい。(今大会で得たものは)出たことがいい経験になっているので、これを生かして次の団体戦につなげたい。(課題となるのは)技を出せなかったところ。どんな相手でも1本打ち切っていけるようにこれからもう1回精進していきたい。


・我妻(法4=京北)

初めての全日本ということで自分の力が出せるかどうかがカギだったが、全部出し切れた。(2試合目の相手は)中学生のときから知っていた。やりにくいところがあり、打たれないようにやった結果が30分という形になった。自分の技は出せた。(5月からの練習では)特に変わりなく、自分の剣道を磨いてきた。(今後の目標は)団体戦でも全日本に来れるようにしたい。



TEXT/PHOTO=吉川実里